素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

映画 「 人類資金 」

   



   見逃さないうちに見ておこうとラグビー観戦の後、仕事仲間Kを誘って「人類資金」を観た。
   いわゆる「M資金」をモチーフにした映画ですが、「M資金」に関する投資話は99.999・・%
  要するに100%と言っていいくらい詐欺です。それでも今現在も永田町界隈では「M資金
  詐欺」が暗躍している。(今なら、「人類資金」観ましたか?とか何とか)
   そんな「M資金詐欺」である真舟雄一(佐藤浩市)が「M資金」から10兆円詐欺してくれと
  依頼されるところから物語は始まる。(以下、軽くネタばれを含みます)

   「M資金投資話」はインチキであることが真舟から語られ、(映画が終わったら言おうと
  思っていたのだが)、朝青龍が「M資金」もどきの詐欺に引っ掛かったことまで引き合いに
  出される。何かリアルじゃん。
   エスピオナージュ(スパイ小説)は、ウソのようなホントとホントのようなウソを織り交ぜて
  描かれる。単なるエンターティメントじゃなくてウソに紛れこましたホント(真実)を広く告知す
  る目的を持っていたりする。本作は経済サスペンスだが、似たような構造であるといえる。
   ウソのようなホントはもちろん高橋五郎 著「天皇の金塊」の世界であって、彼によれば「M
  資金」は本物を隠すためのポンチ絵(パース)だそうだ。本物はポンチ絵(パース)などでなく
  緻密に作られた設計図書というわけだ。
   ホントのようなウソは本作で言うと、ロシアのくだりとエンドロールが流れて終わった思った
  ら出てくるアレでしょう。感度のいいKが終わってからこの点を訊ねてきたので、「あれは単
  なるめくらましだよ」と答えた。


   映画に限らずなんでもそうだが、情報、知識、認識、見識によって見方が全然変
  わってくるものです。

   (個人史的にいえば、若い時と今では全然違うことはよくあることでしょう。)
   本作はそれぞれの人にとっての虚と実がミルフィーユのように何層にも折りたたまれて
  いる。観る人によって随分と違う反応を示すと思われる。
   何にも知らない人はそもそも本作に興味を示さないかもしれない。
   それでもおつき合いで観てしまったら退屈するでしょう。
   (館内から出てきたカップルの男子が女子に「お前、爆睡していたろう」と言っていた。)
   次に少しばかりわかった人は、「 『 M資金 』 を題材にしたエンターテイメント、『 M資金 』
  なんてものはないんだよ」とうそぶくだろう。
   もう少しわかった人は、「何を言っているんだ、わかってないな~。 『 天皇の金塊 』を知ら
  んのか!」という反応を示すと思われる。「天皇の金塊」については「国際運用資金」という
  んだよと解説を加えてくれるかもしれません。そんな彼らもカペラ共和国を代表して石 優
  樹(森山未来)の国連での演説シーンを観て、「そんな青くさい、理想主義なんかリアルな
  国際金融の世界では誰も相手にしない。やっぱり、これはフィクションだ」と含み笑いをする
  でしょう。
   今まではそうだったかもしれない。
   でも、石 優樹が訴えかけていることは、常日頃、ベンさんが主張していることとピタリと符
  合することを承知している私は「 『 人類資金 制作委員会 』の背後には誰がいるんだ」と思
  わずにはいられない。
   ベンさんが実質、スポークスマンを務める白龍会 = WDS(white dragon society)は、
  「白龍会」でググると801,000件、「white dragon society」でググると、17,100,000件。
   それに親友 I によるとBBCのラジオでは、「white dragon society、white dragon society」
  とよく引き合いに出されるそうだ。
   WDSは日本よりも海外で名が知れているのかもしれない。


