素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

天皇陛下は承知しておられる。(山本太郎問題終結)

   



   山本太郎氏が天皇陛下に手紙を渡した一件は、山本氏への厳重注意と皇室関連行事へ
  の参加を認めないことで終結となった。
   批判、擁護論はすでに御存じだろうから当ブログではくり返さない。
   ただ、小林よしのり氏のコメントは、結構、自民党議員に効いたかもしれないことから記し
  ておこう。

    わしは山本太郎が
    どんな人間かは知らないが、
    脱原発というポジションだから
    自民党議員や自称保守やネトウヨに
    叩かれているのだとしたら、
    同情せざるを得ない。

      (中略)

    この件で山本議員に厳罰とか、
    辞職などという処分が下されるのなら、
    日本もいよいよ恐ろしい右傾化が
    進んでいると思わざるを得ない。


    この件では、
    わしは自民党議員を10名呼んで、
    わしが1人で対決したっていい。
    いや、100対1で議論したっていい。


    ニコニコ生放送でそれを中継してもいい。

     
             ~ ゴー宣道場 ~


   山本氏の行為はお行儀が悪いけど、やれ政治利用だ、常識知らずでけしからん奴だから
  議員辞職だには当たらないと思う。
   だいたい、弱小野党の一議員が天皇陛下の政治利用など基本的に出来ない。
   政治利用できるとしたら与党議員だろうと考えられる。
   いやいや、山本氏も名前を売るという意味の「政治利用はできるぞ」という見方もあるだ
  ろう。
   それは与党議員やマスゴミが「政治利用だ」、「議員辞職だ」と騒ぎたてることによって可
  能となるというパラドックスに与党議員、マスゴミは気づいていない。
   「政治利用」でなくても、陛下に直接、手紙を渡すとは何事、ルール違反でけしからん、そ
  んな奴は議員に値しないとされた。

   そこで、天皇陛下を巡る「政治利用」と「ルール」について考えてみたい。
   「政治利用」というが、江戸時代はともかく明治維新以降、時の政権は天皇を政治利用し
  てきたのではないか?直接的な「政治利用」でなくても軍部が台頭し「天皇機関説」はけし
  からん、美濃部達吉は不敬罪だと断じた時も「天皇主権説」を振りかざす人々が天皇を政
  治利用するにあたり「天皇機関説」が不都合だからそうしたのだと考える。
   昭和天皇御自身は「天皇機関説」に賛成であったと伝えられる。

   戦後、露骨ないわゆる「政治利用」はなくなっても事態はそんなに変わらないと思う。
   ただ批判のベクトルは逆となって、ある勢力にとって別の勢力の陛下への接近が不都合
  なら「政治利用」と言われようになった。
   

   さて、コンプラの昨今、「法令遵守」と「厳罰化」は併走していると思う。
   「法令遵守」(「厳罰化」) ⇒ 「法の支配の強化」の土壌がなければ、そもそも「特定秘
  密保護法案」も俎上に上がらなかったのではないかとすら思える。
   山本氏の行動はルール違反、常識はずれだったが法律違反ではない。
   そんな彼のルール違反に「議員辞職」を迫るのは世間に漂う「厳罰化」の潮流の表れだと
  考える。ヒステリックに厳罰化を叫ぶ心理の根底には、不安、恐怖があるのだという。
   では、不安と恐怖の原因は何なのか?
   政治家でいえば、与党内でも非主流派だと以前よりずっと冷や飯食わされる、まして野
  党に滑り落ちたら、さらに惨めな思いをするという不安と恐怖だろう。
   (一般国民的に言えば、一度負け組に落ちたら容易に這い上がれず、どんどん格差をつ
  けられるという不安と恐怖だと思う。政治家も一般国民も根本的には同じ要因に怯えている
  と思われるが、この件の詳細は別稿に譲ります。)

   ルールは、当然一人では成り立たず相手あってのものです。
   国にかかわるルールなら時に国家元首でも従わなければならない。
   一方、天皇陛下は本来、そんなルールを超越した存在だと思う。
   換言するなら、天皇陛下が「いいんだ」と言えば、ルール程度とるに足らないことになる。
   でも、法律でなくルール、慣習であっても陛下がそれをやってしまうと「統治」を匂わせる
  ことから自粛されていると考える。つまり、山本氏の行動も周りが何を言おうと、本来、陛下
  が「いいんだ」と言えば許されてしまうことになると思う。もちろん、天皇陛下は「いいんだ」と
  は思ってらっしゃらない。でも、「しょうもない奴だ」思いつつも、天皇陛下は「許し難い存在
  だ」とは考えてらっしゃらないと思う。それにもかかわらず、陛下のご意思より周りの発言が
  優るようになったら、実に危ない兆候となるだろう。
   だから、議員辞職の圧力に屈しなかった山本太郎氏は正しい。
   
   でも、山本氏がすっとこどっこいだった点を挙げないわけにはいかない。
   天皇陛下は福島をはじめ東北復興の遅れを承知しておられると思う。
   漏れ聞くところによると、東北復興の遅れ、福島の現状に天皇陛下は心痛めているだけで
  なく、お怒りだそうだ。もちろん、公の場ではそんな素振りはみせないが。
   天皇陛下、皇后陛下、皇太子殿下、雅子妃、秋篠宮殿下、紀子妃が頻繁に福島、東北に
  足を運ばれるのは慰問、慰労のためだけではない。
   「(政府は)何をやっているのですか?」
   とプレッシャーをかけているのだと聞いたことがある。

   山本氏が手紙渡すまでもなくすでに天皇陛下は「政治」にならない範囲で出来る限りのこ
  とをされている。彼はこれを理解していなかった。

   山本太郎氏はこの点、猛省しないといけない。






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