素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

安倍首相暴走!止めるのは誰か?

    



    こんなマンガみたいなことがそのままいくはずがないとたかを括っていた。
    どうやら安倍首相は強行採決でも60日ルールでも何でも使って何がなんでも安保法制
   改定を可決させるようだ。
    3人の憲法学者が「憲法違反だ」と公言してから国会を2万5千人のデモが取り囲んだ
   りして政権にアゲインストの風が吹いてきたようだが、果たしてどうだろう。
    安倍首相は「まだまだ反対派の数が足りん」と新左翼を前にした三島由紀夫のような
   心境になっているのか、逆に異様な高揚感に包まれているそうな。
    結局、民主、サヨクが反対しても効果は限定的だ。
    自民党内反安倍派が、保守が動かないことにはこの暴走は止められない。
    旧宏池会系や福田元首相らは何をやっているのだ。
    安倍首相の暴走に怒り心頭の自民党議員もいると仄聞するが、結局、強行採決におつ
   きあいか?

    どうも安倍首相は集団的自衛権を巡る安保法制改定採決の過程を祖父・岸 信介元首
   相が60年安保を強行採決した過程になぞらえているようだ。
    彼は私が危惧していたように集団的自衛権をアメリカとの関係でしか捉えていない。
    60年安保は岸元首相の英断として保守派にはつとに知られている。
    東西冷戦の時代、日本が高度経済成長していた時代はそう言えるかもしれないが、敵
   の見えないテロの時代、大義なき戦争の時代、輸出主導から内需主導へと転換した時
   代、そして何よりアメリカの崩壊が目前に迫り世界の警察たりえない時代、そんな現代
   と60年安保当時を関連づけるのは全く時代錯誤もいいところだ。

    60年安保のデモに参加し、その後転向して「岸首相が正しかったのだ」と公言して憚ら
   ない西部 邁氏は安保法制改定をどう見ているのか?


    

 
    「何だかな~」という感じですね。
    まず、安倍首相は日本版FEMAを検討していることから「この国の憲法に非常事態法が
   ない。だから・・・」という議論は正鵠を射ているとは言えない。
    次にこの時点では憲法学者が「違憲」とか言っていなかったのかしれんが、ファシストマ
   ンガのような安倍首相のデタラメぶりなぜ指弾しないのだ。
    そもそも我々にしたら「アメリカが・・・」というものの言いはあまりにも大雑把だ。
    「アーミテージレポートが・・・」とかせめてジャンパンハンドラーズがとか言ってもらいたい
   ものだ。インテリジェンスと実務レベルの知識に裏づけられない 「 思想 」は今や我々にと
   って“ 呑気なお勉強 ” にしか映らない。実務といえば、この場合、軍事知識だが、西部氏
   曰くの「なぜ自国を自分で守ろうとしないのか」というピンボケの言説ではなく、日本と中国
   の軍事力の比較論でなければ意味を有さないと考える。
    海上自衛隊と中国海軍の軍事力を比較したら、現時点では海上自衛隊の方が全然強
   いことは以前の述べてきた。どうやら陸上自衛隊、航空自衛隊も同様のようだ。

     わが自衛隊の一線部隊では、中共軍を恐れている者など、まったくいない。
     これは海上自衛隊部隊も航空自衛隊も、同様である。
     恐れていないからこそ、軍歴のない一部の「バカ右翼」たちのように、好んで
     敵を嘲笑・蔑視することもしない。

