素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

小林よしのりの挑戦

    



    小林よしのり氏のマンガを読まなくなって久しい。
    なぜそうなったかというと、私の記事のような言説を彼は「陰謀論」として退けるだろうし、
   言い換えると彼のマンガには世間でいう「陰謀論」、インテリジェンスの文脈が乏しいか
   らだ。
    そんな小林氏が日本外国人特派員協会で安保法制等について語った。
    これがなにげに凄いのだ。まずは彼の発言に耳を傾けよう。




    さて、小林氏の発言から気になるところをいくつかピックアップしよう。

    【安倍首相はイラク戦争は間違いだったと言わないといけない】

     実にシンプルだが、国会でこの件が正面から問われたことがどれくらいあったろうか?
     ほとんどないのではないか?仮に以前あったとしても安保法制を議論する際、ポツダ
     ム宣言云々もいいが、まずは直近のこの戦争を総括しないといけない。
     それもしないから、そもそも「戦争」という一般論に終始して現実、そこにある「戦争」は
     どうようなものか輪郭が明確にならない。いや、政府側はぼかしたいのだろう。
     国会では無理でもメディアはしっかりと取り上げないといけない。
     どうも何となくこの件は自主規制している。
     機微にふれるアメリカ批判はタブーと言われるが、まさに新たな「閉ざされた言論空
     間」だと言わざるをえない。

     
    【中国脅威論による集団的自衛権】

     安倍首相はホルムズ海峡の掃海や邦人救出やら例示するが、それらは集団的自衛
     権をもっともらしくするためのお飾りだ。彼の本音は中国の脅威が迫り、そのためには
     日米安保をより緊密にしないといけいない、だからアメリカ一辺倒の集団的自衛権だ
     という論法になる。この点を明確に質問した野党議員は見当たらない。
     アメリカ盲従の保守を指摘することなく、自衛隊のリスクが云々、三要件がどうの、後
     方支援、武器弾薬の定義等々専門的で瑣末なことばかり質問しているからよくわか
     らないし国会がおもしろくない。     
     

    【国会議員がノーマークな言説】
     
     以下は国会議員がノーマークの言説だろう。

      ○ 国際法だけ守ればいいアメリカ軍とあれこれ制約のある自衛隊を同じ戦場に
        置けば自衛隊にとって極めて危険です。

      ○ 自衛隊には軍法裁判がないことから国内法で裁かれ殺人罪にもなり得る。


    【中国へは侵略だった】  

     韓国、満州は帝国主義時代の国際状況から植民地ではあっても侵略ではなかった
     が、中国へは侵略だった。―― これもいわゆる「保守派」からすれば、「小林よしの
     りは転向した、裏切り者だ!」と許しがたい発言だ。
     戦争映画は恋愛映画と同じでいくら描いても描ききれないと再三述べてきた。
     つまり戦争とは実に多面性を有していてブログの記事程度で書き切れるものでは
     ない。
     「JAL12便」、「オウム事件」のような大事件は「表の表」、「表の裏」、「裏の表」、
     「裏の裏」、「真相(深層)」という具合の5象限だったり4象限だったりする。
     この何倍、何十倍もの規模が「戦争」というものです。
     いわゆる「保守派」は「侵略」ではなく「欧米列強からのアジアの開放」だと言いたいの
     だろうし、そのように証言する東南アジアの国々も存在する。
     仮に中国に対しても「侵略」でないとしても、児玉誉士夫らによるマッチポンプの金・銀
     財宝の計画的略奪を前にして「侵略じゃないのです」と胸張っても意味がないのだ。
     もっともこの略奪もさらに裏があることを今年知ったのだが、いよいよわけがわからなく
     なるだろうからこの件はいつかの機会に譲ります。

