素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

千葉市タウンミーティングに参加(中編)



「ハイ!それではそこの方」と熊谷市長が私を指した。



 「本日は、まちづくりについてということでありますが、先日、市政だよりで『脱・財政危機』宣言
  されているわけですね。支出削減の方は概ね了解したのですが、ざらっと直観的印象で
  いいますと収入増加があそこに書かれているだけで大丈夫なのかと思います。市を会社
  に例えれば、福祉とか医療は社員の福利厚生みたいなもんでしょう、福利厚生だけで設
  備投資しなければ企業は潰れてしまうでしょう。
  まあ~、公共事業削減は止むなしとしても、将来の収益、リターンを生むいわば
  設備投資を何か、具体的にお考えですか?

  それに関連して『幕張メッセ』は千葉県企業庁の管轄だと思いますが、千葉市に所在する
  わけですから、税収の対象となるわけです。『幕張メッセ』は進捗状況が芳しくないわけ
  ですが、千葉県に対して働きかけなり何なりしておられるのか、

  以上2点についてお答えいただきだい。」


市長は「産業についてのお訊ねですが、これに関して他に意見ありませんか?」と促し、何人
かの発言のあとにまとめて回答した。

  
 「まちづくりの計画は、10~20年かかります。
  当初3~4年は、脱財政危機をめざし支出削減を中心としました。
  大きな街づくりで増収を図ろうととしても難しいです。再開発等、行政主導のまちづ
  くりはこの財政状況では、ことごとくうまくいかないでしょう。

  ですから、千葉駅西口の再開発も中止としました
  これからは住民参加で、中小企業、ベンチャー企業を中心にスモールタウン
  をめざします。

             ~発言の要旨を抜粋、以下も続くがここでコメント~


ふ~む、行政主導のいわゆる「まちづくり」は、ほとんどやらないとな。
確かに、「船橋駅南口再開発事業」、「南柏駅東口土地区画整理事業」も時間と費用かけてわりには、駅前ロータリーに面する再開発ビルだけで、あとはたいした効用増、収益増につながっていない。
それにいかなる開発も「右肩上がり」が前提、「出来上がりました、土地価格が下がりました」じゃ話にならない、やらない方がいい。

ですが、住民参加も結構だが、「あれして頂戴、これして頂戴」型のまちづくりも如何なものかと、大いに懐疑的だ。
「家」と「町」はスケールが違うが、元ハウスメーカーの営業マンとして言わせてもらえば、
お客さん(ド素人)が要望する「あれも欲しい、これも入れて」式のプランって、実にブサイクだ。
だいたい、夢のマイホームで舞い上がっちゃて、本当は何がほしいのか、自分にとって何が重要なのか、わかっていないことが多い。
もっとも、自分のイメージ、コンセプトが明確に固まっていて、取捨選択できる人も確かに存在する。
「衣食住」のうち、日本ではもっとも貧弱だった住について、この10数年で相当に人々の意識は高くなった。今やイメージ、コンセプトの明確な人が相当に増えている。
一世帯が施主の場合、昔と事情が多少異なるかもしれない。でも、2世帯、3世帯となると世代
間のギャップが加わり、事情は変わらないんじゃないかな。
これが、「家」ではなくて「通り」、「街」、「町」となればさらに厄介なのは自明のことだろう。
第三者、専門家の視点が不可欠かと思われる。
それに「街」が「町」となり、「行政区」となれば、さらに大きな鳥瞰的視点が必要だ

市長もそのの辺の事情はご存じのはず、続きを語ってもらいましょう。


 「人口減少社会には、住政策が重要だと思います。
  町が大きくなることによって生産力が上向いてくると思います。
  千葉市に流入してくる人たちは、あえて千葉市を選んでというより、市川市、船橋市の次の
  選択枝として移り住んでくる人が多いと思いように思います。
  これからはあえて千葉市を選択するような、まちづくりをしなくてはいけません。


そのとおりです、でも、それならばなおさら「あれして頂戴、これして頂戴」のまちづくり
ではないでしょう。
毎度おなじみ、「比較優位」のまちづくりをしなくては!
あれっ?メッセについては無視されちゃった!
千葉県のものとはいえ、「在庫」をいつまでも腐らせておいていいはずないのに!


                                    (つづく)




町並み


               街並みに関する名著。
               西洋と日本の空間認識の違い、「外部」と「内部」が
               靴を履いて室内に入るか否かに主として起因する
               ことが解き明かされる。私流に付言すると、街並み
               や土地に関する「公」と「私」の違いもこの「外部」
               と「内部」によるものと認識しております。   




 

スポンサーサイト

都市 | コメント:0 |
<<千葉市タウンミーティングに参加(後編) | ホーム | 千葉市タウンミーティングに参加(前篇)>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |