素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

研究 「 政治家の変節 」 前編

    



    季節柄か風邪をひいてしまい思考能力が低下しておりました。
    みなさまもどうぞご自愛ください。

    さて、「政治家は言葉」であるはずなのに政治家の言葉が信じられなくなって久しい。
    よくブレるとかなんとかいうが、そんなレベルではなくあまりに変節ぶりあきれることもし
   ばしばの昨今です。

    もう先週の金曜日になってしまいますが、「モーニング CROSS」に田中康夫氏が出て
   いた。康夫ちゃんならTPPについて何と言うのかしらんと思っていたのでGood Timing。
    康夫ちゃんは少し前はもっといたはずのTPP反対派についてふれ特に稲田朋美女史を
   引き合いに出していた。康夫ちゃんと稲田“ ゴスロリおばさん ”朋美は雑誌でTPPについ
   て対談しているのだよね。

     稲田:推進派はなぜか楽観的で「バスに乗り遅れるな」と言うけれど、行き先を
         分かっているのかと疑問です。どこに連れて行かれるか分からない、し
         かも途中下車もできないバスに国民を乗せるわけにはいきません。
         バスは乗り遅れるかじゃなくて、行き先が重要でしょう?

     田中:日本人の仕事と生活を奪う話ですから。遺伝子組み換え食品もBSEの牛肉
        も無条件で流入。保険、金融、医療、通信、電波、公共入札にいたるまで
        侵略が及ぶ。「第三の開国」どころか、「壊国」以外の何ものでもありません。

     稲田:農業だけの問題じゃない、日本の文明、国柄の問題なんです。これにどうし
        て保守派が強硬に反対しないのかが、とっても不思議。

     田中:そうなんだよ。でも、稲田さんや僕、城内実さんといった議員が呼び掛け人と
        なって、「TPP交渉協議への参加表明を11月12日からのAPECの場で日本政
        府は行うべきでないとする国会決議の実現に関する呼び掛け」を衆議院で
        行ったら、みんなの党を除く全ての政党・会派の議員から、僅か3日間で232人
        もの直筆署名が集まった。

                          ~ 雑誌「WILL」 2012年1月号 ~
 

     長いので一端ここできりますが、ここで改めて押させておかないといけないのは与野党
    を問わず232名のTPP反対署名が集まったということです。
     それともう一つ、当時、自民党は野党で民主党・野田政権だったということです。

 
     稲田:こんなに重要なことを、たった1回の集中審議だけで、十分な国会議論もなく
         決めてしまうなんて、どう考えてもおかしい。しかしご存知のように、民主党
         はあの「詐欺選挙」で議席を300も取っています。条約の批准に関しては衆
         院の優越がありますから、野田総理のやろうとしていることがどんなに馬鹿
         げていたって、採決になったら通ってしまうはずなのです。

                   (中略)

        「TPPは農業だけの問題ではなくて、国の文明、国柄の問題であって、参加
        すれば日本の国柄が破壊されるんですよ」と言って呼びかけたところ、自民
        党だけでも60名以上の署名を集めたんです。結果、自民だけで98名集まりま
        した。          
        民主党は最初、100名を超える賛同者がいたのですが、圧力で少し消えて(笑)、
        96名。民主党の議会運営委員会の理事も2名、委員も5名署名しています。
        全体で計232人が集まりました。

        本来ならどんな条約でも批准されるはずの衆議院で、過半数におよぶ反対署名
        が集まったことがすごいと思います。

     田中:本来、署名を集めるという行為は、左翼的市民運動的イメージが強いよね。
         でも今回は違った。僕が代表の新党日本は個人タクシー(爆)で、ちっとも静か
         じゃない亀井静香代表の国民新党と与党統一会派を組んでいるんだけど、
         一所懸命に稲田さんと小野寺五典さんが署名集めに駆け回っている議場の
        自民党側に行くと、「(1日の本会議の)TPP反対の代表質問、よかったよ」
        「署名、もう済ませたよ」なぁんて重鎮議員から声を掛けられてね。

        人間、信じられるなぁというか、人間の体温や心の機微を感じたね。

                   (中略)

     稲田:信じられないのは、民主党内の反対派だったはずの議員ですよ。

                   (中略)

     稲田:「離党も辞さない」と言っていたのに。一体、どうなっているのか。
         あの「ほっとした」という発言は、自分たちが離党しなくて済んで「ほっとした」って
         意味でしょうね。

                   (中略)

     稲田:卑怯の最たるものが野田総理ですからね。国論を二分する大問題にもかかわら
         ず、総理はまったく国会での論議をしなかった。「表明」を1日伸ばしたので、
         10日に集中審議をしても「交渉参加か否か」がはっきりしないから、単なる公
         聴会のようになってしまいました。

         とんでもない国会軽視、国民軽視ですよ。本当に許せません。

                                     ~ 引用 同上 ~ 



     「こんなに重要なことを、たった1回の集中審議だけで、十分な国会議論もなく決めてし
    まうなんて、どう考えてもおかしい。」・・・・TPPもそうですが、安保法制も同程度かそれ
    以上に重要ではないではないでしょうか?
     
     「とんでもない国会軽視、国民軽視ですよ。本当に許せません。」・・・この言葉そのま
    まブーメランのよう安保法制強行採決した自民党議員に飛んできますな~。

     「信じられないのは、民主党内の反対派だったはずの議員ですよ。」・・・与党・民主党
    議員が反対だったのに腰砕けになってしまったことをいっているようですが、それじぁ自
    民党内の反TPP派議員は現在、どうしているんでしょう。
     もう交渉に入ってしまったのだからしょうがないということですか?
     いえ、稲田センセイがよ~く御存じなのは承知しております。
     さらにセンセイが保守論客として気概をお持ちなことも理解しています。
     さ、センセイ、思いっきり胸のうちをぶちまけて下さい。



     稲田:少なくとも、小泉さんには覚悟があった。野田総理に覚悟なんてありません
         よ!!! 大体、ISD条項も知らなかったじゃありませんか。

         これは企業や投資家が、投資先の相手国の規制や制度によって損害を被った
         とき、国際救済裁判所へ訴訟を起こせるというものです。近年、日本は外資に
         狙われている森林や水源地の土地取得、空港の外資規制などを法整備して
         いこうという方向で進んでいたはずです。

         ところが、TPPでこれらの規制が「投資家に不利」と判断されれば訴えられる
         ということです。
         これは、日本の国益に合致する規制を設けるための立法権も司法権も侵害
         されることになり、主権侵害であり、民主主義の否定になってしまいます。

                      (中略)

     稲田:国内法がずだずだにされるというのに、外務省に問いただすと「発展途上国に日
         本企業が出ていくときに、不利な規制があれば阻止できる」と答えるんです。
         つまり、ISD条項は日本企業を守るためにあると。

                      (中略) 

     稲田:そこまでアメリカ様の言うことを聞かなきゃいけないんですか、と。アメリカに守っ
         てもらっているからって、「何が何でもご機嫌を損ねちゃいけない」と過度に思い
         込んでいるんじゃないでしょうか。
         しかも、アメリカ軍が日本に駐留している一番の理由はアメリカの利益であっ
         て、日本を守るためではありません。どこまで日本はおめでたいのでしょうか。

                      (中略)

     稲田:不思議なことに、保守を自認する産経新聞もTPPには前のめりで賛成。日経はも
         ちろん、朝日も読売も、大新聞は全紙賛成です。まだテレビのほうが慎重な姿
         勢が見えて、「遺伝子組み換えを表示するかどうかという問題が出てくる」などと
         問題点を指摘し始めつつあります。
 
                     (中略)  


     稲田:地方公共団体も、公共事業などを地場の企業に発注することでその地方にお金
        が落ちるようにやっているわけですが、それも「非関税障壁」と言われれば許され
        なくなる。町や村の事業の入札までが英語で行われる、ということになりかね
        ない。
        日本語が最大の非関税障壁だと言われかねない。こんなことをしていたら、日本
        はガタガタになってしまう。

                    (中略)

     稲田:TPPは保守の正念場ですね。反対決議署名が232という数が集まりましたし、
         自民党は党決定をしたので、採決になれば党議拘束がかかります。我が党
         も頑張って戦っていかないと。

     田中:仮に屈辱交渉が終結しても、国会批准が必要。1年後にアメリカ大統領が
         オバマの保証もない。おっと、その前に野田政権が……(苦笑)。

                                      ~ 引用 同上 ~


     「民主主義の否定になってしまいます。」・・・それどころか政府自民党は立憲主義の
    否定すらしませんでしか?

     「そこまでアメリカ様の言うことを聞かなきゃいけないんですか」・・・御立派です。
    そのお言葉よ~く憶えておきますよ。

     「不思議なことに、保守を自認する産経新聞もTPPには前のめりで賛成」・・・だから
    言っているじゃありませんか?商業保守なんか保守じゃないと。
     でも、国士たる稲田センセイは違いますよね。
     非関税障壁だと町村の入札まで英語でやらなきゃいけないと言われかねないとよく
    理解してらっしゃる。だから、真性保守政治家・稲田朋美ここにありと言わんばかりに
    こう言い放ったのですよね。

      TPPは保守の正念場ですね。

      我が党も頑張って戦っていかないと。


    御立派!パチパチ!拍手!!!
    でもって、野党から政権与党になってからの稲田センセイの発言はなんですか!?

     息を吐くように嘘をつく安倍政権だが、なかでもひどいのが、安倍首相が「初の女
     性首相」候補として目をかけているという稲田朋美政調会長だ。自民党が野党時
     代に、民主党政権が進めたTPP交渉への批判の急先鋒が稲田だったのだ。

  
     ところが、稲田は先日、TPP交渉が大筋合意するとこんなコメントを出したのだ。

     「TPPはアジア太平洋地域の未来の繁栄につながる枠組みだ。今後、国内で真に強い
     農業をつくっていくことはもとより、TPPがわが国の経済再生、地方創生に役立つもの
     となるよう、万全の施策を講じて参りたい」

               (中略)


     「TPPに関しては大きな議論がありました。実をいうと、私も民主党政権時代はTPPに
     反対していたんです。TPP反対議連の幹事長をしていたんですが、それは民主党政
     権ではTPPというたいへん大きな国益のかかった外交交渉ができないと思っていたか
     らであって、安倍政権におけるTPPについては、私は推進すべきだと思っています。」

                            ~ BIGBLOB ニュース ~



    民主党政権だったからTPP反対?
    じゃ自民は首尾よくTPP交渉できたのですか?
    「TPPは経済再生」は百歩譲って0%じゃないが、「地域再生」って?
    詭弁にも屁理屈にもならない絵空事だ!

    そもそも「TPPは保守の正念場」だったんじゃないのか?
    「我が党も頑張って戦っていく」はずだったんじゃないの?

    おいおい、どうした自称「真性保守」!

    政権与党になったら現実路線にならざるを得ない?
    ここまでの方向転換は現実路線じゃ説明つかない。
    これは政治家の変節、いやここまで酷いと転向とすらいえる。
    
    もっとも稲田センセイだけでなく署名した232人の国会議員のうち自民党議員も彼女を
   入れて98名いたわけだ。どうしたこったい。

    変節した政治家は他にもいるし政治課題はTPPに限ったことではない。
 

                                           (つづく)








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