素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

厳冬にまかれた種

   


 
     寒中お見舞いにはチト早いかもしれないが、今年の冬は寒いすね。
     一時は、暖冬とか言っていなかったかしらん。それとも私の記憶違い?
     さざんかの花は散ってしまったが、どんなに寒くても椿はこれから咲く。
     少し前、NHKドラマで、いとうせいこう原作、田口トモロヲ主演の「植物男子ベラン
    ダー」というのがやっていました。草食男子なんて言われて久しいが、ついに植物
    男子になってしまった?それはチト違うか。
     もっとも都市生活者が植物化することははるか前から“ 予言 ”されていたことです。
   
      「都会の人間は植物化しつつある」
      現代神秘学をやっている友人とおしゃべりしていたときに、かれは急に真顔になって
      そう言った。都会人は原始林に住む野生の人々よりもはるかに植物化している、と。

                       ~ 荒俣 宏 著 「理科系の文学誌」 ~


     荒俣氏のデビュー作である本作の初版は1981年だから30年以上前のことでありま
    す。私も草食化 ⇒ 植物化していくのかどうかは定かではありませんが、以前よりも植
    物が気なるお年頃であります。

     そんな折、酔っ払って寝てしまい夜中に目覚めると、NHK「仕事の流儀」の再放送をや
    っていた。この日はイギリス人ガーデンデザインナー、ポール・スミザーさんだった。
     日本でイングリッシュガーデンが大流行の頃、日本の野草の多様性に魅了されて彼は
    来日した。当初5年くらいは全く相手にされなかったが、今や日本中からがーデニングの
    仕事が殺到しているという。
     ポール・スミザーさんは、その地域の野山に分け入り、自生している草花を調査して、
    地産地消のごとくその地域の草花でガーデニングしていく。
     ホールさん曰く、「今日、明日のことはどうでもいい。2年、5年、10年後どうなっている
    かが大事。」今日、ますます今日、明日、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後に追われている
    現代。当たり前だけどこの言葉は響きます。

     彼は農薬、化学肥料を使わず、水も必要最小限に与えるだけ。
     人間もこれがいいのではないかとフト思うのであります。
     戦争に行き生き残った人は、どうも長生きが多いように思います。
     85歳、90歳、95歳以上と。
     少年少女、青年乙女の頃、ロクなもの食べていないだろうし、飢餓も経験しているはず
    なのです。不思議に思いませんか?
     絶食療法というのがありますが、あれは栄養がいきわたらないことで生命体の危機を
    感じて細胞が活性化するから自然治癒力がアップするらしいです。
     戦争を体験した人達は日々、絶食療法をやっていたようなものなのではないでしょう
    か?だから、基本的に自然治癒力を高いのではと私は考えています。

     ポール氏も草花の「自然」のあるがままにまかせると言っています。
     「草花、それぞれの居場所を見つけること」だとも付言しています。
     翻って今日の人間はどうでしょう。
     人間にとっての「自然」、その人の「居場所」がどんどん削られ破壊させられている
    ように思えます。
     労働環境でいえば、他毛那珂が「正社員をなくさないといけない」とか言っていま
    すね。もちろん彼にも一理あるのかもしれませんが、それは経済合理性、すなわち以
    前も述べた「理の国の経営学」でしかないのであります。どんなに先鋭的、効果的経
    済政策、経営理論を打ち出しても、日本が「縁の国の経営学」であることはそう簡単
    には変わりませんし、変える必要もないのです。これらを十把一からげに「規制緩和」
    とか言って破壊していく様のどこが「保守」なのか全く腑におちない。
     まあ~、さんざん書いてきましたし、正月ですからこれくらいにしておきましょう。

     戦争へ行って無事帰還した人が長生きで強いように就職氷河期入社組は強いと
    かいいます。現在、就活状況は二極化していて厳しい人は相当状況のようですね。
     でも、どんなに厳しい状況でも花を咲かす種子は存在するのです。
     古代の化石の中の種から花が咲くように。
     
     今日のような厳冬にまかれた種がどんな花を咲かすか期待しようじゃありませんか。



  オオガス
   千葉市役所玄関ホールのオオガハス
   昭和26年、東大検見川農場で大賀博士
   によって一粒の蓮の美が発見された。
   翌27年、この蓮の種は約2000年の眠りか
   ら目覚めて開花した。






      
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