素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

植草一秀氏の学習会 種子法廃止の研究

    



    北朝鮮、憲法改正、共謀罪、森友学園・加計学園問題と世間の耳目が集まった事案の
   陰でこそっそりと水道法が改正され、種子法が廃止となった。水道法なら少しは見当が
   つくが種子法はおよそ不案内であったが、植草一秀氏が学習会を開催するというので
   参加した。


    植草一秀 全体
      共謀罪も俎上にあがっていたが、時間の都合で次回とされた。

     講演に先立ち、議場に駆けつけた玉城デニー議員、初鹿明博議員、森ゆうこ議員、
    福島伸亮議員等あいさつがあったが何といっても迫力だったのは、平野貞夫元議員
    であった。


    平野貞夫
     長妻昭議員の質問に安倍首相が「詳しくは読売新聞を読んでください」と答えたこと
    に激怒して「あれは長妻議員、国会への侮辱ですよ!全員議場から退場しなきゃダ
    メだ!」と喝を入れていた。


    植草 講演

     植草一秀氏の基調講演は、まず、安倍政治の「真・三本の矢」は戦争、弾圧、搾取
    だと看破することから始まった。グローバリズムに対する英、米、仏の反グローバリズ
    ム運動を紹介しながら、こう分析したのは炯眼だった。

     グローバリズムが低賃金労働力の国境間移動を常に促進するため、
     反グローバリリズム運動は

      ① 社会民主主義政策を求める運動
      ② 排外主義・差別主義
     
     に分断される。
     これがグローバリズム勢力の狙いでもある。


 
     森友学園問題等にふれながら、TPPの本質に迫りつつ条約(TPP)の完遂のため
    には国内法も変えられていくという視点から種子法廃止の講演者、山田正彦・元農水
    大臣へとバトンタッチされる。

     山田正彦
                         山田 正彦氏      


     種子法1
   
      まずは、種子法の意義が語られる。コメの品種300種が数種に絞られた
      ら日本酒に欠かせない山田錦の原種「雄町」などはなくなるんでしょうな。
      農家は民間企業(穀物メジャー系列)から毎年、毎年F1種(一代限りの種)
      を買わなければならなくなり、種籾の価格がやがて5~10倍になるだろう
      と説明された。何かアメリカの「食品安全近代化法」思い出しますね。
      (これについては後述します。)


     種子法2
      大事なところなどの採録しましょう。
      「農業競争力強化支援法8条4項により、これまで日本が蓄積してきた
       コメ等の原種、原原種、優良施設の知見と施設をすべて民間に積極
       譲渡することになっている」 ~ 何だこりゃ!ですね~
                ↓
      「日本のコメ農家が米国モンサント等へ特許料を支払うことになるおそれが」

     第一次安倍内閣の時、農水相は「鬼門」とか言われスキャンダルで次から次へと大臣
    が変わっていった。当時、私は日本の農業に外資農業法人が入ってくるにあたって強硬
    な農水族を今のうちに排除しようとしているとどこかで述べたが、私の想像をはるかに超
    えた事態が今から起こりつつあるということだ。
     「いずれ日本も遺伝子組み換えコメを作付するようになる」と山田氏は説明しながら次
    の画面の説明に入る。


     種子法3

     「あら!そうなの」と思わず言ってしまう程、意外であります。
     アメリカなど食品安全近代化法でもうモンサントの軍門に下ったと思っていたのです
    が・・・・・・・。
     世界中で反モンサント旋風が吹き荒れていましたからね。
      
     以前、TPPについて取り上げた時、TPPと食品安全近代化法はセットである旨、記事
    にした。今回の種子法廃止はTPPに対応する国内法の整備であるが、いまだ日本は
    TPPを諦めていないからね。だからこんな食品安全近代化法もどきの法整備するのだ。
     もう一度はっておこう。

     

      〔食品安全近代化法〕・・・4分50秒過ぎ

      一番大きな問題は農家が在来種の種子を採取し、保存し種まきしてはいけない
      という条項がある。
      
      これにより遺伝子組み換えのF1種の種子を毎年、種種業者から買わなければ
      ならない。


      〔日本では遺伝子組み換えトウモロコシ承認〕・・・7分20秒前後
 
      農薬に耐性のある雑草を退治する除草剤でも平気な遺伝子組み換えトウモロ
      コシは米国では承認されなかった。
      日本では昨年12月5日、承認され食用、飼料用に認可された。

   
      〔ISD条項とのリンク〕

      「遺伝子組み換え大豆不使用」の表示をしてはいけない。



     当時(2013年)の懸念は決して杞憂でなかったことが、これらの法整備でもう明
    らかではないか!
     米国抜きのTPPとか言っている官僚たちはまだ分からないのかね~!?
     政権(トランプ)に変わっただけで、世界の流れは変えられないからいいのだと思っ
    ているのでしょう。そうだろうか?
     ロシアはGMO辞めるそうだし、フランスにはジョゼ・ボヴェがいるし、世界でモンサ
    ントは嫌われものですよ。例によって日本だけが周回遅れなのでは?

     種子法4


     「農業補償などダメだ!競争だ!競争だ!」と例によって“ 競争教 ” の信者は言
    いますが、どうも違うみたいですよ、山田氏は説く、
     
     「農業競争力支援法で農業は弱体化への道をたどる」と。


     種子法5


     種子法廃止(農業)で国内のグローバリスト官僚・企業・知識人がくっきりとあぶり
    出されるでしょう。

     種子法廃止(農業)についいては今後ももっと研究し注視していきます。





   〔関連記事〕

    敢えて「農業 」 からTPPを検証する。

    何故か日本では無視される反モンサント活動 前編

    何故か日本では無視される反モンサント活動 中編
  
    何故か日本では無視される反モンサント活動 後編

    ノルウェーはそんな呑気な国じゃない!?








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