素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

真夏の妄想恐怖劇場 最終夜

 



  〔参の館〕 

     「STAP細胞はあります」
     パブリックビューイングのような大きな画面に映し出された小保方晴子さんはそう
   言った。大画面は4分割、8分割、16分割と細分化されていき、それぞれの画面の
   小保方さんは「STAP細胞はあります」とくり返す。
    そのうち一つ一つの画面には小保方さんではなく、サイセンスライターの片瀬久美子
   分子生物学会理事長・大隅典子、同副理事長・中山敬一、上 昌弘・東大特任教授
   野尻美保子・筑波大学教授等々の小保方批判の発言、ツィートがノイズのように混じり
   始める。小保方さんよりこれら批判者の方が増え始め分割画面から一切、小保方さん
   がいなくなり、めいめいが勝手なことを言っている。
    すると、分割画面がまた一つの大画面になりニセ小保方晴子たる大久保佳代子に
   なり、「SATAP細胞はあり・・」と言った刹那、爆音を上げて映画「スキャナーズ」のよう
   に画面上の大久保の顔は吹っ飛ぶ。
    
    ガラス越しに見入っていた子供たちは「お~」と声をあげる。
    粉砕されて霧のように不透明だった視界が開けてくると、上から白衣姿の男性が吊ら
   れたままゆっくと降りてくる。
    白衣姿の全身が現れた時、女子の「キャ~」と悲鳴が聞こえた。
    「笹井さんだ~!」と先生・父兄が騒ぎ始める。首を吊られた笹井副センター長らしき
   人物が床に足をつけると、だらりと伸びた両手で首のロープを外した。
    「幽霊だ~!、笹井さんの幽霊だ~!」と逃げ出す子供も現れ騒然とする「参の館」。

    でも笹井副センター長によく似たこの人物は笹井さんよりも背が低い。
    笹井さんらしき人物が怪人二十面相よろしく笹井仮面を外すと、またもや世間でよく
   知れた顔が現れる。
    「池上 彰さんだ」と少年Aが叫ぶ。
    「でも、池上さんよりもっと若いぞ」と少年Bが続ける。
    「そうです、私は池上 影さんのそっくりさんの偽上(ニセガミ) 彰です。
     これからこの事件についてみなさんにお話しましょう。」

      ニセ上 「みなさんは笹井副センター長が何故、自殺したと思いますか?」

      少年A 「みんなで小保方さんイジめて実質的論文作成者の笹井副センター長
            も責任重大だとか言っていたよ。」

      少年B 「笹井さんが辞めたいとか言っているのに理研が辞めさせてくれな
            かったんだ。」

      ニセ上 「よく知っていますね。笹井副センター長は科学者として優秀なだけ
            でなく神戸市が進める神戸医療産業都市構想でもコーディネーター
            として重要な役割を演じていたんですよ。」

     笹井(小保方)つぶしの犯人捜しがあちらこちら行われている。
     ケネディー暗殺が単純にCIAの仕業とかではなく、どこに指令塔があるのかさ
    えわからないように、この事件も複数の犯人による暗黙の共同謀議みたいなも
    のでしょう。

      少年B 「笹井さんは小保方さん他、何通もの遺書を残しているけれど、パソコン
            で打ってあって署名してあるだけだよね。」
   
      少年C 「遺書は本物なのだろうか?署名なんてマネしようと思えば出来る。」

      ニセ上 「いいところに目をつけましたね。確かに『自殺は90%他殺』という
           説もあるようです。特に首つりは怪しいと思います。」

     ベンさんによると、日債銀のH氏は首つり自殺ということになっているが、額に銃口突き
    付けられ「遺書書け」と言われた可能性が高いそうです。隣の部屋に泊っていた某有名
    人は、バタバタと激しく争う音を耳にしたという。
     笹井さんも首吊りなので怪しさはつきまといます。 

     単なる自殺でもマルチ画面に現れた人々の執拗な攻撃と理研の無責任体制で笹井
    さんは死に至ったのですから、それだけでも彼らの目的は達せられたと思います。



      ニセ上 「みなさんの中で将来、科学者になりたい人、手を上げてください」

     一人しか手が上がらない。

      ニセ上 「こんな事件があったから科学者になりたくないのでしょうか?
            ちょっと話が変わりますが、科学者は無神論者が多いのです。
            昔、キリスト教国で無神論者とかいうと、先祖と同じ墓に入れて
            もらえなかったりしました。今は違うかもしれませんが、科学者
            になるということはそれくらいの覚悟がいることだったのです。
            それに科学は突き詰めれば宗教みたいなことろがあって、
            一度、異端のレッテル貼られると、脱原発派科学者のように
            一生、冷や飯食うことにもなりかねない。」
    
      少年A 「やっぱり科学者は割りに合わないや。新技術で特許とった方が
            いい。」

      ニセ上 「今の科学ではそう考えても無理はありません。『科学のパラダイ
           ムシフト』が起こったら、今まで『異端』であったものが最先端に
           なるのです。」

     今までだったら潰されてきた「科学」もこれからは花開く可能が高いと思います。
     「STAP細胞」はちょうどその過渡期的な発見だと考えます。

     自殺、他殺いずれにせよ、志なかばで逝去された笹井芳樹氏のご冥福をお祈り
    いたします。
                                      (了)
                                  

 
           


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