素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

五輪エンブレム疑惑の先に見えるもの

    


    この問題はもう一段落したといるかもしれない。
    親友 I とは盗作、いや今やコピペ疑惑について何度もメールのやりとりをしていた。
    佐野氏は彼とは業界が違うとはいえ、さして多くの人を介さずつながる世界であり、我々
   一般人より関心があるようだ。 
    親友 I 曰く、「それにしても亀倉雄策、永井一正、田中一光 級のデザイナーが現役では
   いないってことが情けない。デザイナーに勢いがあったのは50~70年代までだよ。あと
   は企業や権力に媚びうるダメ野郎ってことだよ。」
    確かにその通りなのだろう。
    このあたりの事情は、少し前山田五郎氏が90年代以降の雑誌について嘆いていたのと
   状況が似ている。山田氏曰く、「バブル崩壊以後、広告収入が激減して企画・編集能力よ
   りどれくらいクライアントとコネがあるかが編集者のウリとなった。そんなんじゃ面白い雑誌
   つくれるわけないでしょう」
    ミレニアム前後からIT化と世界的サイバー資本主義の時代を向かえ、今や雑誌はもっと
   シビアではないか?売れなきゃ意味がない程度ではなく、ファッション雑誌なら「この写真
   は売れる写真か否」そこまでピンポンイトでコマーシャリズムが入り込んでいる。
    高度経済成長時代~安定成長時代(60~70年代)、その後、経済より前にバブルチッ
   クに狂い咲いた80年代と要するに企業に余裕あった、消費者、需要者等にも余裕があっ
   た時代だったのだ。
    そんな余裕がある時代は“ 遊び ”が許された、もっというなら無駄すら許容された。
    もちろん、競争はあったさ、でも競争主義じゃなかった。
    そんな時代だから面白かったし、仮にもクリエイティブの世界にいながらパクリなんて言
   語道断だった。(そうはいっても音楽とかパクリはあったのだけどね。)
    
    モノが売りづらくなった時代になるといよいよマーケティング、コンサルティングが幅を利
   かせてきた。コンサルにおける「最適化」がデザインの世界にも入り込んできているように
   思うのです。「最適化されたデザイン」、「コスパのデザイン」なんてことを親友I とメールや
   りとりしながら記事にしようかと思っていたのですが・・・なかなか難しく頓挫しています。
    一言だけいうと、コスパのいいデザインってパクリですらなくコピペだからね。


        遊 1980年12月号
         1971年創刊のこの雑誌も80年当時はまだ存在した。
         雑誌は今やネットにその座を奪われたようでもあるが、
         雑誌ほど多彩の執筆人を揃えたサイト、ブログが存在
         しないのも事実だ。


    
    さて、前置きが長くなったが、世間的には窮地に追い込まれている佐野研二郎氏だが、
   どうも業界的にはそうでもないようだ。本人の了解も得ていることから親友 I のメールを
   引用しよう。

     佐野はどんどん窮地に追い込まれているのにも関わらずライセンス利権に絡む
     有力者達が完璧にプロテクトして全然大丈夫、っていうかもはや佐野の一存で
     は引き下がる事もできないのだと聞きました。実際昨日はIOCの副会長自ら全
     く問題ないと断言。

    これは業界の人間に聞いたのだろうか?
    要するに公式スポンサー契約とかで今さら取りやめにしたらとんでもなく損害賠償が発
   生するから取りやめにできないということかな?
    国内的に、電通(広告代理店)的に考えればそういうことにもなろう。
    このあたり私はくわしくフローしていないのだが、I によれば、    
   三井住友銀行、日本生命、JAL、三井不動産、野村証券は佐野のエンブレムを使ってい
   るがキャノンは外しているとか。
    そのまま佐野のエンブレムを使っている企業はIOCのお墨つきがあるのだから大丈夫
   とたかをくくっているのだ。キャノンにはグローバル戦略研究所(CGIS)がある。
    研究内容は、マクロ経済、外交・安全保障、資源・エネルギー/環境、海外情報等とな
   っているが、当然、カントリーリスク、海外訴訟リスクも含まれているだろう。
    この研究所はベルギー発の今回の訴訟がどんなものかよく承知している。
    だから佐野のエンブレムを外したのだと思う。

    ぼろぼろコピペ疑惑が出てきたのだがそこへ分け入ると錯綜することからそもそもの原
   点に戻ろう。
    ベルギーのドビ氏が提訴したのがこの疑惑の始まりだ。
    ドビ氏の弁護士、アラン・ベレンブーム氏はヨーロッパで著作権といえばアラン氏という
   ほどの権威だそうだ。
    しかも既報のように王族の弁護をも引き受ける大物だ。
    それほどの大物弁護士はそもそも勝目のない弁護は引き受けない。
    「ライセンス利権に絡む有力者がプロテクト」しても、そんなことは先刻承知のはずだ。
    これらは以前の記事で既に述べたことです。私は電通の縛りが弱いと思われるMXTV
   でこの件を知ったが、どうやらテレ朝(ニュース解体新SHOW)でもとりあげたようだ。

    
     ベルギー弁護士

   この番組は未見だが、おそらく取り上げてないと推察されMXTVで発言され、記事にしな
  かった湯浅 卓氏の発言を掘り下げよう。 
   ロックフェラーの顧問も務めた弁護士・湯浅 卓氏はベルギーを「ヨーロッパの中心」
  と述べた。フランスやドイツでなくなぜ、ベルギーなのか?

