素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

「 生命と女性の手帳 」 ― もう一つのあの手口!? 前編

   



   何ぶん新聞を読まないもので、私は意外と世間の常識を知らない。
   もう随分前になるが、「生命と女性の手帳」(以下「手帳」と省略)なるものを10代の女性を
  中心に配布して少子化対策に資するつもりだったようだが、批判が強くて挫折した。

   この「手帳」を諸手挙げて賛成する方は相当にどうかしていると思う。
   批判の主な論点は以下のようになろうか。

    ○ 少子化問題を女性の意識の問題に特定するのはおかしい。
     (男女の問題だ)

    ○ 待機児童(⇒ 女性の職場復帰)こそ問題だ。

    ○ 少子化は教育費が高すぎることに原因がある。

    ○ 国民の生活に国が口を出すのは全体主義(復古調)だ。


   ブラック企業、派遣労働等雇用問題が浮上するまでサヨクに残された分野は、人権、女
  性、環境くらいだったことから、女性問題、出産・育児に関して人権とかジェンダーの視点
  抜きでは語れない。 
   これに対して、この「手帳」の擁護に棹さしている論調は、やはり、ウーマンリブ(死語?)
  的とか人権過剰派批判を繰り返し、反ジェンダーフリー的スタンス、つまり、男女は体の構
  造が違いをとり上げ、そもそも昔は25才くらいで女子は結婚したものだという言説に至る
  ようだ。

   批判派も擁護派の論調もそれぞれ一理ありだが、それではなぜ昔(昭和30年代)から
  現代のような趨勢になったのか?これらについてはふれられていない。
   「時代の流れ」―― よく、そういいますな~。
   でも、その「時代」ってどうやって出来たんでしょう。
   「時代」とは社会工学(Social Engineering)の産物であるといっていいでしょう。
   (詳細は省きますが、女性の社会進出の裏事情について興味ある方は過去記事
    「社会の変革によって犬になったお父さん」 を読んでみて下さい。)

   日本はそれでも社会工学が欧米ほど成功しなかったのかもしれません。
   でも、社会工学の影響を無視した議論は不毛だと思います。
   これらを無視して批判派指摘のとおり、全体主義(復古調)を国民に押しつけても少子化
  は何ら解決しない。

   そんな批判はどこ吹く風で、その後閣議決定した内容は実に露骨だ。

    ○ 結婚年齢を今より3年早くする。

    ○ 子供は平均5人とする。

    ○ 女性の就業は抑制する。
    
    ○ 独身者は税金を重くする。

    ○ 避妊、堕胎は禁止する。


   「避妊、堕胎は禁止する」とはアメリカの宗教右派(キリスト教原理派)みたいだ。

   何が何でも「産めよ、増やせよ!」は、1941年の「人口政策確立要綱」を想起
  させると指摘される。

   まさに復古調だ。

               (つづく)
    

   





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