素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

「氷の世界 40年 」を観て 前編

  


   日本初のミリオンセラーアルバム、井上陽水の「氷の世界」が発表されてから今年で40
  年になります。陽水、各界著名人によって証言構成した番組がBS-NHKでやっていた。

   陽水は私の神々の一人であります。
   もし彼がいなかったら、このようなブログはやっていなかったと思います。
   全然、関係ないじゃん?なぜ、そうなるのでしょう。
   個人的なことなのでここで述べてもしょうがないのですが、陽水のある曲に私は腰がぬけ
  るくらい、天地がひっくり返るくらい感動してしまったことがあるのです。
   (「氷の世界」じゃなけれど、誰もが知っている有名な曲です。そんな有名な曲になぜ、そ
     んなに感動するのか、説明するとかえってややこしくなるので省略します。)
  
   20歳の頃のことでしたが、恋愛に縁のある人がいくつになっても恋愛するようにこの手の
  感動は若い時ばかりじゃなく中年になってからもあります。恋愛同様、起きる人には何度も
  起きることなのです。「40歳過ぎてから、いい年こいてこんなに感動しちゃっていいのだろう
  か?」と戸惑いをおぼえるくらいの感動を何度かしました。それこそ天地がひっくり返るくらい
  の感動を。

   「マトリックス」と「ザイオン」が廻り舞台だとすると、その舞台をまわす支点はこの天地を
  ひっくり返すくらいの感動だと思うのです。この種の「感動の力学」こそが世界観をひっくり
  返す力学モーメントになっていると考えます。本だのネットだの人の話は、いわば確認作業
  に過ぎないんじゃないでしょうか?
   だから、陽水がいなければ私はこのようなブログをやっていなかったと思わずにはいられ
  ないのです。
   
   陽水の全アルバム持っているというわけでなく、ファーストインパクトは70年代、リアル
  タイムでしたが、好きなのは80年から90年代にかえての陽水です。
   「あやしい夜をまって」、「LION&PELICAN」等々  
   当時大学生だった私の身の回りでは、「LION&PELICAN」を聞いてるとか、賞賛
  する人は皆無でした。当時のレビューではブライアン・フェリーになぞらえて「大人の上質な
  ラブソング」とか言われていました。ブライアン・フェリーがいいなら、なぜ、このアルバム
  を嗜好しないのか私には不思議でした。

  


   ライオンを男性とみるか女性とみるか、人それぞれでしょう。
   いや、さっき聞き直したら、男でも女でもなく自身の中の官能の炎そのものがライオンでは
  ないかと思えてきました。いずれにせよ実に印象深い曲であります。昨今では若い人も聞い
  ているようですから時代が成熟した、大人になったということでしょうか?

   この番組でも福岡のラジオ局の人が証言していたように陽水に関してはファンを公言する
  より「隠れ陽水ファン」の方が多いのかもしれない。
   私らの世代から陽水と同世代まで、音楽界はもちろん、文壇、論壇、映画界、その他クリ
  エーターと呼ばれる人達の中で陽水に影響された人、「隠れ陽水ファン」は本当に多い。
   音楽界に限っても今だに若い人にその影響は及んでいる。
   トリビュートアルバムも出ましたね。
   かなり音楽性は違うはずなのに谷村新司さんは「氷の世界」を50年に1度のアルバムと
  絶賛していた。
   映画界でいえば、相米慎二、庵野秀明、この二人は間違、いなく「隠れ陽水ファン」で
  しょう。


   この番組ではアンドレ・カンドレ時代に始まって、「断絶」の中から「傘がない」を取り上
  げていた。
  「都会では自殺する若者が増えている」で始まり「だけども問題は今日の雨 傘がない 
  行かなくちゃ 君に会いに行かなくちゃ」となる有名な曲です。 
   (私がひっくり返るほど感動したのはこの曲でもありません。もっと軽い曲です。)
   この曲を評して「大風呂敷広げて女のところへ行く話かよ、けたぐりだね」と10数年前、
  野田秀樹氏は語っていた。このけたぐりパターンは「最後のニュース」も実は同じですね。
   散々、大風呂敷広げて「今、あなたに Good Night」ですから。一時よく聴いた奥田民生
  さんとのコラボ「手引きなようなもの」にも同じパターンがみてとれる。

   「それなりに それなりに 大きな答えが出た時は
    考えてはいけない どだいムリなことだ
    すべて忘れてケモノになるだけ
    すべてを流して水になるしかない」

  ~ 「手引きのようなもの」作詞 井上陽水・奥田民生 作曲 井上陽水・奥田民生 ~



   これこそ最大のけたぐりだ。何とも人をくっているとしかいいようがない。
   
   「君に会いに行かなくちゃ」―― 当時これを言うのは憚れたし、勇気のいることだった。
   まだ、新左翼が残っているような時代だったから。
   でも、これ以降、誰もが当たり前のようにこの通り行動している。
   別に女性に限らず自分の私生活が何より大事だという行動規範です。
   それも90年代当たりで行きつくところまで行って、今は「都会では自殺する若者が」
  の方へ逆に巻き始めたと思います。

   要するに政治に興味を持つ人が増えたということです。

                             (つづく)


ライオンとペリカン
「あやしい夜をまって」と共に名曲揃いの
 アルバム。収録曲「カナリア」は後に
 ジェーン・バーキンとデュエットされる。  






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