素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

夏の戦争映画 VOL.3 「連合艦隊」 「山本五十六」 前編

  



   〔連合艦隊〕

     この映画は公開当時(1981年)、結構、話題になった。
     興業収入も公開当時邦画NO1であってリアルタイムで観た人も多いだろう。
     私は当時、どうも触手が伸びず、今頃始めて観た。
     谷村新司さんは嫌いではなく、出来ることならいつかお話してみたいとすら思っている
    のだが、彼が情感たっぷりで歌唱する「群青」がラストに流れるのを観ると当時観なかっ
    たのは若気の至りではなかったと再確認した次第だ。

     この頃からか、偉人の戦争ものではなく、民間人の視点の戦争映画が幅を利かすよう
    になり未見だし今後も観るつもりのない「永遠の0」もこの延長線場上にあるのだろう。

     どうして日本人はかくも「お涙頂戴」が好きなのだろうか?
     そんなこと言っている私が余程の変わりものなのかいな。
     ヒロイズム、自己犠牲、引き裂かれた家族、恋人たち、これらが戦争映画に散りばめら
    れるのは万国共通とも思えるが、日本の場合、先の大戦が負け戦であったが故か、特
    にセンチメンタリズムがお好きなようだ。
     この映画を子供の頃観て感動してから20数~30数年経ても「やはり最高の戦争映画
    です」と臆することもなく言う人達が今日の右派、ネトウヨの中心的世代だと考える。
     子供の頃、感動するのはいいとしても数10年もすれば思考も歴史観も変わるものだ
    が、どうもそうではないようだ。
     この映画をバイブルのように思っている人達がやがて「知覧だ、靖国だ」と言いだすの
    は当然だ。それでいいではないか、どこが悪い! 

     三宅洋平曰くのように家族から戦死者が出た人が靖国神社へ行って英霊の御魂に
    尊崇の念を捧げるのは至極当然だ。これに異論を唱える気はないが、フィクションから
    入って戦没者を家族に持つ人と同じ心性になってしまうのはどうも怪しい。
     なぜならそのフィクションが戦争を正確に描ききっているという保障はどこにもないし、
    冷静に読者・観客がその作品のメッセージを読み取れるか怪しいからだ。 
     三宅氏の言説の対偶は「家族に戦没者のいない人は靖国マンセー!とならなくても
    いい」ということにならないか。
     私の家族に戦没者はいない。
     この際だから言ってしまうが、祖父はシベリア抑留者だ。
     約10%、約6万人がかの地にて寒さと栄養失調で野たれ死んだ。
     3年くらい強制労働させられたようだが、何度か戦争のことを聞いたがあまり語りたくな
    いようだった。零下20度の厳寒と飢え(栄養失調)と恐怖によるストレスによるものか、
    帰国するとすぐ歯がすべて抜け落ち、若くして総入れ歯になってしまった。
     地獄を見てきた人は地獄について語りたくないのだ。
     戦争なんて出来れば忘れたい、あんな理不尽はもう御免だ―― それが本音だった
    ろう。おそらく靖国神社にも行っていないのではないか。
     そんな祖父の孫として生まれたのが私の宿命だ。
     右派が何と言おうと私は私の宿命のもとに「戦争」を語る。

