素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

いわゆる 「 上から目線 」についての一考察 2

   



   哲学青年 T は単にイケメンであるだけでなく、必殺色事師にして勝負師でありました。
   カネを賭けないとそうでもないのですが、カネを賭けるとボーリングにしても「三国志
  ゲーム」にしても悪魔的パワーを発揮して絶対に負けないのでした。
   その悪魔的パワーに魅入られていくのは女子だけでなく男子も同様でした。
   T は「哲学書だけが本である」と明言して憚らず、それ以外の本は「ゾッキ本」(⇒読ん
  でも意味のない本)と斬って捨てた。ですから K が何千冊、何万冊読もうが、ゾッキ本
  いくら読んでも何も意味がないというスタンスでした。
   
   経済学部の後輩KUも最初は、「Kさん凄いですね。何を読んだらいいか教えて下さい」
  くらいの勢いでKをリスペクトしていた。ところが KU はTの悪魔パワーに魅入られていき
  Kを軽んずるようになり、やがてTと一緒になってKを攻撃し始めるようになりました。
   (ここまで書いて気づいたのだが、似たような構図を社会人になってからも見たな。
    この手の悪魔的パワーは自ら手を汚すことなく、意識もすることもなく必ず破壊を
    もたらす。)

   そんな状況で K は KU に対して「お前の付け焼刃の哲学的素養なぞ俺の文学的素
  養に比べれば屁みたいなもんだ」という気概とプライドを持っていました。
   ですから、どうしたって二人は最後には取っ組み合いのケンカになるのでした。
   ここまで話すと親友 I は目を白黒させていた。
   美大はもっと穏やかだったのでしょうか?
   忘れもしない 「LIVE AID 」 の日、場所はTのマンション、「LIVE AID 」の映像をTVで観
  ながら暑さと酒で我々は異様にハイだった。世界は「LOVE&PEACE」なのにKとKUは
  ついに取っ組み合いのケンカになってしまった。

   さすがにハイな気分も吹っ飛び、我々は二人を制止した。
   腕力ではKUの方が優り、Kを押さえこむ形で二人は引き離された。
   Kとしては自らが守勢の形で終わったこと、衆目(女子もいた)の中で赤っ恥かかされたこ
  とがショックだったのか、マンション(2階)のベランダから飛び降りて、裸足のまま2駅離れ
  た自宅まで帰ってしまった。それで治まりがつくハズがなく、後日、二人は公園で「決闘」す
  ることになった。一応、立会人は居たが、決着つくまで手出し無用ということになった。

   「え~!」と親友 I は驚き、「それでどうなったの?」と聞き返した。
   「KUが負けてやったんだよ。そうしないと治まりつかないから。」
   
   でも体会系男子のケンカじゃなくて文化系男子だからオカマちゃんのケンカみたい
  だった。
  
   当時でも「今時、決闘かよ」と思ったが、今日の若い衆は目を白黒させるのでは?
   こう言ったら彼らに怒られちゃうけど、たかが「哲学」、たかが「文学」で「決闘」になるの
  だよ。   
   わかるかな理科系出身のMよ!
   お前の著作にそこまでのこだわりと覚悟あるのか?
   俺はこのブログにそのこだわりと覚悟あるぞ。
   逮捕されちゃうかもしれなくてもブログ続けていく覚悟あるぞ。
   世の中には「親しき中にも礼儀あり」という言葉もあるのだからな。
  

   当日は、この「決闘事件」の他、チンピラヤクザとカラオケ居酒屋で大乱闘になり警察に
  しょっぴかれた話等、今となれば抱腹絶倒の話が次から次へと飛び出した。
   おかげで血の巡りがよくなったのか風邪など吹っ飛んでしまった。
   
   それにしても我ながら血の気が多かったんだね。
   血の気が多くやんちゃだったのは我々、若人だけでなく大人もそうだった。
   映画監督協会の打ち上げから2次会に移った四谷の「W」での出来事だ。
   大島渚が内田裕也にむかって「(映画の主演は美男美女がやるもので)あなたのような人
  が主演やっているようじゃダメだ」と「上から目線」を通りこしてゴーマンぶちかました。
   裕也さんは「カチン」ときたらしいがしばらくは大人の対応、そのうちだんだんエスカレート 
  していき最後にはアイスピック握って、「大島~!かかってこい!このヤロー!」
   それでもその数ヶ月後には裕也さんは大島監督の「戦場のメリークリスマス」に出演する
  ことになる。(まさに「戦メリ」的結末だ。)
   大島 渚、内田裕也、どちらが懐が深いのか、みんなやんちゃで面白い時代だった。

   昨今、日本映画は興行的に調子いいが、あたしにはそのほとんどが毒にも薬にもならな
  い代物に思える。

   このやんちゃさがなくなって、「アレ?それって上から目線じゃない?」とか言い合っている
  んじゃないだろうか?

                (つづく)



   PS.浪速のミスターやんちゃ、やしきたかじんさんが逝去されました。

      お冥福をお祈り致します。








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