素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

いわゆる「 上から目線 」についての一考察 1

   



   先日、親友 I が我が家に遊びに来た。
   ある美術展に出かけたら、トークセッションに登場した浅田 彰氏が「まあ東京の様な田舎
  にいるとわからないでしょうがいまや山口や札幌に世界の最先端の美術が来て……」、
  「ここにきてやっと東京のような田舎者でも・・・」、「どうせ東京の田舎者には理解出来ない
   でしょうけど…」等々、「東京の様な田舎(者)」を連発したことに「上から目線」を感じて癪
  (しゃく)に障ってようで怒っていた。
   浅田氏は京都人で京都の人は東京を「上から目線」で見ているのだから、そんなもんだよ
  となだめました。それに私だって年末、たいしてモノを知らないくせに「俺はいつまでもエライ
  んだオヤジ」が私のことを「バカ!」呼ばわりするものだから、「カチン」と来たのだが、皆の
  手前ぐっと堪えて逆に大人の対応したら、奴は塩まかれたナメクジのようになっちゃたん
  だとか言うが、どうにもこうにも親友 I は収まらないらしい。それがこちらにも伝染してきたの
  だろうか、私は二人の共通の友人、フリーライターMから無礼な年賀状が届いたことを語り
  始めた。
   彼が著した新刊本を贈るとか書かれていたが、その言葉の背後に「上から目線」を感じ
  取った私は I に告げたのだった。

    「もう怒る気もしない、奴のズレっぷりには笑っちゃうよ」と。
 
   彼はいつもお前(私)のブログなど素人の手なぐさみ、こっちはプロなんだからというスタン
  スなのであります。まあ~いいや、とりあえずそう言うことにしておきましょう。でも、Mの新
  刊本はまさしく私の仕事の分野、ちょっと事情が違うんじゃないかな。彼がどんなに取材しよ
  うが、所詮、見もの伝聞、こちとら実務家であり当事者なんだからさ。
   彼の預かり知らない情報やノウハウいくらでも入ってくるし、逆に図らずもこちらから発信
  したりもしている。
   Mに限らず、相も変わらずマスゴミは我々をパンピー(一般ピープル)として「上から目線」
  で見ている。今日、どのジャンルにだってヘタなプロより賢い素人は少なからずいるもんだ。
   所詮、伝聞仄聞のマスゴミなんかそのプロ以下だろうよ。(すなわち、賢い素人以下も有り
  得る。) それがわからんマスゴミのズレっぷりは、江戸時代の「お公家さん」のようなもの
  だ。Mからすれば取材対象たる私に「我らの賢き知恵の泉を汝らにも分けて進ぜよう」と
  「上から目線」でご神託たれたところで笑っちゃう、笑止千万以外の何物でもない。
   それに税務に顕著だが、肝心はことは本には書けない。税務署員が本を読んで税法を変
  えてしまうからね。

   Mよ!文句があるなら言ってみろ!対面ならいつでも受けて立つ。
   (ネットではやらんがね)
          
   本論に戻ると、親友 I は、当日の会場で質問者を浅田氏が一刀両断にしたことに憤慨を
  憶えつつ、彼のパッチワークのような言説は展示品とは何ら関係ないと断じていた。
   ああやって異分子を「お前はわかっていない」と排除していく様はサロンみたいだと嘆い
  ていた。
 
   それを聞いて私は学生時代の記憶がフラッシュバックしたのです。
   私の身の回りには独文(ドイツ文学)一派がいて週一くらいで喫茶店に集まり、読書会
  (勉強会?)をやっていた。
   課題図書はいつも哲学書で当時は和訳が出ていなかったジル・ドゥルーズ&フェリックス
  ガタリの「アンチ・オイディプス」の英訳本も俎上に上がっていた。
   輪番制で担当箇所を解釈も含めて和訳してくることになっていた。単に和訳したくらいでは
  ダメで哲学的に正しくないと不合格。その席では「お前、(哲学的意味の)『 機械 』 もわか
  らんのか!」とそれこそ「上から目線」の言説が飛び交っていた。そんな「上から目線」の
  言葉を吐くのはたいがいイケメンの哲学青年T(注1)、いじめられるのはこのメンバーの誰
  よりも蔵書が多く、現在、アニメのシナリオライターのK(注2)と相場が決まっていた。

   (注1) T はモデルのバイトしながらナンパと麻雀に明け暮れているけど哲学青年。
        このあたりが80年代だね。

   (注2) Kの部屋は天井まで本で埋め尽くされていた。実家にはその3~4倍くらいの蔵書
        があった。文学、SF、冒険小説、ハードボイルド、時代小説、ホーラー、伝奇小
        説、幻想小説、ミステリー等々あらゆるジャンルを網羅していた。
        要するにその蔵書で小さな古本屋ができるくらいだった。
   
   何となく仲裁するようで時々裏切る(笑い)のがKの親友で、現在、文芸評論家で大学
  教授の I T だった。( I T は詩、マンガ、パンクロックに精通する哲学青年。売れる売れな
  いはともかく彼は日本にライバルいないのではないか?)
   
   そんな一癖も二癖もある同級生3人が「上から目線」の言葉を応酬し合う。
   それだけならよかったのだが、Tや I T に心酔する経済学部の後輩KUがこの読書会に
  参加するようになって事態はややこしくなってくるのでありました。
                      
                                (つづく)




   PS.ブログ採録を快諾してくれた親友 I に感謝します。

      彼も出品する「第53回 日本クラフト展」を告知しておこう。

      会場:東京ミッドタウン・デザインハブ(ミッドタウン・タワー5F)
      会期:2014年1月8日(水)-16日(木)
      開場時間:11時 ~ 19時(最終日は16時まで)






   
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