     さて、脱線したが、民間人の視点で戦争を描くと一見、わかりやすいようで逆に見落と
    してしまうのではないか?松林宗恵監督が描きたかったであろう戦争の理不尽、悲劇は
    この映画を諸手あげて賞賛する人ほど全く伝わっていないようだ。
     この映画で山本五十六は主役ではなく、真珠湾もガダルカナルもダイジェスト程度にし
    か描かれていない。軍令部と連合艦隊司令部は山本長官存命中も対立していたが、彼
    の死後いよいよ統率がとれなくなったきたようにこの映画では映る。
     本作はレイテ沖海戦のうちエンガノ沖海戦を始めて描いた映画として知られる。
     既に米軍の潜水艦によって兵站がままならなくなっていた日本軍はフィリピンこそが南
    方との補給の生命線だった。ミッドウェイ、マリアナ沖海戦にて空母を大幅に喪失した連
    合艦隊は正攻法では米国海軍の空母機動部隊に到底太刀打ちできない。
     そこで小沢艦隊を囮空母部隊として米軍ハルゼー機動部隊を引きつけている間に、栗
    田艦隊がレイテ湾を突入し敵上陸地点を攻撃するという奇策を講じた。
     小沢艦隊は首尾よくハルゼー機動部隊を吊りあげることに成功するのだが、この結果
    は栗田艦隊に届かなかった。通信機器が破壊・故障したから栗田艦隊に届かなかった
    のか、果てまた別の理由があるのか?この映画では「今もって謎である」というナレー
    ションであっさり片づけている。栗田艦隊はレイテ湾突入の機会を逸し謎の反転北上す
    るなど迷走を続けその後敵艦の攻撃をなんとかかわしながらブルネイに逃げ帰るあり
    様だ。
     このエンガノ沖海戦に関して事実誤認があると言われる、それらを追っていると迷宮
    の森に迷い込む。そもそも「事実誤認」の「事実」さえ本当なのか疑わしい限りだ。
     瑣末な事実誤認よりもっと重要なことがあるでしょう。
     「軍令部と連合艦隊司令部の対立といいエンガノ沖海戦といい連合艦隊とか言って
    も少しも連合していないじゃん」―― これがこの映画から素直に読みとれることだ。
     以前も述べたが、イギリス軍もロシア軍も日本軍は下士官以下は世界一だが、上に
    上がるにつれてダメになると指摘した。この映画「連合艦隊」から読み取れることとぴ
    たりと符合するではないか。
     松林監督は小沢治三郎中将役に丹波哲郎、栗田健男中将役に安倍 徹をキャス
    ティングしている。丹波さんと言えば「Gメン75」他正義の味方、悪役やっても腹の
    据わった男、一方、安倍 徹といえば卑劣なヤクザの親分とだいたい相場が決まって
    いる。監督のこの配役に海軍経験もある松林監督の連合艦隊幹部への批判が込め
    られている。
     平たく言えば「下っ端が懸命に闘っているのに上層部は何をやっているんだ」という
    怒りでさえある。誰が観ても素直に見れば本作はそう読めるはずだ。
     その点をすっ飛ばして見ないふりして「日本軍はよく闘いました、感動しました」って
    おかしくないか?残念ながら日本にはそういうおかしな人の方が多いようだ。
     
     メロドラマに引きずられた本作は戦争映画としてはダメな部類に属すると思うが、数
    少ない美点は小沢艦隊と栗田艦隊がなぜ通信不通だったのか「今もって謎である」と
    ナレーション入れて問題提起したことだ。
     VOL.1で指摘したように謎のままでいいから「真実」の扉の取手くらい残してもらは
    ないと困るのだ。

     右派の戦争映画だろうといわゆる反戦映画だろうと、映画である限りアクション、ス
    ペクタルはどうしたって描かざるを得ず、それがいかにリアルで魅力的であるとかが
    「戦争映画」の価値審級であることから逃れれないのだ。
     日本の場合、先の大戦は負け戦だからこれら戦争映画のカタルシスに浸れば浸る
    ほど、何故、負けたのかより勇敢に闘った日本兵とか優れた兵器とかに観客の視点
    はシフトする。

     「兵器」はやがて「作戦」となって行くだろう。
     
     「兵器」と「作戦」、「戦争」ってそれだけか?
 
     これについては次回です。

                                      (つづく)


 



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朝生 「 象徴天皇制と “ 生前退位 ” 」 備忘録断章

   


 
    朝生をまともに観なくなって久しいことから今回も気づいたのは3時過ぎ、半分も観てい
   ない。私が観始める前は「象徴天皇制」についていろいろ討論されたようです。
    それらについては知りませんのでこの記事は備忘録というよりその断片、断章でしか
   ありません。