          人類資金


   通貨も映画もフィクションだということで共通します。
   我々は双方共にフィクションに価値を見出しているのです、虚を実の如く信じているの
  です。
   通貨、例えば1万円札は本当はただの紙っぺらです。
   みんなで1万円札は価値があると信じているから「1万円」の価値があるのです。
   国家財政破綻すれば、ただの紙っぺらになってしまう。
   映画もスクリーンに映し出される影絵のようなものでウソといえばウソ。
   仮にこの映画の内容が限りなく100%に近く真実であっても現実(リアル)ではない。
   普通、映画の観客はフィクションと知りつつ、そのなかに何らかのリアル(⇒ 真実)を感じ
  ながら観ている場合が多い。(全くの絵空事 = メリエス系譜の映画もありますが)
   通貨もフィクションですが、リアルな価値があると多くの人が信じているから通貨として流
  通する。通貨を「天皇の金塊」に置き換えるとだいぶ見通しがよくなるでしょう。通貨を含め
  た金融システムが信じられてそれで世界が回っているのと同様、表面的には全く見えませ
  んが、「天皇の金塊」を信じる人々がいてそれでハイレベルの金融システムが成立してい
  るのです。
   そういう意味で本作は映画の本質に根ざした実に映画的題材だといえるでしょう。
   
   通貨(紙幣)は精巧な印刷技術が施されているからこそ1万円札に1万円の価値があると
  信じられる。こども銀行のような印刷技術では誰も1万円札に1万円の価値を見出しま
  せん。
   映画も同様でリアルな存在感、演技があってはじめて本物ぽく思える。
   本作の“ 印刷技術 ”の中心は佐藤浩市で「すかし」や「ホログラム」は森山未來や
  ユ・ジデだと思います。特にユ・ジデは抜群の存在感で共演者は皆、彼を賞賛したという。
   リアルに兵役を終えた男のアクションシーンはやはり違う。こども銀行だったのが、香取
  慎吾や観月ありさでこの点はKも同感だったようだ。
    私 「 観月ありさはユ・ジデに思いっきりハイキック入れていた。結構トレーニング
        したんじゃないの?いいんだよ、偽物ぽさを入れないといけないんだから。
        この映画はあくまでフィクションと思わせる必要があるわけだから。 」
   

   森山未來はつくづくいい役者だと思うが、そんな彼が本物の国連で演説したことに意味が
  ある。昨今では何でもCGで後処理出来るからロケーションが軽んじられていると常々、思っ
  ている。ロケはロケのノウハウがあるはずなのだが、このままでは死滅するんじゃないかと
  さえ危惧している。その件は今回、ふれないが、セットで国連をつくりことも出来たはずだ
  が敢えて本物の国連で森山未來が演説したことが重要だ。エキストラの各国代表もなかな
  かいい感じの顔を集めていた。せっかく本物の国連を使ってもエキストラがぬるいと台無し
  だもの。例え芝居とはいえ本物の国連のセンターステージに立つ緊張感は必ずあるはず
  で、この緊張感をかかえつつ森山未來が演説することにこの映画の核の一つがある。
   (因みに国連建て替えるから記念にということで貸してくれたというが、ホントは取り
    壊しでNYから他国へ移るんじゃないの?)

   仮に石 優樹(森山未來) ≒ ベンさんの主張が認められたとしても彼らは次の展開を考
  えている。この主張が認められるということは、世界の人口が増えることになります。
   多くのネット賢人は世界支配者層がみんな「人口削減派」のように言うし、私もそのよう  
  に述べてきていつか言おうと思いながら言いそびれたのでこの機会に明言しよう。
   みんながみんな「人口削減派」じゃないのです。
   「人口が増えてもいいじゃないか。むしろお客さんが増えて歓迎だ」
   と考える人達も当然に存在します。
   どれくらいの割合か定かではないが、主に王族?を中心とした彼らは別に人口削減を望
  んでいるわけじゃなくて、むしろ増えた方がいいと考えているのです。
   そうでなければ、BRICSを次なる発展国家として育てたり認めたりしないのです。
   なぜなら、これらの国々は、ブラジル(1億9千万人=第5位)、ロシア(1億4千万人=
  第9位)、インド(12億1千万人=第2位)、中国(13億4千万人=第1位)とどれも人口
  の多い国ですから。それはグローバル化とIT化で人口格差を技術力で埋められない時代
  の到来を予測した思考の結論だとも捉えることができます。

   間引き派は形勢が非常に厳しく増加派が優勢になってきたことから、この映画は制作可
  能となったと思います。 
     
   そんなことはない?
   「 人類資金 制作委員会 」に名を連ねる講談社は、ベンさんの本何冊か出しています
  から当然、諸々、知っているでしょう。



  〔関連記事〕~ 「黒龍会」と「白龍会」~ 

    出血サービスベンさん VOL.2
   




 



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