            ~ 兵頭二十八 著 「こんなに弱い中国人民解放軍 」 ~

               (注) 筆者は陸上自衛隊出身であることから「わが自衛隊」
                   と言った場合、陸上自衛隊を指す。

                   弱い中国


     兵頭氏によると、やたら「中国脅威論」を煽る自称「保守」や安倍首相は「バカ右翼」と
    いうことになりますね。
     さて、中国の対日軍事行動を考える時、島嶼防衛にフォーカスされる。
     私は中国が取りにくるのは尖閣ではなくて他の島だと思うが、いずれにせよ、中国が
    核兵器さえ使用しなければ米軍の力を借りずとも自衛隊の力で、すなわち、個別的自
    衛権で対処できると考える。
     イザという時、米軍に助けてもらうためにより緊密に米軍におつきあいしないといけな
    いとする集団的自衛権論は説得力に乏しいと思う。
     米軍からみたメリット、すなわち機雷掃海とかの軍事的負担、費用負担を日本に肩代
    わりしてもらうことが喧伝されている集団的自衛権の本質ではないか?
     (それでも私は平和論者とは違い集団的自衛権論には一定の評価を与えたい。
     世界がガラガラポンになって日本が国連常任理事国になった場合、国連軍と行動
     を共にする場合、どうしても集団的自衛権が必要となるからだ。
     だから、アメリカ一辺倒の集団的自衛権は危ういと何度も指摘してきた。
      さらに集団的自衛権論には一定の評価を与えつつも安倍政権のマンガのような
      政治手法は到底容認できないことは言うまでもない。)


     安倍首相はなんでかくも安保法制改定を急ぐのか?
     国会議員でもわからない人がいるそうな。
     答えは簡単だ。
     安倍首相は憲法改正(9条改正)が悲願だった。ストレートに憲法改正出来ないなら
    安保法制改定でなし崩しにしてしまえ、安保法制改定を通せば日米同盟強化という
    観点で祖父・岸  信介と肩を並べる、いや越えられるかもしれない。
     これに運命の気まぐれが作用している。報道では持病が懸念されると言われるが、
    ほんとはもっと深刻なのだろう、安倍首相としてはもう時間がない。だから彼は何が何
    でも集団的自衛権を仕上げたい。そんな安倍首相は足元見られてアメリカから「今ま
    でシカトしてたけど支持してやる。さっさとやるんだぞ」と言われただけのことだ。 
    
     自分の悲願とアメリカの要求が一致する。
     どこかで見た構図だ。小泉元首相の郵政民営化がこれにあたる。
     彼は初選挙の時、特定郵便局長会の応援をとりつけることが出来ず落選した時から
    「いつかリベンジしてやる」と「郵政民営化」を宿願としていた。アメリカは「年次改革要
    望書」で「郵政民営化」を挙げており両者の利害は見事に一致した。
     今日の安保法制改定も同様の構図が見てとれる。
     小泉元首相は官邸でパガニーニのバイオリン協奏曲をよく聞いていたという。
     安倍首相のテーマ曲は何になるのだろうか?
     ファシスト・安倍はワーグナーの「ワルキューレの騎行」がお似合いのようだが、同じ
    ワーグナーでも「タンホイザー」の方がいいだろう。

 
       
  

     安保法制強行採決を報道するTVを官邸で一人悦に入りながら見る安倍首相のBG
    Mは「タンホイザー」こそふさわしい。
     クライマックスに近づき安倍首相はTVの音声を消し「タンホイザー」をフルボリューム
   にする。彼は興奮を隠しきれず傍らに忍ばせておいたつけ髭を鼻の下につけ、机の引き
   出しからマイ指揮棒を取りだし髪振り乱し指揮し始める。
    ・・・・・・・・スイマセン(苦笑い)。
    でもマンガみたいなこの政治状況にはマンガがお似合いさ。

    「アーミテージレポート」より前のめりな安倍首相は彼らにとってお誂え向きの日本国
   首相だったのだ。自分たちは姿を消して全て安倍首相のせいにしちゃえばいいのだから。

    6月18日、19日は株式市場の大暴落がささやかれている。
    経済的にはよろしくないことだが、そうなればアベノミクススのほころびが露見して支持
   率が下がって安保法制改定に一矢報いられるかもしれない。
  
    さて、どっちだろう。

  




                
             
               
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