    「象徴天皇制」について基本的人権とか様々な観点から討議されたようですが、私が以
   前述べた「 『 世界 』 の中の象徴天皇制 」 という視点からは誰も発言していないと思いま
   す。たぶん知らないでしょうし仮に知っていたとしてもTVで語れることではないからです。
    「スイスに金庫があって日本の皇室にそのカギを預ける」―― これは実によく出来たシ
   ステムだと思います。永世中立国、スイスと中国の易姓革命と違い世の中変わっても天
   皇制だけは継続させる日本、戦争放棄の平和憲法と同時に(当時は)世界最強の米軍
   に守られた日本、この二ヶ国で各国で必ずしも担保できないカントリーリスクをカバー
   する。そのためには「国家元首」の天皇ではダメで「象徴天皇」でないといけないのです。
    なぜなら、国家元首だとまたぞろ日本会議のような連中が天皇を担いで戦前のような
   ことをしでかすかもしれないからです。
   
    このシステムは戦争の結果、偶然出来たものでしょうか?
    そんなはずはありません。第二次世界大戦の目的は、国連をつくること、イスラエル建
   国の下地づくりであることは間違いありません。後者に関しては疑問符がつく方もおられ
   るでしょうが、イスラエル建国の下地づくりのためナチスドイツのユダヤ人虐殺があった
   のです。以前も述べましたようにヒトラーが最後の演説で思わず「イスラエル・・・」と言っ
   てしまいましたから(笑い)。この二つとともに「スイスに金庫、日本の皇室にカギ」も偶
   然の産物ではなく第二次世界大戦の目的だったと思います。
    このような「 『 世界 』 の中の象徴天皇制 」について戦前も今の「日本会議」の連中も
   知らないのです。昭和天皇も天皇陛下もこの「世界」について承知しておられるのです。

    以上のようなことを私はさる場所で一席ぶちました。
    結構なメンバーが集まっていましたが、誰も異論・反論を唱えず頷きながら聞いていま
   した。話し終わると拍手が湧きあがりました。拍手はお義理だったとしても、メンバーの
   一人の元大学教授が私の元に歩みより「おっしゃる通りです。全く同感です。」と言いま
   した。
    大筋これで間違いないと思ってます。

    朝生で「象徴天皇制」について何が語られようと、おそらく国内閉鎖モデルでしかあり
   ません。「 『 世界 』 の中の象徴天皇制 」という視点は皆無だと考えます。

  
    さて、後段の「生前退位」については観てました。
    「日本会議」の百地 章氏がドSキャラの国際政治学者・三浦璃麗にねちねちとイジメ
   られていた(笑い)。このメンバーの中で「日本会議」の立ち位置はあまりいいものでは
   なく彼らの主張もインナーサークルではイケイケでも世間一般ではさしたる説得力がな
   いということだと思う。以下、印象に残った発言の要旨を抜粋する。

    高森明勅氏  「皇室の女子たちはもう(結婚)適齢期なので女性天皇、女系
              皇位継承の問題はあまり時間がない。ゆっくり国民的議論
              をしている場合じゃない」

    竹田恒泰氏  「女性天皇は女系天皇につながるからダメです。」

 
    小林 節氏  「ユーロッパは女王とかもいて男系継承でもない。
             それ故に親戚同士で戦争したりしている。


    特に印象的だったのは小林よしのり氏のこの発言を受けて番組の最後の最後で竹田
   氏が語った一言だ。

    小林よしのり氏 「今時、女性天皇を認めないなんて女性差別ですよ。
               世界レベルで言えばあり得ない。ボコハラムと一緒だ。」 
 

    竹田恒泰氏   「女性を入れないじゃないんです。女性は(皇后として)受け
               入れる。男を受け入れないんです。」

    これは女性天皇になった場合、皇配に誰がなるかそれが問題ということだ。
    以前、やや極端な例として帰化した中国人を皇配にして中国が日本の天皇制を狙って
   いる旨述べたが、ナルホド、竹田氏の本音もこのあたりにあるのではないかと思った。
    皇配の観点から男系男性天皇にこだわるということか。
    彼は説明がわかりやすいようで変で誤解され易いが、それなら私と同じだ。
    と思ったのだが・・・・・。さっき気がついてしまった。
    母(女)系で継いでいく有力な人々がいるではないか、・・・・それはユダヤ人だ。
    彼は隠れてこそこそと操る、寄生して乗っ取ることがお得意だ。
    竹田氏の論法でも彼らには通じない。
    女性天皇とユダヤ人男性が結婚する可能性はない?
    日本人男性とユダヤ人女性の間の子供はユダヤ人です。
    これを何代かやっていけばわからないではないか。

