素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

「 チュニジア国民対話カルテット 」にノーベル平和賞授与報道に異議あり。

     



     今年のノーベル平和賞は「 チュニジア国民対話カルテット 」に授与されたと報道され
    た。
     民主化運動「ジャスミン革命」でベンアリ独裁政権が崩壊後、イスラム系政党による暫
    定政権と世俗政党を含む野党側との対立が激しさを増してどうにもならなかった。
     2013年に発足した「 チュニジア国民対話カルテット 」が対立する与野党の仲介役と
    なり、機能停止に陥っていた制憲議会の再開に道筋をつけた。「 チュニジア国民対話カ
    ルテット 」 とは最大労組チュニジア労働総連盟(UGTT)や経営者団体である産業商業
    手工業連合、人権擁護連盟、全国弁護士会の4者でつくる市民社会の枠組みだ。
     2014年には、制憲議会は男女平等や人権尊重を認める新しい憲法を承認し、報道
    の自由や人権が認められた。昨年末には自由選挙が実施されたことが、受賞理由だと
    説明される。

     まことに結構なことです。
     何せ遠い中東のことなので多くの日本人はそう思ってオシマイ。
     ノーベル平和賞は怪しい賞なので暫し立ち止まって考えてみよう。
     そもそも「ジャスミン革命」は何故起きたのだろうか?
     ベンアリ独裁政権が秘密警察も含む警察国家だったから市民がその圧政を打破すべ
    く民主化運動が起こったのだと当時のメディアは説明した。
     フランス革命にしろ何にしろ「革命」と呼ばれるものの導火線は政治信条ではなく、単
    に腹がへっている、食えない、つまりどうしようもない経済格差なのだ。
     チュニジアの場合、なぜそれほどの経済格差が出来てしまったのかについては日本
    ではさっぱり報道されない。
     福田邦夫・明治大学教授の講演によれば、

      チュニジア・エジプト革命の背景には「グローバリゼーション」と
      「プライバタイゼーション(民有化)」が見てとれるという。


     
        チュニジア・エジプトは独裁政権下で経済発展をとげ、GDPは何倍にも成長した。
        しかし、そのGDPは国民生活の実情を表してはいない。チュニジアは、市場経済
        の導入ではトップを走っている国である。関税をなくし、学校も医療も社会保険
        も民間企業にまかせた。自由貿易・市場経済の導入によって国全体のGDPは成
        長したが貧富の差は広がった。若者の失業率は、チュニジアで32%、エジプトで
        は24%にものぼる。
                                  ~ 岩上安身 公式サイト ~


     グローバリズムのもと関税をなくし、学校も医療も社会保険も民有化(プライバタイゼー
    ション)した。こうやって要素だけ取り出していくと中近東の遠い出来事がぐっと身近に
    なってきますね。チュニジアはグローバリズム、新自由主義経済では中東の優等性だっ
    た。GDPが伸びたのはいいが、やがてIMF、世界銀行に「緊縮財政」を迫られるように
    なる。パリ銀行には「構造調整プログラム」を遂行するように迫まられ非効率な農業の
    切り捨てが含まれていた。「構造調整プログラム」・・・・・・「構造改革」似てますね。
     
     今回、「国民対話カルテット」によって報道の自由や人権、自由選挙が実施された。
     まともな政治体制になってのだろうが、それで経済状況は変わるのだろうか?
     チュニジア経済に疎いことからよくわからないが、おそらく変わらないと考える。
     なぜ、そんなことがいえるのか?だってノーベル平和賞受賞したから(笑い)。
     チュニジアの経済格差が解消へ向かう施策を「 国民対話カルテット 」が促進したな
    らノーベル平和賞をもらえなかったと思います。

     グローバリズムを推進した勢力、緊縮財政を迫った機関、プライバタイゼーションをコ
    ーディネイトしたコンサル会社、民主化運動をサポートしたネット企業、ノーベル平和賞
    を授与した人々、これらは一見何のつながりがないようで元を辿れば同じ穴のムジナ
    です。
     これらは300人委員会、ビルダーバーグ会議等々、のメンバーの配下です。
     そもそもが巨大なアジェンダに基づいたマッチポンプ。
     「 チュニジア国民対話カルテット 」 が経済格差を温存したまま混乱した政治状況だけ
    改善してくれたからこそノーベル平和賞なのです。
     ノーベル平和賞が授与されたことによりそもそも遠因となる経済政策とマッチポンプな
    一連の過程は見事に隠蔽できるのです。

     やっぱりノーベル平和賞は怪しい賞なのです。

     仮にも「TPP 大筋合意」の今日、関税撤廃、国内法の改正、構造改革の徹底の次
    はプライバタイゼーションが控えていることは日を見るよりも明らかです。
     ノーベル平和賞というおめでたい出来事だからと思考停止せず、このあたりも的確に
    報道してもらいたいものです。
  



  〔間連記事〕
   
   中東反政府デモの背景はTPP導入後の日本に通じる。







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