素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

ドラッカーの言葉 最終回(政府、保安院、東電がドラッカーを読んだなら) 後編

 
 
 
   次は、原発事故以前、原発設計、建設の段階で「原子力村」の人々が如何に思考し行動
  しているのか、「ドラッカーの言葉」に基づき吟味してみよう。

     【最も危険な決定】

       意思決定において満たすべき必要条件を理解しておくことは、最も危険な
       決定を識別するうえで必要である。すなわち、都合の悪いことが起こらな
       ければうまくいくという種類の決定である。その種類の決定はもっともら
       しく見える。しかし、必要条件を仔細に検討すれば、矛盾が出てくる。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   これは原発を作る耐震基準、津波対策、電源が切れた場合どうするか、そういう「都合の
  悪いことは起こらない」と想定する国、東電のスタンスを辛辣につく言葉です。    


     【意見を持つことを奨励せよ】

       意見を持つことを奨励しなければならない。
       そして、意見を表明した後、事実による検証を求めなければならない。
       仮説の有効性を検証するには何を知らなければならないか、意見が有効で
       あるには事実はどうあるべきかを問わなければならない。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


     【不一致の原因を突き止める】

       一つの行動だけが正しく、他の行動はすべて間違っているという仮定から
       スタートしてはならない。自分は正しく、他の者は間違っているという
       仮定からスタートしてもならない。ただし、意見の不一致の原因は必ず突き
       止めなければならない。           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   「原発村」全体を批判する言葉だ。
   原子力の世界で、反原発、脱原発の学者は徹底的に干される。 
   「原発推進に異を唱えるととは何事だ、あいつは出世させるな!」という空気が支配
   しているようです。

   原発推進だけが正しく他はすべて間違っているとするなら、ドッカー云々より学者として
  如何なものかとさえ思える。「意見の不一致の原因」を突きとめれば、確実に安全性は向上
  すると思うが。


     【誰が正しいではなく何が正しいか】

       決定においては、何が正しいかを考えなければならない。やがては妥協が
       必要になるからこそ、誰が正しいか、何が受け入れやすいかという観点
       からスタートしてはならない。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   福島原発事故発生以来、様々な御用学者が解説してきた。
   専門家の言うことだから間違いない、正しいと一般的に思われている。
   「安全です」と言われた方が「受け入れやすい」のは人情というものであります。
   でも、相手は物理現象、科学技術の領域のことであることから、冷徹に事実を見据えな
  いといけないことは言うまでもない。


     【意志決定には勇気が求められる】

       決定の準備は整った。決定の多くが行方不明になるのがここである。
       決定が愉快ではなく、容易ではないことが急に明らかになる。
       そして、決定には判断力と同じくらい勇気が必要なことが明らかに
       なる。薬は苦いとは限らないが、一般に良薬は苦い。
                  
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   朝生で原発推進派の大御所・石川迪夫氏に、
    
    「圧力容器がどうなっているのか把握ぜずに枝葉のことばかりやっている」

   と看破されたのが効いたのか?ようやく、1号機建屋の名中に東電、保安院の人が立ち入
  るようになった。「愉快でない決定」には勇気が必要だということであります。
    「一般的に良薬は苦い」――― 逃げ出したくなるような事態に「正面突破せよ」とは
  まさに苦い言葉だが良薬なのでありましょう。   

   今回の原発事故でいろんな日本のウミが明らかになったと思います。
   政府、保安院、東電幹部の無責任体質、「原子力村」の談合体質、現政権の危機対応能
  力のなさ、東電とメディアの癒着、原発が止まれば電力が大幅に不足するか如くのウソ、
  東電をはじめ電力会社の地域独占による弊害(割高な電気料金)等々、関係者はとうの昔
  に承知していたことだろう。
   東電、原子力村はカルロス・ゴーンがCEOになる前の日産と似ているのかもしれない。

   これら日本のウミを一掃できるか否かは政治家の意思決定力にかかっている。
   意思決定力のある政治家が、今こそ求められている。

                          (シリーズ 完)








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ドラッカーの言葉 最終回(政府、保安院、東電がドラッカーを読んだなら) 前編

   


 
   ドラッカーの言葉のうち何が一番響くか人によって様々であろうが私の場合、

    「管理とは意思決定である」

   ということになります。
   最終回は、意思決定において何が重要が探ってみましょう。  
   「管理」は、経営者のみならず、政治家、官僚等、人のうえに立つ人物には必要であり、
   それは意思決定においてもたらされる。

    日本の従来型は白と黒を足して灰色、なんとか丸く治めることが第一義であり、そのた
   めの隠ぺい、談合は日常茶飯事です。
    でも、我々はそれらでは全くお話しにならない事態に遭遇している。
    言うまでもなく、福島第一原発事故のことであります。
    そこで今回は、原発事故発性から今日に至る政府、保安院、東電幹部のあり方を中心
   にもう一度、「ドラッカーの言葉」を噛みしめてみたい。
  
     【問題の性格を理解する】

       まず初めに、一般的な問題か例外的な問題か、何度も起こることか個別に
       対処すべき特殊なことかわからなければならない。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


    原発事故は確かに例外的なことであります。
    しかも同時に4機も危機にさらされるとは、世界的にみても例がないことです。 
    しかし、ベントが遅れ水素爆発で建屋が吹っ飛ぶ、水が漏れだす、高濃度で
   建屋に進入できない。私は専門家ではないが、これらは想定される原発事故の
   進行ではないか。同時に進行するから厄介なだけだろう。武田教授もその旨、述べて
   いた。
    

     【問題を見誤ると失敗する】

       圧倒的に多く見られる間違いは、一般的な問題を例外的な問題の連続とし
       て見ることである。一般的な問題としての理解を欠き、解決についての
       基本を欠くために、その場しのぎで処理する。結論はつねに、失敗と不毛
       である。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   経済的事情により、東電幹部がホウ素入れて廃炉にするか否か決定が遅れた。
   「廃炉」は電力会社にとって例外的な問題であっても、「原発事故」において「廃炉」の
  決定は「一般的な問題」ではないのか。
   圧力が上がってベントするかどうかの決定も時間がかかったように記憶する。
   TVでアメリカの原発作業員のインタビューがやっていたが、曰くベントするか否かはす
  べて現場の判断だそうです。上層部の「意思決定」が関与しない。これも実は、「一般的な
  問題」ではないのか? 


     【自ら出かけ確かめる】

       自ら出かけ確かめることは、決定の前提となっていたものが有効か、
       それとも陳腐化しており、決定そのものが再検討する必要があるかどうか
       を知るための唯一ではなくても最善の方法である。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   保安院も東電幹部も現場に入らず、安全なところから報告を読み上げるだけ。
   当然、現地本部を立ち上げ現場で指揮しないと意味がない。


     【重要な意思決定に集中せよ】

       成果をあげるには、意思決定の数を多くしてはならない。
       重要な意思決定に集中しなければならない。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   これは原発事故だけでなく、東日本大震災まで拡大されるが、政府が20数個も会議を
  つくったことは、「ドラッカーの言葉」と真逆であろう。
   「大震災」、「原発事故」という普段の数倍も「重要な意思決定」をしなければならない
  のなら、むしろ会議の数は減らさなくてならない。
   
   クライシス(国家的危機)にあたって、この点において現政権は全く判断を誤った。

                        (つづく)



 


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ドラッカーの言葉 ♯6

    


    

   先日、仕事仲間と酒席を囲んだ際、「FACE BOOKを始めたのでお前もやらないか」とお誘
  いを受けたが、その気がないので言葉を濁した。
   日本では韓国ほどSNSは普及していないようだが、「FACE BOOK」が起爆剤になるだろ
  か?韓国でのSNSの弊害も漏れ聞いているし、過去、何度かメーリングリストやってみた
  が、うまくいったためしがないので、私はSNSをやる気がしない。

   ツイッターも有名人じゃあるまいし、24時間語るべきことはないし、それに鬱陶しい
  ことこのうえない。確かに速報性と拡散性ではツイッターにかなわないが、私にはブログ
  が一番しっくりする。
   実は、これって「選択」であります。
 