    そう考えるとこの問題、竹田氏の論法ではなく小林 節氏の論法が接得的ではないか。
    日本の皇室で内紛が起きないようにするには女性天皇ではなく男性天皇がよいという
  結論になるのではないか?
    それとも人権、男女平等を一般人のように天皇家にも求めるのか?
    このあたりが論点の根本だと思う。
   








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夏の戦争映画 VOL.2 「潜水艦イー57 降伏せず」 後編




    「夏の戦争映画」シリーズ VOL.3 も 海軍ものだが、戦闘さえなければ海軍は案外、呑
   気ところがあったんじゃないかと思う。陸軍のように食いっぱぐれることはないし、灼熱の
   中、怪我や疫病と闘いながら延々と行軍する必要もないのだから。 
    近年の戦争映画はあまり観ないのだが、どうもやたら悲壮なところが強調され、生真面
   目主義が大手を振って歩いているような気がする、右派の映画も反戦映画も。
    軍国主義の時代、戦闘に勝ったら国民が提灯行列したりしたのだから浮かれ騒いだ部
   分の描写がもっとあっていい。そもそもいくら軍国主義の時代でも緊張はそんなに長く続
   かないものだ。
    あんなに浮かれ騒いだのに何とも悲惨な末路を向かえることを描くことに意味がある。

    本作でも下士官以下は浮かれ騒いでいるとは言わないが結構、軽佻浮薄なところがあ
   ってその点はしかっかり描写されている。もっとも締めるところは締めるのであって、艦長
   は敵国を一戦を交えるのだが、非戦闘員の外交官父娘を敵国に引き渡すため一端は降
   参する。この時、広島に原爆が落とされ終戦へのカウントダウンが始まり大本営から
   イー57に作戦中止の無線が送られるが交信は途絶えてしまったことから悲劇が始まる。
    一端は降参したが、イー57は再び戦闘開始する。
    最後は特攻隊よろしく敵艦に体当たりするのだが、この様を右派の人はサムライ精神を
   みるようだと賞賛するが本当だろうか?
    戦国時代の武将も日本軍の名将も無駄に部下を殺させないし、沈着冷静にして大胆不
   敵だ。昨年取り上げた「キスカ」の大村少将などその典型だ。
    単なる直情径行など悲劇でしかないが、軍国主義の時代、「生きて捕囚の辱めを受け
   ず」だから仕方ないか。

    今だったらどうだろう。
    自衛隊は100%そんなことをしないと思う。
    それは軍国教育の有無によるものだけか?
    日本の場合、大東亜戦争が近代化の過程の戦争という側面とサムライ精神の曲解が結
   びついたのだ。
    英米軍が名誉の戦死より捕虜となることを選んだのは彼らが臆病だったからではなく、
   「近代化」を達成していたからだ。
    イスラム国が自爆テロするのは洗脳されているからだけではない。かの国々はいまだ発
   展途上国で「近代化」していないからだ。
    この映画の自爆行為にサムライ精神を見たとかいう右派の発言は自分及び自分の家族
   が戦争に行くことがないという逆説的平和ボケ、若しくはフィクションに過ぎないという安心
   感、及び「近代化」についての無知に起因する。
    「近代化」への無知と逆説的平和ボケと価値相対主義の裏返しがネトウヨを生むのだ。
    
    本作は一見実話のようだがフィクションだそうだ。  
    実話でないこの映画の自爆行為に軍国主義時代のリアリティーを体現しつつ、後代の
   右派のメンタリティーを満足させながら、同時に冷静に考えれば所詮、犬死でしかないと
   描き切ったことは秀逸だ。

   こういうのが戦争映画だと思う。

                                (VOL.2 了)  



 






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夏の戦争映画 VOL.2 「 潜水艦イー57 降伏せず 」 前編

    



    それでは 「 夏の戦争映画 」 シリーズに戻ろう。
    日本本土が終戦へ向けてカウントダウンしている頃、太平洋で日本海軍はどうしていた
   のか?なかなか興味があるところだと思う。
    本作はいわゆる潜水艦もので樋口真嗣監督「ローレライ」にも影響与えているとか。
    
