素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

ところで TPP って延期になったの?それとも終わったの?

 


    
     21日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に4日続落した。前日比597円69銭
    (2.98%)安の1万9435円83銭とこの日の安値で引け、5月8日以来ほぼ3カ月半
    ぶりの安値だ。NY市場も4日続落し530ドル94セント(3.1%)安でひけた。
     明日、月曜日、おそらく東京市場はまた暴落するだろう。
     日経平均1万9千円を割り込むことだってあり得る。
     明後日あたり、とりあえず1万8千円台半ばで何とか一端下げ止まるでしょうか?
     それもほんの気休め、GPIFの資産構成が今月末発表されます。
     6月に17%だった国内株比率が上限の25%に迫っていることが明らかになってし
    まったら怖いです。もうGPIFが国内株買い支える余地がないことが白日のもとにさら
    されたら外資機関投資家が一斉に売り浴びせたりする可能性があり、株価下落に歯
    止めが効かなくなるおそれがあります。
     
     何だお前(私)の言うより3週間も早い暴落じゃないかと思われるかもしれません。
     これは、いよいよアベノミクスが終わったということが明らかになるだけです。
     今年の3月、株価は1万8千台でしたし1年前の今頃は1万6千円台でした。
     実体経済に見合った日本株の実力は1万4~5千くらいではないかと思っています。
     9月がヤバイといったのは「アベノミクスの終焉」どころのことではないのです。
     日本だけでなく米国、中国、EUと世界中の株式市場そのもの、いや経済、財政、
    通貨そのものの危機です。
     
     そんな近時の経済情勢を踏まえつつ、「また延期になったけど、TPPはどうなのよ?」
    という疑問が頭をもたげます。
     TPPじゃなくて、TPN(Trans-Pacific Negotiation )、つまりず~と交渉とか言われて
    いたが、どうも様子が違うようです。

      7月31日に、ハワイで TPP(ティー・ピー・ピー、環太平洋経済協力パートナー
      シップ)が大失敗して、合意見送り=交渉の無期限延期、すなわち交渉の決裂、
      崩壊になった。 

               (中略)        

      あれほどの大騒ぎを、日本の有識者たちもやったのに。「 TPPは、日本の国益
      に叶う、どうしても合意なければ済まない、重要な経済交渉です」と言って、偉そ
      うな解説をしていた日本の有識者(専門家)たちは、今は、赤っ恥で、黙りこくっ
      ている。これも実に不思議な感じだ。
 
              (中略)

      これで、アメリカとヨーロッパが交渉している TTIP(ティー・ティー・アイ・ピー)と
      いう、人を喰ったような欧州版のTPPも、雲散霧消する。ヨーロッパ人が、あの
      ISDS(アイ・エス・ディー・エス)条項などという、「アメリカ企業が、進出先の国で
      虐(いじ)められたら、その国の政府を、ニューヨークで裁判にかけることが出来る。
      損害賠償を請求できる 」 などという、アメリカ帝国の傍若無人を受け入れるは
      ずがないのだ。

      TPP の崩壊の原因は、中国主導のAIIB(アジア・インフラ銀行)の設立が3月か
      ら騒がれたからだ。中国がぶち上げた AIIB と「一帯一路(いったいいちろ)」
      構想が、「ユーラシア大陸に これから 新たに10億人分の 巨大な 需要
      (デマンド)を作る」。 これは、 製造業者とか農業団体(食肉、酪農業者)とかの、
      商品の供給(サプライ)サイドのことしか考えていない、欧米の先進国の政策立案
      者(ポリシー・メイカー)たちの歴史的な敗北だ。デマンド(需要)創出派とサプライ
      (供給)重視派の闘いで、サプライ派が負けたのだ。彼らは、これからの新しい世
      界の動きから取り残されてゆく。このことが、決まった、ということだ。

      それと、金融市場(マネー・マーケット)という 仮想の世界で、実需(じつじゅ)の
      経済活動を無視して、仮需(かりじゅ)でしかない部分から派生した金融取引が
      膨大化して、そこでの金融バクチ(博奕)しか脳がない、強欲金融人間たちが、
      敗北しつつある。自分たちが今でも、世界の金融の最先端技術(ハイテク)の
      エリート人間だと、大きく勘違いしていることが、大きな背景にある。