    ① EUの本部はどこにあるのか? ② NATO軍の本部はどこにあるのか? 
    ③ ビルダーバーグ会議の前議長、エティエンヌ・ダヴォニョン子爵はどこの国の人か?
    (彼はトヨタの顧問としてEUのおける「LEXUS」ブランドの浸透に貢献している。南米
     にも顔が利くそうだからサッカー「TOYOTA CUP」にも一枚かんでいるだろう)

    これらの答えはすべてベルギーです。
    だから「ヨーロッパの中心」といっても差し支えないのです。

    さて、そもそもベルギーのあの劇場はそんなたいした劇場なのか?
    「彩の国さいたま芸術劇場」の方がよっぽどいいのではないか?
    何たって蜷川幸雄が芸術監督なのだから。
    そう思っていたら、リエージュ劇場はベルギー王立なのだ。
    一介のデザイナーがアラン・ベレンブーム氏ほどの大物を雇えるとも思えないし、王立
   劇場ならヨーロッパの中心の国ベルギーの王様の弁護も引き受けるる大物弁護士が出
   てきても不思議ではない。
    日本(広告業界)では軽く考えているが、アラン・ベレンブーム氏が出てきたことに湯浅
   氏は俄然、注目するわけだ。

       湯浅 卓


    湯浅氏ははっきりと言わなかったが、アラン氏が弁護するということは法律問題というよ
   り政治問題だ。
    以前も述べたようにアラン氏もIOCの弁護士もクライアントは王族、若しくは旧王族、同
   じ穴のむじな。
    今のところIOC副会長が何を言ってもいざとなったら腰砕けになる。
    アラン氏はそこのところ見切っている。

    国内の広告のことなら電通チックな利権問題でこと足りるだろう。
    でも、この問題は最終的にはIOC ⇒ 王族 ⇒ 世界の支配階層まで行く案件だ。
    広告代理店がいくら「LEXUS」のブランディングしようが、エティエンヌ・ダヴォニョン子
   爵の力なくしてEUにおいて「LEXUS」ブランド確立できなかったことを想起しよう。

    JOCなんてIOCにお墨付きもらってるだけのブランドだ。
     IOCが「知~らない」と言ったらオシマイだ。
    森元首相がいくら突っ張ってもIOCが及び腰になったら、さっさと逃げると思うよ。
    電通チックな利権で固めようと、法律的に武装しようと、この案件は政治家の後ろ立て
   がなければ屁のつっぱりにもなりゃしない。
    それに佐野氏の弁護士はもう白旗上げたいようだよ。
    (あの事務所ね、佐野氏ももっとまともな事務所の弁護士雇ったどうだ。)

    この件、事情通みんなの前で話したら一発で納得してくれた。
    もっとももっと先読みしてアラン氏が徹底的に追い詰めるようなフリしてギリギリで佐野
   エンブレムを容認する代わりに裏で金よこせという決着になるのでは?という風なことを
   言う人もいた。
    そうなったら最悪だ。

    佐野氏選考を巡る選考委員を含めた相関図も取りざたされている。
    疑惑は疑惑、あくまでしらを切れば雲散霧消されよう。
    いまさら取り下げ白紙撤回なんてできるはずがない、そうたかをくくるのも理解できなく
   はない。それは国内、「内部」の事情によるものだ。安倍政権の独裁的運営による安保
   法制に異論がありつつも人事を考慮して自民党議員が口をつぐむのも「内部」の事情。
    この疑惑、「業界」とか「日本」とかの「内部」よりももっと広がりがあって「外部」の視点
   を入れなくてはならないことは既に述べたとおりだ。
    限りなくクロに近いグレーであって佐野氏が逃げ切れると思っていても彼はもはやター
   ゲットにされていると思う。政治家に対する工作というものは、「金に汚い人には金」、「女
   に脇が甘い人には女」、「酒に飲まれちゃう人には酒」と拡大されて行われるものだ。
    以前からパクリ疑惑がちらつく佐野氏には・・・ということになったのだと思う。
    仮に彼が白だとすると、可哀そうな気もするが、この件はもっと大きな構図で彼は人身
   御供なのだと考える。佐野氏のデザイン撤回 ⇒ 文科大臣の責任 ⇒ 任命者たる安倍
   首相の責任と拡大することが容易に推察される。
    初公判は確か9月22日だったと思う。自民党総裁戦は無風選挙らしいが、ちょうどこの
   頃、株式市場はとんでもないことになっているだろうし、安倍氏が再選されてもこの裁判の
   雲行きが怪しいとなると新内閣発足早々、足元がガタついてくる。
    安保法制通したのだから、「お役御免でしょ」というシナリオではないのか?
    国民にとっては迷惑だが、そこで政権投げた方がその後の困難極まる状況に対処しな
   くていいのだから安倍ちゃんにとっても不幸中の幸いだよ。

    何はともあれ私はあの五輪エンブレム嫌いですからアラン氏には徹底的に佐野を追い
   詰めて白旗上げさせて欲しいのです。 
   








    
スポンサーサイト

文化 | コメント:0 |
<<マスゴミ交代 30 「 8.30 安保法案反対国会前12万人デモ 」を巡る異様なメディア  | ホーム | ところで TPP って延期になったの?それとも終わったの?>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |