素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

年末のおかたづけで宝物をみつけた。

   



   多くの人が仕事納めで帰省、正月の準備、部屋の片づけなどしているだろう。
   私も同様であって部屋を片づけていたら、結構大事なのにもかかわらず行方不明だった
  ものが見つかったりしました。
   昔は雑誌も捨てられず残しておいたのだが、この頃は必要なところだけ切り取りとって
  さっさと捨ててしまうことが多い。
   まるごと1冊残して置くにはそれなりの理由があったりするのだが、すっかり忘れてし
  まってペラペラ頁を繰ってようやく判明したりする。
   SAPIO 2006年 1/25号が出てきたのだけれど、今年の年末でもそのまま
  あてはまる記事があるのです。例えば「ゴー宣」はこんな感じだ。

   「こんな悲惨な時代に景気回復だと宣伝している連中は一体、何なんだ?
    一握りの新富裕層のバブリーな金遣いと、年配者の貯金の切り崩しと、
    デフレとゼロ金利で景気いいってか?
    株価は小泉政権発足前の1万5000円台にやっと戻しただけ。(後略)」  

   
   当時はまだ小泉政権でこの年の9月、安倍政権が誕生する。
   今だとアベノミクス期待で株価1万400円程度でも、当時は「1万5000円にやっと戻
  しただけ」と切り捨てられた。
   今も当時と変わらず不況でデフレだ。
   都内に勤めている方には言わずもがなだが、先日、渋谷で昼めし食おうと青山通り裏を
  “ 放浪 ”していたら、判で押したように弁当が500円ではないか!
   親友 Ⅰ に聞いたら、そんなの当たり前で、400円台、一部、丸の内では300円切った
  弁当も出始めたらしい。「のり弁なの?」と問うたら、290円でもけっこうイケてるらしい。
   まさにデフレだ。

   「ゴー宣」に戻ると、小泉・竹中のネオリベ(新自由主義)批判とこれに追従するマスゴミ
  批判が展開されている。
   申しわけないが、今やこれらの言説が私には牧歌的に映る。
   小泉・竹中の経済政策をはるかに凌駕するTPPが推し進められようとしている。
   大企業と金持ちだけがいい思いをするインフレターゲット論に向けて面舵一杯だ。
   もちろん、消費税もやりぬくだろう。
   仮にインフレターゲットでインフレ、円安に振れても原油、天然ガスがコスト高となり、
  「やっぱり原発再稼働しないとダメだ!」と経済界が大合唱で原発再稼働。
   短命政権とも指摘されるが、長持ちしたらウルトラ右翼「憲法改正」にまっしぐら。

   これだけでも2006年より過酷な現実が目の前に迫っているというのに、もっと決定的
  な事態が暗雲のように重くのしかかっている。
   「不正選挙」が行われたであろうに何となくスルーしてしまっているのだから。
   いくらネットでバレバレでも大手メディアがとり上げなくてはしょうがない。
   そもそもマスゴミもグルなのだから取り上げるはずないか。
   「民主主義は死んだ」という方がいるが決して大げさではないだろう。
   やっぱり、2006年正月「ゴー宣」の言説は今からみれば牧歌的と言って差し支えない
  と思う。

   TPPに参加せよと財界が息巻いているが、奴らが考えていることはビジネスチャンスが
  増える、業績が上がる、もっとストレートに言えば儲かる、その程度のことだ。
   景気が良くなってまことに結構。
   経済が上昇気流に乗れば、日々、今以上に忙しくなる。
   忙しいってことは充実しているってこと、ついでに収入が増えれば言うことなし。
   「新自由主義」など四半世紀以上前のカビの生えたようなフレーズだが、今日の価値観
  は、「忙しい ⇒ 充実している」と一色に塗り込められようとしている。