   人によってはツイッターが主でブログが従という「選択」もあるでしょう。
   情報時代のキーワードは「同時性」、「多様性」、「選択性」etcでありますが、「選択」
  はあまりクローズアップされない。
   ブログ、ツイッター、SNS、どれを選ぶかも「選択」ですし、スニーカーをネット
  ショッピングするとしてヤフーがいいのか楽天か、これも「選択」であります。
   さらに、どこのスニーカーがいいのかも「選択」ですし、スニーカーが決まったところで
  今度は価格が気になり、「価格.COM」で比較して、結局、どこで買うか「選択」する。
   今日、以前よりも多くの「選択」をしており、「選択」するには「比較」が前段階となり
  ますが、さらにその前に「優先順位」をつけているのです。
   限られた予算で靴を買うにあたって、革靴は2足くたびれているが1足まだ新しいこと
  から、今日はスニーカーを買う――――これは立派に「優先順位」でしょう。

   IT&モバイル時代、仕事の効率がよくなったようで、ますます忙しくなっているような
  昨今、仕事のプライオリティー(優先順位)について、ドラッカー先生が何と言っているか
  耳を傾けてみましょう。


    【重要なのは分析ではなく勇気】

      優先順位の分析については、多くのことが言える。しかし、優先順位の決定
      について最も重要なことは、分析ではなく勇気である。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   ほ~、軽く意表をつきますね、分析でなく勇気ですか?
   でも、もう少し具体的にスキルを教えてください。


     【優先順位決定のための四つの原則】

      優先順位の決定には、いくつか重要な原則がある。すべて分析ではなく勇気に
      かかわるものである。第一に、過去ではなく未来を選ぶ。第二、に問題ではな
      く機会に焦点を合わせる。第三に、横並びではなく独自性をもつ。
      第四に、無難で容易なものではなく、変革をもたらすものを選ぶ。
                 
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   「横並びではなく独自性」、「無難でなく変革をもたらすもの」・・・。
   簡単に言いますが、このあたりが難しいところじゃありませんか!
   そんなこと委細構わず、ドラッカー先生はさらにハードルを上げます。


     【挑戦の大きな仕事を選ぶ】

      挑戦の大きなものでなく、容易に成功しそうなものを選ぶようでは、大きな
      成果はあげられない。膨大な注釈の集まりは生み出すだろうが、自らの名を冠
      した物理の法則や、新たしいコンセプトは生み出せない。成果をあげる者は、
      機会を中心に優先順位を決め、他の要素は決定要因ではなく制約要因にすぎな
      いとする。           
                   ~ 「経営者の条件」 ~



   例によって、「そんなこと言っても・・・」であります。
   実際はこんなところじゃないですか?


    【過去への奉仕を減らす】

      前任者や自分が昨日行った意思決定の後始末のために、今日、時間とエネルギー
      と頭を使わなければならない。この種の仕事が時間の半分以上を占める。
      それらのうち、成果を期待できなくなったものを捨てることによって、過去への
      奉仕を減らしていかなければならない。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   さらに現実に即すると・・。


    【仕事からの圧力が優先するもの】

      仕事からの圧力は、未来よりも過去に起こったものを、機会よりも危険を、
      外部に実在するものよりも内部の直接目に見えるものを、さらには、重大
      なものよりも切迫したものを優先する。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   ところが先生はそれじゃアカンと言います。


    【自らが決定せよ】

      どの仕事が重要であり、どの仕事が重要でないのか決定が必要である。
      唯一の問題は、何がその決定をするかである。自ら決定するか、仕事からの
      圧力が決定するかである。
                 
                   ~ 「経営者の条件」 ~

   
   「仕事からの圧力よりも自ら決定せよ」――― これが出来る人は限られている。
   これが出来るなら何でもできそうであります。
   ナルホド、ドラッカー先生が「分析」ではなく「勇気」と言ったのはこれを指して
  いるのですね。
   先生は、もっと「勇気」を持ってバッサリやれとハッパかけます。


    【昨日の成功を捨てる】

      完全な失敗を捨てることは難しくない。自然に消滅する。
      ところが昨日の成功は、非生産的となったあとも生き続ける。もう一つ、
      それよりはるかに危険なものがある。本来うまくいくべきでありながら、なぜか 
      成果があがらないまま続けている仕事である。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   「成功体験が邪魔をする」――― 変革期の今日、多くの経営者がこの壁にぶつかって
   いるような気がする。
    ドラッカー先生は、仕事がうまくいかないのはこのせいと言わんばかりに「捨てる」
   ことを推奨します。