     太平洋戦争における日本の敗北を目前に控えた昭和20年の初夏、河本艦長
     (池部良)率いる潜水艦イー57は某国の親日派高官父娘を乗せて極秘裏に
     和平工作を図るべく、カナリー諸島へ向けて出航した。乗組員の多くは徹底抗
     戦を主張し、和平にも否定的だったが、敵との遭遇などさまざまな困難を経て
     皆の意思はひとつにまとまっていく。しかしやがてポツダム宣言が発令され……。

                              ~ AMAZON ~


    私の記憶が確かなら、もし日本軍が原爆を完成させていたら潜水艦で米国本土に原爆
   投下する計画があったはずだ。探しているのだが見つからない。
    実際、日本軍は朝鮮半島であの理研を中心として原爆開発の研究を進めていた。
    完成にはいたらなかったが、戦後、理研の研究費を若き田中角栄が懐へ入れてしまっ
   た。その金額を現在の貨幣価値に換算すると約2000億円とか。やっぱり角栄は桁はず
   れに「政治とカネ」なのです(笑い)。
    さて、仮に原爆開発に成功したとしても広島、長崎に投下された原爆、パンプキンやファ
   ットボーイの大きさと当時、魚雷はあってもミサイル技術はなかったことを勘案すると飛行
   機に搭載して原爆投下するしかない。飛行機搭載できる潜水艦などあるのだろうか?
    軍事オタクなら周知のことだが、飛行機搭載できる潜水艦は存在します。
    幾つかありますが近年注目されているのが伊四百型潜水艦です。


 潜水艦イ400
                ドイツのUボートのほぼ2倍の大きさ


    全長122m、全幅12m、3機の特殊攻撃機「晴嵐」が搭載可能な潜水空母であった。
    当時、米国海軍潜水艦より巨大で2012年中国で竣工した潜水艦に抜かれるまで世界
   最大の潜水艦だった。大日本帝国海軍は戦艦でも潜水艦でも世界最大艦船を保有して
   いた。しかも終戦後、アメリカ軍が接収した際、その巨大さに驚愕したというからこの潜水
   艦の詳細を米軍は承知していなかったのだ。航続距離は地球半周というから終戦間際、
   空母もなければ戦艦もないボロボロの連合艦隊ではあるが、伊四百型潜水艦は秘密兵
   器にして最終兵器だったのではないか。

    この「晴嵐」くらいでは原爆(パンプキンくらいの大きさ)を搭載することは不可能で、やは
   りB29くらいの爆撃じゃなきゃ無理じゃないか。それともこの飛行機にも搭載可能なくらい
   小さな原爆をつくるつもりだったのか、はたまた私の記憶違いか、この点は宿題にさせて
   頂きたい。伊四百型潜水艦は山本五十六によって構想され米国本土、ニューヨークやワ
   シントンを空爆する計画だった。戦局が厳しくなり「神龍特攻隊」として「特攻」するはず
   だったが、一度も「神龍特攻隊」として出撃することはなかった。
    それでは米国本土への日本軍の空襲は一度もなかったのか?
    何度か日本軍は米国本土への空襲に成功している。

     ○ 1942年2月 カルフォニア州サンタバーバラ エルウッド石油製油所
                 (伊号第十七潜水艦 搭載機)

     ○ 1942年6月 アラスカ ダッチハーバー軍基地

     ○ 1942年7月 オレゴン州ブルッキング近郊森林
                 (伊号第二十五潜水艦 搭載機) 

     ○ 1942年9月 オレゴン州オーフォード森林
                 (伊号第二十五潜水艦 搭載機)

    これら米国空襲実績と山本五十六の構想を重ね合わせれば潜水艦で最後の攻撃を仕
   掛けてやるという気持ちはわからなくもない。 
    映画と関係ないことを延々と述べているようだが、当時の日本軍は一億玉砕とか言って
   どんなに劣勢でも絶対あきらめない。
    連合艦隊はもはや空母も戦艦もないのだが帝国海軍はそれでもあきらめない。 
    米国本土原爆投下はともかく、「神龍特攻隊」まで組織した。
    そんな帝国海軍の気概を背景に本作を観たい。

