素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

危うく納得してしまう廃炉作業報道!?

    



    先日、仕事仲間 K とあるセミナーに参加した際、彼が持っていた「日経新聞」の記事が
   目にとまった。

    仏が培う廃炉技術

  
    Call&Response、ウワサをすればなんとやら、さっそく読んでみた。
    世の中、小保方さんや甘利氏や日経平均反落とかいろいろあるが、世間がスルーしてし
   まうだろうこの件について再度記事にします。

    日経の記者がフランス原子力・代替エネルギー庁(CEA)マルクールセンターへ訪問し
   てルポしたものだ。南仏アヴィニョンの郊外のこの施設で何が行われているか。
    核燃料の溶解、プルトニウムの抽出、廃棄物の処理だ。腕型ロボット「マエストロ」が核
   燃料の溶解施設に投入され、6mのコンクリートで封じ込められた溶解炉を1000以上の
   断片に切断する様など紹介されている。
    そもそもこの使用済み核燃料の再処理施設廃止はどのような工程を経るのだろうか?

     1997年   運用終了

     1998年   廃止作業を開始

     2020年頃 主要機器の解体終了

     2040年頃 放射性廃棄物の撤去完了


    随分と気の長いことだが、結論はこういうことらしい。

     ロボットや除染、高レベル放射性廃棄物処理などの技術が実施に試される。
     「福島第一原発の廃炉にも我々のノウハウが役立つだろう」と廃炉・解体プ
     ロジェクト部門のシリル・モワトリエ技術研究所サービス部長は話す。

                        ~ 日経新聞 1月31日 ~


    原発大国で核保有国、フランスに学べば日本も安心して廃炉作業が行える?
    「そうか、そうか、一件落着」と危うく納得してしまいそうだが、果たしてそうだろうか?
    
    福島原発事故の時、鳴りもの入りで技術供与すべく来日したアレバは、結局、使いもの
   にならなかったではないか。「3.11」から4ヶ月過ぎくらいの記事に戻ってみよう。

     ◎ 冷温停止はできない!

      「東芝 ⇒ キュリオン ⇒ アレバ ⇒ 日立」の順番で接続された循環冷却
     システムは、何度も不具合を生じたが、その後報道されないことから、当
     初予定の稼働率より劣っても何とかなるだろう。私を含めた世間一般の
     素人はそう思っている。よかった!よかった!
     ところが吉岡氏の衝撃発言が!

       「たまたま(循環冷却システムは)稼働しているだけです。
        いつまでたっても冷温停止できない」

      脱原発派だから、そう言っているわけではない。
      推進派の石川氏もこれに同調した。

       「水をきれいにしているだけ。格納容器に燃料棒が溶けだしているのだから
        (すぐには)冷温停止できない。10年くらいはかかる」
     
      当日のパネリストではないが、小出先生も「今や循環冷却システムは意味が
     ない」 と発言していた。
      我々、日本人には実に困った事態でありますが、アレバ社にとってはこれほど
     「おいしい話」はないでしょう。1~2年でさっさと冷温停止されたら商売あがったり
     ですから。汚染水の稼働率が悪く、いちいち手間取ってくれた方がなお都合がいい。
     その都度費用請求できるのですから。
     さらに廃炉ビジネスが1兆円を超えるというから、これも受注できたら・・・。

      倒産寸前のアレバにとっては、福島原発さまさまです。

                          ~ 朝生「まだまだ原発」(前編) ~



    あれから10年も経っていないことからいまだ冷温停止はできていないだろう。
    廃炉とは技術的には違うが、汚染水浄化システムはこの後も不具合だらけで、東芝の
   ALPSにバトンタッチされたと記憶する。これにも私は疑義を呈してのだが、それについて
   は「ALPSがあるからもう大丈夫、かな?」をお読みください。
    それはそれとしてこれはよく憶えておく必要があるだろう。

     倒産寸前のアレバ

    それともあれからアレバは急速に業績改善したのだろうか?
    日経らしい記事といえばそれまでだが、どうも匂うのです。
    それにこの呑気な工程はどうしたことだ。
    高レベル放射性廃棄物を処理するのだからこれくらい時間がかかるのは当然だ。
    なんて思わず納得してしまいそうですが、2030~40年代といえば、核融合が実用段
   階に入るとか言われます。原発が終わったら次は核融合、これで21世紀も丸儲けさ、
   ウッシシッシだ。こんな具合だからフランス人、ジャック・アタリ曰くのように常温核融合は
   22世紀ということになってしまうのだ。

    こういう細かいテクニカルな記事で誤魔化されてはいけません。
    「前提」と「結論」をよく再吟味しないといけない。

    「前提」 ⇒ 放射能は消せないのでどこかに閉じ込める。

    「結論」 ⇒ (フランスはどうだか知らないが)日本はいまだ「トイレのないマンション」
           どこに埋めるか決まっていない。

    せっかく三菱重工の元素転換によって「放射能は消せる」技術を紹介しておきながら、
   日経さんはどうしちゃったんでしょうね。
    こんなおフランス提灯記事より三菱重工の技術のその後の進展などルポして下さいよ。

    そんなに世界原発ムラの総帥にしてフランスロス茶当主、ダヴィッド・ド・ロスチャイルド
   のご機嫌がとりたいですか、日経さん。 








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