    【廃棄が新しい仕事を進める】

      古いものの計画的な廃棄こそ、新しいものを強力に進める唯一の方法である。
      アイディアが不足している組織はない。想像力が問題なのではない。
      せっかくの良いアイディアを実現すべく仕事をしている組織が少ないことが
      問題なのである。みなが昨日の仕事に忙しい。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   さらに「優先順位」をつけられなきゃ「戦略は立てられない」と言い切ります。


    【優先順位が戦略と行動を規定する】

      優先順位の決定によって、よき意図が成果をあげるコミットメントへ、
      洞察が行動へと具現化する。優先順位の決定がマネジメントの視点と
      真摯さを物語る。基本的な戦略と行動を規定する。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   うまく回転しだした上級者は、こんなふうに行動するだろう、と締めくくります。


    【集中するほど多くの仕事ができる】

      時間と労力と資源を集中するほど、実際にやれる仕事の数と種類が多くなる。
      これこそ、困難な仕事をいくつも行う人の秘訣である。一時に一つの仕事を
      する。その結果、他の人よりも少ない時間しか必要としない。成果をあげられ
      ない人の方が多く働いている。
           
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   確かに、昔、伝説の営業マンは営業職にも拘わらず、5時にタイムレコーダー押して
  さっさと帰っていきました。


 




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ドラッカーの言葉 #5

   



   辛卯(かのとう)の年と言っても、ウサギ年の今年、飛躍したいと考える人もおられると思う
  が、ひところの「起業ブーム」はどこへやら、あまり威勢のいい話は聞かれない。
   でも、そんな世の中でも起業したい人もいるわけです。
   そういうわけで今回は「起業家精神」についてです。


     【起業家精神とは気質ではない】

     起業家精神とは気質ではない。実際のところ私は、過去30年間、いろいろ
     な気質の人たちが起業家的な挑戦を成功させるのを見てきた。
     
                   ~ 「イノベーションと起業家精神」 ~


   ナルホド、誰でもその気になれば起業家になれるわけですね。
   でも、向かない人もいるでしょう。

     【起業に向かない人たち】

     確実性を必要とする人は、起業家に向かない。そのような人は政治家、軍の将校、
     外国航路の船長など、いろいろなものに向かない。それらのものすべてに意思決定
     が必要である。意思決定の本質は、不確実性にある。
     
                   ~ 「イノベーションと起業家精神」 ~

   
   不確実性とはリスクとも換言できます。
   まあ~、確かにそうですね。
   ここまではすんなりいきますが、ドラッカー先生は我々がイメージしがちな「起業家像」
  を、例によってバッサリと斬り捨てる。
 


    【天才的なひらめきはいらない】

     オーナー起業家に天才的なひらめきがあるというのは神話にすぎない。
     私は40年にわたってオーナー起業家たちと仕事をしてきた。天才的なひらめき
     をあてにするオーナー起業家は、ひらめきのように消えていった。
          
                   ~ 「未来企業」 ~


   「ひらめきのように消えていった」か、思わず笑ってしまった。
   では、ドラッカーは起業家をどのように定義しているか。

 
    【起業家精神の定義】

     起業家は、変化を当然かつ健全なものとする。彼ら自身は、それらの変化を引き起こ
     さないかもしれない。しかし、変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用
     する。これが、起業家および起業家精神の定義である。

                   ~ 「イノベーションと起業家精神」 ~


   「変化」はギャップとして現れるだろう。
    需要があるのに供給がない、時代とミスマッチ、価格と不均衡等。 


   「変化を探す」、「変化に対応する」、「変化を機会として利用する」、これらが核心の
   ようであります。
   
    【現存する仕事は間違っている】・・・変化を探す

     現存する仕事はすべて仕事であり、何がしかの貢献をしているはずであるとの先入観
     は危険である。現存する仕事はすべて間違った仕事であり、組み立て直すか、少なく
     ても方向づけを変えなればならないと考えるべきである。
    
                   ~ 「日本 成功の代償」 ~

       