    河本艦長(池辺 良)がペナンに呼び出されてホツダム宣言を日本に有利になるべく親
   日派外交官父娘をカナリー諸島まで輸送する任務を言い渡された際、「降伏を進める気
   ですか?」となかなか引き受けない様は既述の背景を前提にすると腑に落ちるだろう。
    「日本の一番長い日」(2015年)、いや、これから作られるであろう戦争映画と本作には
   決定的な違いがある。
    それは出演者に軍籍があるか否かということだ。
    本作の出演者、池辺 良、平田昭彦共に海軍ではないが陸軍の出身だ。
    監督・松林宗恵氏も海軍の経験があるという。
    一方、これからの戦争映画の出演者は軍籍のあるものは登場しない。
    (自衛隊出身者はいるかもしれないが、実戦を踏まえた軍籍とは違う。)
    池辺 良といえば「昭和残侠伝」シリーズで高倉 健と道行して殴り込みに行く相方とし
   て有名だ。本作で潜望鏡をのぞき判断し、部下を管理・掌握し、鼓舞して命令を下していく
   艦長役は「昭和残残侠伝」シリーズにも通じる演技の引き出しとも思えるが、本質的には
   軍務経験からにじみ出るものではないか。
    やっぱり海軍はカッコイイね。今じゃ当たり前だが、あの時代英語ペラペラな人は士官
   であり軍医長なのだ。
    一方、コメディータッチを狙っているのだろうが、下士官以下の水兵たちの呑気さ加減は
   どういうことだ。外交官娘の行水を覗いたりして。

    でも、それがリアルな戦場ではないかと思うのだ。

                                       (つづく)
    
    





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妄想劇場 「台風3連発でも アンダーコントロール 」

    



    番組の途中ですが、台風関連のNEWSです。
    普通なら台風一過となるはずだが、どうもすっきりしない空模様。
    それにしても今回の台風は変です。

     台風9号が北海道に上陸、今秋3つ目
   
    台風9号は23日午前6時ごろ、北海道の日高地方に上陸した。
    1週間で3つの台風が北海道に上陸するのは観測史上初。
    この1週間で、北海道の多くの地域で300ミリを超える雨が降った。
    これは平年の8月の約2倍の量だ。北海道内ではこれまでに28の
    河川が氾濫したという。一方、関東では台風が過ぎても大気の状
    態は不安定で、局地的な大雨が降った。24日も東日本では、雷を
    伴う猛烈な雨が降る恐れがある。   

                        ~ 報道ステーション ~


 
    これだけでも相当異常だが、もっと気になるのは3つの台風の進路だ。
    普通、台風は予想進路ばかり気になって台風が通過した軌跡など忘れてしまうものだ。


台風9号 10号 11号
                                       青:7号 緑:9号 黄色:11号


    こうして並べてみるとその尋常ならざる動きに注目せざるを得ない。
    北海道のある特定の地域を目指して台風が動いているとしか思えない。
    それに7号と9号は東北地方をほぼ並行に北上している。
    これも奇妙奇天烈だ。
    
    北海道の穀倉地帯、日高、帯広、十勝が3つの台風に痛めつけられている。
    米、じゃがいも、たまねぎ等々、収穫はほぼ絶望的というところも少なくない。
    さらにたまねぎに関しては北海道だけではない。

     佐賀県産タマネギ深刻 病害、天候不順で収穫半減

      全国2位の生産量を誇る佐賀県産タマネギが、深刻な不作に陥っている。
      生育不良を引き起こす「べと病」の発生に加え、1月末の雪害や平年を大
      きく上回る4、5月の降雨が響いた。収穫量が平年の半分と訴える生産者
      も多く、県やJAは「産地の存亡にかかわる」として、緊急対策の準備を急い
      でいる。

                                 ~ 佐賀新聞 ~



    これは5月30日のNEWSだが、リアルタイムでは「ふ~ん、そうなんだ」でおしまいだ
   が、こうやって並べてみると見えてくるね。え、何にも見えてこない?とにかくたまねぎ
   は今や市場価格、1.5倍くらいだそうだ。
    2枚ではピンとこない人も3枚目のカードが揃うとわかるだろう。


