素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

消える魔球のTPPと裏TPP

    



    相も変わらずの現実とは、このTPPを巡る政治家、マスゴミの動きもその一つだ。
    公表された合意文書は2000ページにも及ぶというのに翻訳されたのはわずか100ペ
   ージ足らずだとか。
    堤 未果女史は警鐘と鳴らす。

     日本政府が作成した30章97ページの「TPP協定の全章概要」はかなり
     はしょっています。ニュージーランド政府の英文文書はまったく同じ内容
     なのに598ページ、文書を含めた全体では1500ページ超が215ページ
     に縮められています。話になりません。

              (中略)

     私が取材している医療や食品にとって重要な「知的財産章」「投資章」「透
     明性及び制度に関する規定章」は、138ページが21ページに圧縮されて
     います。そもそもTPPの正文(国際条約を確定する正式な条約文)は英語
     仏語、スペイン語。域内GDPで米国に次ぐ経済力のある日本が入ってな
     いことになぜ外務省は抗議しないのでしょうか?「不都合な真実」を国民に
     知られまいと、外務省が正文扱いを断ったんじゃないかという憶測まで広ま
     っています。

                         ~ 日刊ゲンダイ 12月4日 ~



    我々世代の共通言語ともいえる漫画「巨人の星」の大リーグボール3号はホームベース
   付近で消える魔球だった。ピッチャーマウンドから途中までは見えるのだが、バッターが打
   とうする消える。
    TPPもやれ関税がどうした、農業がどうのとここまではメディアが報道しているのだが、
   肝心なところは消えちゃうのです(笑い)。
    何で消えちゃうのか?もちろん、国民に知られるとまずいから消えちゃうのです。
    誰が消しちゃうかというと第一義的には外務省のようだ。外務官僚は「国益」というもの
   を考えているのだろうか?それとも己の保身と出世のことだけか?
    田中 宇(さかい)氏が以前述べたように外務官僚に限らず官僚は米国に忠誠を誓うこ
   とによって自己の正当性と基盤を固めているのだ。

     日本の権力者が国際的に自立した野心を持っているなら、対米従属の継続を
     望まないだろうが、戦後の日本の隠然独裁的な権力者である官僚機構は、
     日本を対米従属させることで権力を維持してきた。対米従属下では、日本の
     国会(政治家)よりも米国の方が上位にあり、官僚(外務省など)は米国の意志
     を解釈する権限を乱用し、官僚が政治家を抑えて権力を持ち続けられる。

                       ~ 田中 宇 「多極化とTPP」 ~
 

 
    確定事項ではないが、秘密といっても堂々と公開されていることもある。

        

    規制改革会議に外国人投資家が絡んで日本を都合のいいように「構造改革」するそ
   うだ。 
    表に堂々と出ている部分でもこれだから、“ 消える魔球 ” となった部分には何が書いて
   あるのやら。やれ、「TPPお化けが出る」と言っていたTPP楽観論者とか、日本のグロ
   ーバル企業のシンクタンクの言うことを鵜呑みにしていた政治家、知識人らには今後、
   責任をとってもらいましょう。
   あの~、TVドラマで「ハゲタカ」ってあったじゃないですか。
    訳あり物件でどうしようもない不動産を外資ハゲタカファンドが1円で評価して日本の銀
   行に提示すると、銀行側が唖然とするあれと似た瞬間が近い将来突然、やってくると思う
   のです。

    そうは言ってもTPPは空中分解する可能性が大きいじゃないか。
    確かにそうなんですが、日本の場合そうは問屋が卸してくれないのです。
    裏TPPともいうべき日米の二国間協議が同時進行してますから

     一言で言えば、TPPは米国が周到に仕掛けた罠なんです。TPPは表部隊と
     裏部隊がワンセット。表のTPPと裏の2国間協議は一体化されていて、TPP
     が発効しなくても2国間協議の合意事項は効力を発する仕組みになっている
     んです。米国はTPPがどう転んでもオイシイ思いができる。渋谷審議官の会見
     で配布されたペーパーにも記してありますが、日米間はあらゆる分野で交換文
     書をまとめている。

         ~ 日刊ゲンダイ 10月19日
            首藤信彦氏「日本はイカサマ麻雀にハメられた」~



    何でそんなことになるかというと、結局、安保絡みです。

      安倍首相は野党時代はTPPに反対していました。それなのに、政権に返り咲くと
      手のひらを返し、アベノミクスを進めるために米国にTPP参加を頼み込んだ。
      それで突き付けられたのが日米並行協議です。米国は日本との間に経済問題
      が持ち上がると、必ず安全保障問題で攻めてきます。50年代に起きた日米貿
      易摩擦は「糸と綱を取り換えた」と言われた。糸は繊維、綱は沖縄。繊維で譲歩
      して、沖縄返還に至ったのです。TPPでは中国の尖閣諸島進出や北朝鮮の核
      ミサイル開発をネタに揺さぶられ、バンザイしてしまった。どれも架空の話で、
      まるでタヌキの葉っぱですよ。日本は米軍の力を借りなければ情報収集はおろか、
      自国防衛もままならない。軍事オンチだからシーレーン(海上交通路)の脅威を
      あおればたちまちヘタる、というのが米国の認識なんです。

                                   ~ 引用 同上 ~


   
    TPP推進派の人々は新自由主義者で同時に中国の脅威を煽って日米同盟強化を叫ん
   でいる人達とほぼかぶります。彼らの唱える中国脅威論、中国討つべしが、米国の日本
   脅し外交をアシストしているという皮肉に彼らは気づいているでしょうか?
    当然承知の工作員の含まれているでしょうが、そこのところまるでわからない御仁は実
   に困ったもんです。
    そんなお方が「愛国」だの「保守」だのいうのは如何なものでしょうか?
    “ 消える魔球 ” としてのTPPは消えてしまうかもしれませんが、日米二国間協議は残
   のだ。
   
    どうする?「愛国者」さん!

    








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