   【本物の変化と一時の流行を見分ける】・・・変化とどう取り組むか ⇒ 変化と対応

     変化を観察しなければならない。その変化が機会かどうか考えなけらばならない。
     本物の変化か一時の流行かを考えなけらばならない。見分け方は簡単である。
     本物の変化とは人が行うことであり、一時の流行とは人が話すことである。
          
                   ~ 「ネクスト・ソサエティー」 ~


   これは「保守思想」の核の一つにも数えられるだろう。
   ただ、方法論(見分け方)は異論があるが。


    【イノベーションと起業家精神】・・・変化を機会として利用する

     起業家はイノベーションを行う。
     イノベーションは起業家に特有の道具である。

                ~ 「イノベーションと起業家精神」 ~


   一見、ストレートに照応していないかのようだが、変化のギャップを埋める方法論が
   イノベーションとするなら、変化を機会として利用することになるだろう。
   これが起業家精神の別の定義かもしれない。

   ドラッカーは「起業家の精神」を説きながらも、精神論(≒根性論)とは一番遠いところ
   に位置する。次の一節によく現れている。
  

    【体質は会っているか】

     イノベーションの機会は、イノベーションを行なおうとする者と体質が合っていなけ
     ばならない。重要であって意味がなければならない。さもなければ、忍耐強さを必要
     とし、かつ欲求不満を伴う激しいいイノベショーンの仕事はできない。

                   ~ 「イノベーションと起業家精神」 ~



   イノベーション以外の忍耐、欲求不満は不要というわけだ。
   昔、村上龍氏が「我慢しちゃいけないよ」と言っていたことにつながる。
   先生の主張は脈絡ないようで首尾一貫していて、「強み」を中心にやるべしと締めくくる。


    【イノベーションは自らの強みが基盤】

     イノベーションほど、自らの強みを基盤とすることが重要なものはない。
     イノベーションにおいては、知識と能力の果たす役割が大きく、しかも
     リスクを伴うからである。

                   ~ 「イノベーションと起業家精神」 ~


   「強み」を基盤とするからこそ、山あり谷ありであっても「楽しい」のであって、うまく
  歯車が回り始めるとどんどん好回転する。
   
    その姿は光輝いていてカッコイイので起業家はスポットライトを当てられるのだろう。








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ドラッカーの言葉 #4

   



   師走の忙しいなか、いかがお過ごしだろうか?
   忙しいと感じるのは「時間が足りない」、「スケジュールいっぱい、いっぱい」と感じるからで
  あります。
   というわけで、今回は「時間管理」についてです。
 
   例え碩学の箴言を紹介するという形式にせよ、いままでは私なりに確信があってのことで
  したが、この件については自分自身、あまり自信がございません。自戒の念も込めて綴り
  ます。


     【無駄に費やされる時間】

     成果には何も寄与しないが無視できない仕事に時間をとられる。
     膨大な時間が、当然に見えながら、実はほとんどあるいはまったく役に立たない
     仕事に費やされる。
     
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   もう少し具体的に言うと、

     【時間を奪う書類はくず籠に放り込む】

     地位や仕事を問わず、時間を要する手紙や書類の4分の1は、くず籠に放り込んで
     も気づかれない。そうでない人にお目にかかったことがない。
     
                   ~ 「経営者の条件」 ~


    【貢献しない仕事はノーと言う】

     忙しい人たちが、やめても問題のないことをいかに多くしているかは驚くほどで
     ある。楽しみでも得意でもなく、しかし古代エジプトの洪水のように毎年耐え忍
     んでいるスピーチ、夕食会、委員会、役員会が山ほどある。なすべきことは自分
     自身、自らの組織、他の組織に何ら貢献しない仕事に対しては、ノーと言うこと
     である。
     
                   ~ 「経営者の条件」 ~


   例によって、「そうは言っても・・・」であるが、「時間」の仕分けをしないといけない
  らしい。それではやはり「計画立てる」ことが重要と思いがちだが・・・。

 
    【計画から始める誤り】

     仕事に関する助言というと、計画しなさいから始まるものが多い。
     まことにもっともらしい。問題は、それではうまくいかないことにある。
     計画は紙の上に残り、やるつもりのまま終わる。

