素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

日本人の武器(その4)


随分とヘソ曲がりなことを書き連ねてきたようだけど、どうも日本というか
日本の教育は、弱点(比較劣位)補強に主眼が置かれている。

アメリカ等に比べ日本は、「ここが劣っているのだからもっと頑張らなきゃいけない」
ということになりがちだ。

この弱点(比較劣位)補強型思考からぬけきらない、上司、社長、監督、指導者、先生
がいまだに少なくない。
戦後日本経済の成功体験がかえってジャマするのかしれない。

関岡英之氏、曰くのように世界は「競争教」に染まっているが、公正な競争には、
ルール、標準を必要とする。ですが、今やルール、標準で世界を一色に塗り込める
ことによって、「競争」そのものを消滅せんとする方向に動いている。
いわずと知れたデ・ファクト・スタンダードとデ・ジュール・スタンダードの
ことです。特にデ・ファクト・スタンダードの覇権争いの過程では「競争」は激化
するが、スタンダードを握ってしまえば、一極集中、一人勝ちの世界、支配と従属の
関係となるだろう。


日本人の比較劣位補強策は、この覇権争いの過程において、すなわち短中期に
おいて効力を発揮するのだろう。

支配と従属は、日本人のDNAにないわけではないが、彼ら西欧人、中国人に比べ
随分と優しくて穏やかである。つまり、日本人には歴史的に馴染まないのだ。
これも弱点(比較劣位)補強法でいきますか? でも、この資質の補強は1世代、
2世代ではおそらく無理でしょう。だから、今日、日本人の比較劣位補強法は
長期的には敗北するんだと思います。


もっとも人間の寿命が70~80歳程度とするなら、一個人はひたすら短中期を
考えてビジネス界で勝利することが第一義でしょう。だから、大前氏らの言説で
いいのだ、お前(私)が文句いう筋合いではないでないか!

でも、世界が日本に期待することって、日本の比較劣位を補強して“国際人”に
なること、彼らと同じにあることでしょうか?
表面的には、ビジネス的には、支配者層的には、面従腹背な日本人を丸裸にして
彼らと同じ土俵に乗せることでしょう。



ベンさんは言う、

「日本人は世界を救うウルトラマンになれるのに、
 なぜならない!!」



今は100年に1度の大転換期です。
今が20世紀初頭なら、この発言は全く荒唐無稽でしょう。
21世紀初頭の現在、どう控え目にみても西欧によって作られた「近代」は
行き詰っているのではないだろうか?そうだとすると、別に彼らのようになる必要はない。
「近代」から「現在」に至り彼らがつくり上げた世界の価値観に対する強力な抵抗勢力は日本の「面従腹背」だと思います。
残念ながら、この20年くらい、日本人は「面従腹背を忘れ、「面従腹従」になり下がっております。
今一度、この「面従腹背」のいやらしさを取り戻したらいいんです。
世間から袋叩きにあっている官僚たちは、かつてアメリカに対して「面従腹背」教の教祖さまでした。
今や対外的には「面従腹従」になりさがり、国内的にだけ「面従腹背」になっているようです。


苫米地英人氏によると、日本の「政治家、官僚、企業家、学者等」は彼ら西欧の支配層に
とって、ちっとも怖くないそうです。これらの人々は、彼ら西欧の方法論、標準にのっとって
いるので、彼らの掌の上にあるようです。
怖いとは思っていないでしょうが、理解不能な日本人は日本のオタクだそうです。
彼らオタクには、そういう意味で日本人の比較優位が残っているのかもしれません。


苫米地氏によると、彼ら西欧の支配者層を出し抜くには、日本人どうしでつるんで訳のわからないことをすることだそうです。~まさにオタク~
私流に付言すると、「面従腹背」を堅持し、スタンダードにのったふりして骨抜きにする
ことだと思います。
骨抜きにする?これって官僚たちの得意技ではないか!
やっぱり官僚たちは、日本のお家芸の継承者かな。
官僚を叩いていじめているだけでは能がないでしょう。

本編冒頭に掲げた日本人の美点・長所を保持するのはもちろんのこと、いい加減かぶれるのは止めて「日本人の武器」は何なのか見つめ直す時期にきているのではないでしょうか?                          
                         
                                     (了)



技能五輪

              ものづくりこそ日本のお家芸。
              技能五輪における日本の活躍はオリンピック
              の体操にパラレル。かつてはメダル独占状態
              だったが、その後凋落。でも近年復活の兆し。 
                 





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