      クレジット・デリバティヴなどという、今やその欺瞞的な手法が満天下に暴かれ
      てしまった、インチキ金融商品で、「お金でお金が生まれる」と信じて疑わない、
      馬鹿野郎たちの時代が、もう終わっている。 
      世界は、2008年のリーマン・ショックのあとは、「(うそ臭い)金融 から 
      (中身のある)実物経済(タンジブル・エコノミー)の時代へ 」と大きく変わった
      のだ。

      だから 世界は、もっと、実需 = 有効需要(イフェクティヴ・デマンド)の創出
      こそが大事という 偉大なる経済学者のジョン・メイナード・ケインズが言ったと
      おりに、戻りつつある。マネタリストも 合理的予測派(ラッショナル・イクスペク
      テイソニスト)も底が割れて、本性が露見して、大敗北したのだ。 そのことが
      原因で、 米、欧、日の金融市場中心の世界は、いま、激しく再構築 = 変身
      (メタモルフォーシス)されつつある。 このことに気付かない者たちは、新しい
      世界の動きから取り残さてゆく。

      アメリカが世界一で、日本はしっかり、お金を払い続けて、アメリカについてゆけ
      ば、日本は安泰だ、と考えている程度の人間たちでは、もう、これからの世界
      ( 新興国と途上国が主導する )にはついて行けない。 勝手に自滅するがいい。         

                 ~ 副島隆彦 「重たい掲示版」 1809 ~



     TPPなんてたいしたことはない、ほかっておけば自滅する、副島氏は常々そう言ってい
    ました。この言説から読みとれることは「TPPは実質、終わった」ということだね。
     果たしてそうだろうか、そんなに楽観していいのだろうか?
     そう思いたくもなるが、何はともあれTPPは貿易が入口です。
     この入口をすっ飛ばしていきなり「日本の構造改革」(≒ 日本破壊)は不可能だろう。
     そうだとするとTPPは終わったのだ。
     いや、貿易交渉くらいはまだ続くのではないか?
     そんなこと言っていられなくなりつつあるように思えるのです。
     漏れ聞くところによると、アメリカは新ドル発行に伴い2度い渡り30%の切り下げを
    行うという。この件はベンさんから何度も聞かされており「いよいよか」という感慨を深く
    する。(もっともベンさんからはドルの価値50%の下落と聞かされたが)
     もちろん、それは冒頭に述べたような経済、財政、通貨そのものの危機、すなわち
    間もなく起こるだろう経済カタストロフィーによって米国は激しいインフレに見舞われ、
    デノミするために行われる新ドル発行に付随するドル切り下げだと考える。
     一足早かった中国の人民元切り下げは輸出促進、SDRが云々とか言われているが、
    それだけの意味だろうか?
     他国のことより日本はどうだろう。アベノミクス約3年で1ドル=80円から120円の
    50%の円安政策を講じてきた。これに対しては批判も多いし、私も同調していたが、
    ことここに到るとそうだろうか?と思考が逆転してくる。
     アメリカが30%のドル安を一気に仕掛けてくるのだから、50%の円安政策は、結果
    として事前の対抗策となったというややロングスパンの見方も出来るのではないか?

     それはともかく世界中で通貨安競争する時代とはどんな時代だろう?
     20世紀、世界恐慌になった時に各国は自国通貨切り下げを断行した。
     因果関係が逆だが、各国とも「来るべき時」に備えているように見える。
     各国が通貨切り下げ競争したらどうなるかはおわかりだろう。
     グローバルな貿易など成り立たない。
     「ブロック経済」の出現だ。
     「TPP?そんなものどうでもいいでしょ」とどうしてもなってしまうのだ。
     そういうわけでTPPはやはり終わったのだと思う。

     もっとも「ブロック経済」が終わったら、また手を変え品を変え攻めてくると思うが。
     
     何はともあれ、今週の株価に注目だ。








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