 
     「韓国における植民地政策も直接統治となり韓国民にコンプレックスを与えてしまって
     失敗だった」と小林氏は付言する。
     これは彼が頭山 満についてものしているからそういえるのだろう。
     頭山 満率いる玄洋社の内田良平は日韓併合に際して「当初予定していたより植民
     地支配的になってしまって申し訳なかった」と韓国民に謝っているのだからね。
     右翼の源流と言われる玄洋社の幹部がそんなこと言っているのですよ、どうします、
     自称「保守」の皆さん!先日、韓国へ行って土下座した鳩山由紀夫元首相をまたぞろ
     バッシングしているのでしょうが、彼はフリーメイソンとしての一面だけで語れるもので
     はなく玄洋社の遺伝子が流れていると思うのです。なんとならば、彼の曽祖父・寺田
     栄貴族院議員は玄洋社出身ですから。
     さすがに歴代首相が同じことしないといけないとはいいません。
     でも、鳩山氏のような「お役目」の人が一人くらい居てもいいでしょう。
     同時に産経のような立場の人もいないといけません。
     韓国がつけ上がりますから。
     鳩山元首相には土下座で彼らの胸襟開いたなら産経のようなバッシングではなく、
     友人として厳しい一言を韓国首脳に言ってもらいものです。
     「謝罪はするけどあなた方は何も自分でできなかったではないか!両班がのさばって
      いて日本のような明治維新は出来なかったではないか。中国のような『抗日戦線』
      が出来るわけでなく日本敗戦の時も日章旗を引きずり下ろすことすら出来なかった
      ではないか。戦後の混乱収束させたのも韓国政府ではなく進駐軍でしたね。」と。
     そんなこと言えるわけないか(爆)。これを言うと韓国人は烈火のごとく怒るそうだ。
     なぜなら図星で痛いところを突かれるからだ。要するに李王朝末期から今日に至る
     までかの国は自己改革し権力を手中に収めたわけでなくその正統性が極めて脆弱
     だと言わざるをえない。だからこそ反日でその正統性を補完しようとし続けるのだ。
     もう朴大統領の反日被害者外交は世界中から辟易されてますよ。
     恨(ハン)の文化から抜けきれないといつまでたっても社会的近代化は達成されない。
     日本も社会的近代化は怪しいので大きなことは言えないが。
     「そんな東アジア(中国も含む)にはやはり世界を任せられない」と言われないよう、
     FTA、TPPであいつらの喰い物にされないよう大人になりましょう、それくらいは鳩山
     元首相にも言って欲しいですな。 
     
 

    【イスラムを敵にまわしてはいけない】

   
     小林氏は「アラブ」と言っているが、「イスラム」と置き換えてもいいだろう。
     当ブログでもふれたように日本はイスラムと歴史的に友好関係を築いてきた。
     アメリカ他有志連合がIS(イスラムテロリスト)を攻撃しているからといって日本はイス
     ラム全体を敵にしてはいけない。アメリカというかサバタイ派はISを攻撃することでイ
     スラムを敵にしてもいいと考えている。なぜなら、サバタイ派≒イスラエルだからだ。
     イスラエル VS イスラム(イラン)は第3次世界大戦を遂行するための導火線です。
     その点、どこまで安倍政権が覚悟しているか知らんが、安倍首相側近は軒並み親イ
     スラエルだ。でも、この構図はもはや過去のものとなりつつある。イランとアメリカをは
     じめ欧米各国はもう手打ちにしたのだから。
     イスラムかイスラエルか悩ましい選択を歴代政権は憲法9条を楯にのらりくらり逃げて
     きた。安倍首相は邦人ジャーナリスト拉致殺害の際にはっきりとしたように思いっきり
     親イスラエルの舵を切った。でもね・・・例によって周回遅れなんだよね。
     もうイスラエル自体の存立が怪しいのだから。
     そうなると日本には単に反イスラムという身構えだけが残り、イスラムテロリストの
     標的にされるだけだ。 
     「戦争は御免だ!」より「テロにまきこまれるはイヤだ!」の方が“ 今そこにある危機 ”
     なのです。


    【アメリカについていくだけの保守なんてない】

     私は当ブログで自称「保守」、自称「真性保守」を繰り返し批判してきた。
     なんとならば彼らのほとんどが小林氏曰くの「アメリカについていくだけの保守」であ
     り、なおかつその点を頑なに認めず、「愛国」とか反「自虐」 とかの美辞麗句で粉飾
     しているからだ。アメリカにかくも従属して「美しい国」やら「戦後レジュームからの脱
     却」やらいっても虚しいだけだ。
     いかなる主張を持とうと、現実を見据えず粉飾し自己陶酔にも似た自己肯定し充足し
     ている人は怪しいし、破綻するのは時間の問題だ。
     「そうは言っても独立派政治家は必ずやられますし、成果あげるにはアメリカに気に
     入れらないとダメのです。さらに官僚、財界人、学者とここまでアメリカにぴったりと
     ついていく派だらけではどうにもならないよ」、そう政治家は言うかもしれない。
     これからも果たしてそうだろうか?
  

    【国際連合を戦勝国体制から再編成せよ】

     国際連合を戦勝国体制から再編成するように小林氏は各国メディアに訴えた。
     これを新聞記事したところはない。
     これも空理空論に思えたのだろうか?
     確かに今まではそうだが、国際連合は必ず再編成され日本が常任理事国入りする
     と私は考えている。
     小林氏はそこのところのインテリジェンスを得ているとは思えず天性の勝負勘を持って
     いるのではないか?
   

    【日本人を覚醒させたい】

     彼のこの発言もこれまた勝負勘としかいいようがない。
     小林氏一人の力でどうにかなるものではないが、この秋からの大変動でその可能性
     はある。その結果、世界に類を見ないほどの親米国民が極端な反米になったりする
     かもしれない。そんなことはない?村上 龍氏の「半島を出よ」の隠しテーマがまさに
     それであります。作家の想像することは案外、現実になったりするものです。
   
     小林よしのりの挑戦に期待しよう。






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