     ドイツ語を理解する知人からメールで速報が入ってきました。
     ドイツのメディアが次の記事を報道しました。

     『8月21日午後9時13分(ドイツ時間)、ドイツ政府は、ドイツ国民に対し、
     緊急事態に備え少なくとも10日間分の食料、水、現金を早急に準備する
     よう呼び掛けました。』


                        ~ 日本や世界や宇宙の動向 ~


    金融危機か戦争かとコメントしてますが、いずれにせよ物流が止まってしまうので
   しょう。
    「夏の戦争映画」シリーズ途中のブレイキングニュースでしたが、食糧は食糧兵器
   です。
    そういえば今度は東から西へ行った台風10号が「まさかのUターン」だそうです。
    そんなおかしな動きは自然界で起こり得るのでしょうか?


    さて、北海道ばかりに目がいっていましたが、奇妙奇天烈な3つの台風の動きは他の地
   域についても気がかりです。もちろん、福島です、福島原発です。
    福島原発については詳細に追わなくなって久しいですが、凍土壁が失敗してからどうな
   っているのでしょう。3連続で台風が襲ったらアカンのじゃないですか?
    やっぱりでした。

     <strong>福島第1原発、汚染地下水あふれる恐れ 台風9号の降雨影響

     東京電力は22日、台風9号による降雨の影響で、福島第1原発の護岸に設置され
     た井戸から汚染地下水が地上にあふれ、港湾内に流出する恐れがあると発表した。
     地下水があふれ出ないよう、東電は護岸に設置された五つの井戸「地下水ドレン」
     などから、断続的に地下水をくみ上げている。東電によると、22日午後4時50分現在、
     海抜約4メートルの護岸地上に対し、観測用井戸で測定された地下水位は約3メート
     ル50で余裕は約50センチしかなかった。(福島民友新聞)

                               ~ YAHOO NEWS ~



    必死で汲み上げているようですが、台風10号が来週あたり福島襲ったらOUTなんじゃ
   ないですか?
    先日、リオ五輪閉幕式でマリオのコスプレで張りきった安倍首相は、以前、福島原発に
   関して「Under Control」と世界に大見得切ってみせた。
    いよいよウソがばれちゃうじゃないの?
    2020 東京五輪、出来んのかしらん。
    
    いっこく堂が時間差腹話術でやってくれないかな。
    右がスーツきた安倍首相人形、左がマリオ姿の安倍ちゃん
    (やっぱ安倍首相は右側でしょ)

     スーツ安倍 「福島原発は完全にUnder Controlです。」

     マリオ安倍 「ウソピョン!」

     スーツ安倍 「何をいっているんですか、Under Controlに決まっているでしょ。」

     マリオ安倍 「Over Flow」

     スーツ安倍 「Under Controlと言っているじゃないですか(怒り)」

     マリオ安倍 「Over Over Over Over Over Over  Flow」               

     スーツ安倍 「Under Under Under Under、アンダー、アンダダダダダダ・・・」
     とケンシロウみたくなって最後に「Over Flow」と言って壊れてしまう(笑い)。


    なになにいっこく堂は病気か、それじゃニュースペーパーあたりにやってもらいましょ。
    リオ五輪の閉会式の土管の上にマリオ姿に扮装したインチキ安倍首相が
    「みなさん、福島原発は完全にUnder Controlです。どうぞ東京オリンピックにいらし」
   と途中まで言ったところで北野 武「監督・ばんざい」のジダン人形のように「ピョーン」
   と飛び出して土管から床に崩れ落ちる。
    そのままマリオ安倍は

    「どうぞ東京オリンピックにいらいらいらいら、Under Control、Over、Under、Over
     オバオバ、オバマ大統領、どうぞいらいら東京オリンピック、踊り踊るな~ら♪
     ちょいと東京音頭♪どうぞ東京オリンピックにいらいらいらしゃらないで下さい。
     だってOver Flowだもん」

    
    と言って壊れてしまう。

    
    なんて妄想劇場でした。







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