                   ~ 「経営者の条件」 ~


   「やるつもりのまま終わる」・・・確かにそのとおりだ。
   このあたりがドラッカー先生のこなれているところだ。
    計画するのがダメならもっとウマイ方法があるはずだ。
    ところが先生はこう言い放つ。

    【時間管理に万能薬はない】

     我々は、時間管理について霊験あらたかな万能薬を求める。
     速読法の講座への参加、報告書の1ページ化、面会の15分制限等々である。
     これらはすべていかさまである。それこそ時間の無駄である。
    
                   ~ 「現代の経営」 ~


    おそらく時間管理に関して多くの人が期待するのはこの辺のノウハウの伝授のはずな
   のだが、相変わらず先生はバッサリ切り捨てるね(笑い)。じゃ、先生どうしたらいい
   んですか?


   【時間の使い方を記録せよ】

     時間の活用と浪費の違いは、成果と業績に直接現れる。
     知識労働者が成果をあげるための第1歩は、実際の時間の使い方を記録
     することである。     
                   ~ 「経営者の条件」 ~



    【時間はリアルタイムに記録せよ】

     時間の記録の方法について、気にする必要はない。自ら記録する人がいる。
     秘書に記録してもらう人がいる。大切なのは、記録することである。
     記憶によってあとで記録するのではなく、リアルタイムに記録することである。
                        ~ 「経営者の条件」 ~


   「忙しいのにリアルタイムで記録せよ」なんてそんな殺生な!
   記録を見て日々のスケジュールを見直し、組み変えなさいと先生は続ける。
   行動パターンを体系的かつ緻密に考えることに時間を使うべきとも付言される。
   この忙しい時代、短時間をいかに有効利用するかを考えがちだが、これにも
  先生は異を唱える。  


    【こま切れの時間では意味がない】

     仕事のほとんどは、わずかな成果をあげるためでも、かなりのまとまった
     時間を必要とする。こま切れでは意味がない。

                   ~ 「経営者の条件」 ~



    【何かを伝えるには1時間はかかる】

     何かを伝えるには、まとまった時間が必要である。計画や方向づけや仕事
     ぶりについて、部下と15分で話せると思っても、勝手にそう思っている
     だけである。肝心なことをわからせ、何かを変えさせたいのであれば、
     1時間はかかる。
                   ~ 「経営者の条件」 ~


    【ゆとりある話し合いが近道】

     組織内の話し合いはくつろいで行わなければならないだけに、膨大な
     時間を必要とする。ゆとりあると感じられなければならない。
     それが結局は近道である。
    
                   ~ 「経営者の条件」 ~



   営業、企画・開発、技術、総務・経理、それぞれの職種で違いがあって万能薬はないよう
  だが、どうやら「時間管理」の第一歩は、「整理の極意」と同じで「捨てる」ことにあるよ
  うだ。結局、捨てない限り、どんなに整理しても部屋にモノがたまっていく。同様に必要
  ないと思う時間をバッサリと斬り捨てないと、いつまで経っても忙しい。
   さらに、重要と思われることにはしっかり時間をかけてゆとりをもって、事にあたらなけ
  ればならない。コマ切れの時間を器用に使っても近道のようで遠回りということだ。
   

   話は変わるが、プロのドライバーの仕事をご存知だろうか?
   プロのドラバーは意外と近道・裏道使わない、できる限り表通りでいく。ここぞという
  ポイントで裏道、近道使うが基本的には「本線」を行く。
   市川から船橋の奥の方へアポで行かなければならなかったのだが、京葉道路を花輪
  インターで下りるんだよね。千葉県民なら承知しているように京葉道路で渋滞するのは
  花輪インターか市川インターでありまして、「え、裏道使わないの?」と思ったのだが、
  インター下りてからもその時間帯はウソのようにすいていた。
   
   花輪インター下りて、ここでこの時間なら間違いなく10分は遅刻、いや15分以上か
  もしれないと思ったのだが、「ピッピッピッ、ピー」とアポの11時の時報と共にアポ先の
  玄関前に車つけた際には、「さすがプロのドライバーだ」とおそれいった。
   (もちろんカーナビは使わない、頭の中で所要時間計算している)
   
   「時間管理」って何かこれに似ているような気がするのであります。




   
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