素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

暴論!「 文化大革命 」 を世界記憶遺産に! VOL.3(その2)

   



    さて、スペイン内戦時どうしてかくも残酷で凄惨な行いが横行したのだろか?
    それは子供たちを共産主義者という破壊者にする教育がスペイン国内で行われるよう
   に仕組まれていたからと考える。
    もちろん、スペインを共産主義国にして挟み撃ちにするようにフランス、イギリスを共産
   化しようと目論んだ独裁者スターリンが影でうごめいていたことは言うまでもあるまい。
    もっともスペインの場合、事態はもっと複雑かつ苛烈でフランコ将軍率いる右翼と共産
   主義者の左翼が双方共に残虐行為を行っていた。

      拷問、性器切断、レイプ、何千という罪のない人々の処刑といった残忍きわ
      まりない行為が、お定まりの恐怖政治の一環として、共産主義者によって
      行われ、フランコ将軍の側の一部過激派も同じような行動にでた。

                    ~ ウィリアム・G・カー 著 「闇の世界史」 ~


    スペインの共産主義者の残酷行為の背景に戻ろう。

      スペインの王政が打倒されると、次は必然として、国民の宗教に対する攻撃
      が仕組まれた。学校に世俗主義が持ち込まれ、親の権限および教会を破壊
      するための運動が開始された。あとはじっくり練りあげられた反乱の中で、
      そうした大衆を法と秩序の権力に差し向けて放つ機会を待つだけだった。

                      ~ 引用 同上 ~


     宗教(キリスト教)への攻撃の下地は出来たが、この程度では残虐極まりない行為の
    説明にはならない。教会の神父は権威の象徴そのものであります。権威・規範が崩壊
    するとアノミーになるとは社会学者デュルケームが100年以上前に説いています。
     (帰化した元中国人・石 平氏も専攻はデュルケームでした。)
     教会の神父の前に子供にとっての権威とは両親、特に父親です。
     クレムリンの共産主義者は社会工学を自家薬中のものとしているが如くこの点もぬか
    りがない。

      10代までの児童には家庭のしつけに背くことが教えられる。
      両親は時代遅れの存在として子供たちに示され、その権威は一笑に付される。
      破壊分子は、サンタクロースやどうして赤ん坊が生まれてくるかについて説明
      を求める年齢に達したときからずっと、子供たちは親に嘘を吹きこまれていた
      と主張すると同時に、親は反動的教えと資本家の搾取の犠牲者だと論じる。
      そして子供たちに現代的、進歩的イデオロギーを親に教育するよう勧め、自
      分のために、親のしつけ、親の影響を拒まなければならないと説く。こうした破
      壊活動の目的は、文明の立脚基盤である家庭という聖域および絆を壊すこと
      にある。

                      ~ 引用 同上 ~


     家庭への攻撃が済んだら次は教会・聖職者への侮蔑の刷り込みだ。


      聖職者への敬意を児童から奪い去るためには、聖職者は家庭のなかでも知能
      が劣るかあるいは身体的に問題をかかえた人々の中から選ばれるとして、彼ら
      を意気地なしの「大聖人」「めめしい慈善家」「支配階級の下僕」などと蔑むこと
      から始め、次にマルクスの言葉、「宗教は人々のアヘンである。それは貧困、病、
      厳しい仕事を精神のために望ましいものと説くからだ」を引用して子供たちを説き
      伏せる。

                      ~ 引用 同上 ~


     中国・韓国の反日教育に端的なようにやはり教育は恐ろしいものだ。
     内戦時のスペインでもこれらの教育課程を経て「最高の革命家=道徳心のない若者」
    が作り上げられたのだ。
     いや、これらはスペイン内戦時に特有のことであって中国の「文化革命」の素地とはな
    らないのではないかとの懐疑は紅衛兵と「文化革命」のもう一つの側面、伝統文化の破
    壊について考察すれば雲散霧消するだろう。

    紅衛兵
      紅衛兵 要するに少年少女だ。清華大学附属中学(日本の高校に相当)
      北京地質学院附属中学、北京石油学院附属中学、北京大学附属中学、
      北京鉱業学院附属中学など25の中学から構成された。
       


     これら紅衛兵もおそらく中共にお誂え向けの「最高の革命家」としてリクルートされ教育
    を施されたのだと推察する。
     内戦時スペインの場合、キリスト教(教会)への攻撃だったが、中国の場合、儒教(論
    語)等の伝統文化への破壊工作が「最高の革命家=紅衛兵」を作ったのだと思う。

     次回は「文化革命」の伝統文化破壊の側面を考察する。

                                        (つづく)






スポンサーサイト

歴史 | コメント:0 |
<<暴論!「 文化大革命 」 を世界記憶遺産に! VOL.4(その1) | ホーム | 暴論!「 文化大革命 」 を世界記憶遺産に! VOL.3(その1)>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |