素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

ピケティも書かなかった資本主義の正体、かな? VOL.3



カール・マルクス(Karl Heinrich Marx) ―― この名前を知らない人はいない。彼の思想はマ
ルクス主義と呼ばれ、20世紀以降、国際政治や思想に多大な影響を与えた。マルクスは経
済学者にとどまるだけでなく、哲学者、思想家、そして革命家であった。

「ベルリンの壁」崩壊以後もその思想は世界中で研究されている。
日本でも廣松 渉(ひろまつ わたる)、柄谷行人らの研究は有名だ。
本稿ではこれらには一切ふれない。

大人物になれば毀誉褒貶相半ばするものだが、マルクスとはどんな人物だったのだろう。
ボン大学の学生だったカール・シュルツは語っている。

「彼ほど挑発的で我慢のならない態度の人間を私は見たことがない。自分の意見と相いれない意見には謙虚な思いやりの欠片も示さない。彼と意見の異なる者はみな徹底的に侮蔑される。(略)自分と意見の異なる者は全て『ブルジョワ』と看做され、嫌悪すべき精神的・道徳的退廃のサンプルとされ、糾弾された。」

                                     ~ WIKI ~


この姿勢はあさま山荘の連合赤軍、森 恒夫、永田洋子らが実地に移す。
自分と異なるものというより自分の敵とみなしたものを次々粛清した。
永田洋子は遠山美枝子が化粧したことがプチブル的だとして「自己批判」、「総括」というリンチを加えた。
正確には遠山美枝子に自分で自分の顔を殴らせた。彼らの姿勢が特殊というより開祖たるマルクスの精神を受け継いだだけではないのか?
「だから左翼はダメだ」とうそぶく自称保守、ネトウヨも実は彼らとコインの表と裏ではないのか?
左翼を、日教組を、中国を、韓国を徹底的に排除し攻撃するその非寛容さにおいて。
(この件は深く分け入れないが、本稿の結論と結構リンクする)

インターナショナルで一時は盟友だったが、次第に対立することになったミハイル・バクーニンはマルクスについてこう述べている。

「彼は臆病なほど神経質で、たいそう意地が悪く、自惚れ屋で喧嘩好きときており、ユダヤの父祖の神エホバの如く、非寛容で独裁的である。しかもその神に似て病的に執念深い。彼は嫉妬や憎しみを抱いた者に対してはどんな嘘や中傷も平気で用いる。自分の地位や影響力、権力を増大させるために役立つと思った時は、最も下劣な陰謀を巡らせることも厭わない。」

                                     ~ 引用同上 ~


歴史上の人物はエライ人というのが教育現場の相場だろう。
今やどうだか知らないが、私が中学生の頃は音楽室に、バッハ、ベートーベン、モーツアルト、
シューベルト、ブラームス、ワーグナー等の肖像画が飾ってあった。
彼らが偉大な音楽家であることには違いないが、博打好きのモーツアルト、借金踏み倒し弟
子の奥さん寝取ってしまうチョイ悪どころか物凄く悪いオヤジのワーグナー、元祖ストーカー
のベルリオーズとか人間的には問題のある人物が少なくない。
だったらいいじゃないか、人間的には問題があってもマルクスは大思想家なのだから。
ということになりそうだが、事態はそんなにたやすくないのです。

マルクスが人類救済の高尚な社会的理想を熟慮し、宗教こそ理想遂行の妨害物と
し、反宗教を貫いたなどという見解は、全く的外れでナンセンスだ。
「人間のプライド」で、マルクスは自身が革命を扇動する狙いは世界を改善すること
や改正すること、大変革を起こすことでもなく、世界をただ破滅させること、
そして世界が滅茶苦茶にされていくのを楽しむことであると認めている。

                           ~ 存田 実 著 「マルクスの超素顔」~


マルキスト達は考える。
最初の志はよかったのだが、スターリン、毛 沢東、チャウシェスクらが出てきて独裁体制は強権政治、いや恐怖政治へと変わり自国民の大虐殺が行われるようになったと。
その結果、多くのアカ青年(社会主義者)は離れていき、一部は過激派となり、トロッキーストの流れをくむ転向組がネオコンになっていった。
左翼活動してきた団塊の世代あたりはこのように考えるだろうし、姿を変えて政治ブログを発信していたりする。
そんな人はより穏健な社会民主主義者・オランドは「いい人」ということになってしまう。
彼らは引用部分など到底受け入れ難いことで「トンデモ」とかいいたくなるだろう。

キリスト教の牧師・ウォンブランド氏の「マルクスとサタン」を底本とする「マルクスの超素顔」の著者・在田 実氏もキリスト教の牧師あることから、この二人はマルクスの宗教否定、キリスト教攻撃にやや過敏に反応しているとも考えられるだろう。

ロシア貴族から共産主義無政府主義者の革命家となったミハイル・バクーニンのマルクス批判に今一度耳を傾けよう。

「マルクスの共産主義は中央集権的権力を欲する。国家の中央集権には中央銀行が欠かせない。このような銀行が存在するところに人民の労働の上に相場を張っている寄生虫民族ユダヤ人は、その存在手段を見出すのである」
                                   
                                               ~ WIKI ~


この言説は20世紀末までなら反ユダヤ主義者・バクーニンの偏見、若しくは「ユダヤ陰謀論」でオシマイ。
でも、21世紀現在、我々はFRBもイングランド銀行もフランス銀行も中央銀行の機能を果たしているが、これらが民間銀行であることを承知している。バクーニンのいう通りなのであります。さらに彼は続ける。

「この世界の大部分は、片やマルクス、片やロスチャイルド家の意のままになっている。私は知っている。反動主義者であるロスチャイルドが共産主義者であるマルクスの恩恵に大いに浴していることを。」

                                           ~ 引用同上 ~
 

21世紀のネット賢人はこの1節に何か違和感があるだろうか?
村上春樹氏の「1Q84」で「ビッグブラザーの出る幕はない」とされていた1984年時点と今や状況が変わって「ビッグブラザーはあなたを見ている」となったように21世紀の今日、この1節は甦るのだ。

                                       (つづく)


マルクス 超素顔





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