   そんな昨今、どこかでもらったフリーペーパーにこんな問いがありました。

    「ヒマって、そんなに怖いですか」

   政治がどうあろうと経済が上向こうと、この一節は突き刺さる。
   さらに続きます。
   
    「予定が毎日いっぱいだと充実しているように感じるし、スケジュール張が真っ白
     だと不安になることもあるかもしれない。でも、もしあたなたが今、何もやるこ
     とがなく漠然としているなら、それは思いっきりヒマを愉しむ大チャンス。 
     ヒマな時間は、自分を知る時間であり、新しい何かに出会う貴重な時間なのです。
     その愉しみ方は千差万別、あなた次第。
     焦らず、恐れず、自分らしく、ヒマと向き合ってみませんか?」
  
                 ~ 引用 「 FILT 」 以下同様 ~


    木村カエラ、生瀬勝久、中野信子(脳機能学者)、福本幸夫(獣医)らが寄稿している。
    彼らの言葉を追ってみよう。

     木村カエラ 「デビュー後はずっと休むヒマもないほど忙しかった。
             産休のタイミングで、ゆっくり休む時間を持てたことが大きかった
             ですね。それまで忙しい日々を送るなかで、自分の言葉がどんどん
             空っぽになっていく感覚があったんです。(中略)でも、活動のペース
             が落ち着いたことで、自分の中に言葉が自然とたまっていったんです。
             気付かないうちに、身体が新しいことをインプットしようとするんだな、と」


    似たような理由で宇多田ヒカルは、“人間活動 ”した。

     町田 康  「世のなかにある大抵の物事は、ヒマつぶしです。元来人間はヒマを
             持て余す生き物で、そのままだと悪徳に走ってしまう。それを防ぐ
             ために趣味や遊びといったヒマつぶしができたんです。」


   
     生瀬勝久  「僕の人生のなかには“ ヒマ ”という言葉は存在しません。
             そもそもヒマの定義ってなんだろう。?仕事がなければヒマ?
             いやいや、バイトだってするし、お金があれば友達と遊ぶ。新聞も
             読むし、部屋の掃除もする、テレビは1日中やっている。やること
             はいっぱいあるのにヒマなんて自分を見失っていない?」


    動いていないと生きれない回遊魚のような人かしらん。

     中野信子  「ヒマが無駄だとは、全然思わないです!
             ヒマを “ 何もすることがない時間 ” とするなら、その最たるものに
             “ 睡眠 ”がありますよね。睡眠中は何も活動していませんが、脳に
             は非常に重要な働きを果たしているのです。(中略)寝ずにいると
             認知能力や記憶力が落ちるので、実は休んだほうが効率がいいん
             です。」

              
    
   福本氏は「必要なことさえしていればOK!」と動物的 “ ヒマ ” のススメを説く。
   曰く、「1年間の生活行為を1日に置きかえると、ライオンは餌の捕獲や食事などに1時
  間、睡眠に20時間、残り3時間はぼーっとしているという割合になります。(中略)彼ら
  を見習って、『 やることはやったので、今日は失礼します!」と時には堂々とヒマを宣言  
  してもいいのかもしれない」 
 

   そうは言っても・・・・・だと思います。
   私もいわゆる “ 宮仕え ” している時はそう思ったものでした。
   しかし、自営になってからガラっと心構えを変えました。
   何のアレルギーもなかったはずなのにアレルギー体質になり、眼の強者(おかげで老眼
  が早い)であったのに目の中心だけ黄色になったりしたからです。
   以後、人が何と言おうと己のペースでやると決めました。
   病気になってヒマすら享受できなくなるほどバカバカしいことはない。
   私の身の回りにもうつ病になったり、不眠症 ⇒ うつ病から自殺した人がいます。
   後者は郷里(岩手県)に帰り、仕事は充実していたはずで詳細不明なのですが、おそらく
  「3.11」で大事な人が死んでしまったからではないかと推察します。

   2013年がどんな年になるかと憶測することは容易ですが、そんな時代を生き抜こ
  うとする時、このフレーズが解毒剤となるでしょう。

   「ヒマって、そんなに怖いですか」

   大げさかもしれませんが、年末のおかたづけで見つけたこのフレーズはちょっとした
  宝物になりました。

   1年間、当ブログを読んで下さいましてありがとうございました。
   新年、またお会いしましょう。









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