素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

Reboot 「デヴィッド・ボウイ」 VOL.1

    



    株価大暴落をはじめとして世界経済崩壊の兆しが急速に現れていることから後回し
   にしてしてしまった「デヴィッド・ボウイ ~ ★から☆になった男 ~」をReboootします。

    出足が遅かったせいか、デヴィッド・ボウイ死去後、1月は中古レコード屋に行っても
   目ぼしいレコードはほとんどなかった。ファンが押し寄せあっという間に底引き網漁み
   たいにかっさらっていってしまったのだろう。あるのは高額盤くらいで「世界を売った男」
   (日本盤)が60万円で売られているのを見ると、世の中、バブルが崩壊しようとしてい
   るのに「デヴィッド・ボウイバブル」が起こっているのかしらんと思ったほどだ。

    彼の評伝「デヴィッド・ボウイ 神話の裏側」を読みもしないで「架空批評劇場」してし
   まったことから、デヴィッド・ボウイのCDを6枚借りて同書を読みながら「デヴィッド・ボ
   ウイ」についてRebootしてみよう。


  〔★の血脈〕

    
    「 デヴィッド・ボウイ 神話の裏側 」 を読んで一番、意外だったのは彼の祖父、ジェイム
   ズ(ジミー)・バーンズが職業軍人だったということであります。宇宙人のようであり、アン
   ドロギュノスを体現するボウイに職業軍人の血が流れているとは考えもしませんでした。 
    一方の祖母、マーガレットは詩をものし、ボウイはこの遺伝子を受け継いでいる。
    祖父、ジミー・バーンズは武勇に秀でた軍人で勲章を授かりました。

     これほど勇敢な兵士の話はめったにないだろう。それにしては、勲章の中でも
     かなり位の低いミリタリー・メダルの授与はあまりにけちな印象を受ける。
     (殊勲指導勲章のほうがはるかにふさわしかっただろう)。このストーリーは、
     何世代にもわたって、彼の家系で語り継がれ、60年以上たった今でも話題に
     のぼっている。
     だがこれには大きな欠点がある。実はこのストーリー、真実ではないのだ。

          ~ ピーター&レニー・ギルマン 著 野間けい子訳
             「デヴィッド・ボウイ 神話の裏側」 p17 ~
 

    いきなりかましてくれました。
    受勲した勇ましい職業軍人というのは英雄物語(Hero Story)でしかないというのだ。
    デヴィッド・ボウイは誰もが認めるようにカメレオンマンであり、「ジギー・スターダスト」
   に始まり、いくつもの「ペルソナ」の変容を遂げた人物だ。
    デイヴィッド・ロバート・ジョーンズ(本名)は、そういう意味でスターらしいスターと言える
   だろう。虚構の人生の淵源は偽「英雄譚」という祖父、ジミー・バーンズにあるのかもしれ
   ない。(勇ましい職業軍人だったのは間違いないが)
    家系図を貼っておこう。

          ボウイ 家系図
               出典  「デヴィッド・ボウイ 神話の裏側」



    ボウイ自身が母、マーガレット・メアリ・バーンズの3人目の男の子供であるが、叔母さ
   んたちの人生もなまなかではないのだ。そのあたりを根ほり葉ほり評伝の著者は暴いた
   のでボウイは彼を訴えたそうだ。
    ボウイの異母兄・テリーが精神病院に入院させられたことはボウイ・ファンなら承知のこ
   とだろう。どうもそれだけでは済まないようだ。

     母親の世代だけでも、六人の子供のうち三人は、心の病と診断され、病院や
     精神病院で長期間治療を受けていた。

                              ~ 引用 同書 p27 ~
     

    一番年上の叔母、ノラは躁鬱病、二番目の叔母ウナは重婚の男性との色恋沙汰で精神
   分裂症、三番目の叔母、ヴィヴィエンヌも精神分裂症を患っている。
    「呪われた一家」とは評伝の著者が述べていることではない。
    祖母、マーガレット・バーンズが述べていることだ。

     マーガレット・バーンズが、その説明のなかで一族は呪われているのだから、
     最後の一人が死ぬまで呪いは続くと宣言したのだ。

                             ~ 引用 同書 p33 ~



    この程度のことで呪われているとは大袈裟さな気もするが、精神病が今ほどポピュラー
   でなかった時代ではそう思いたくもなるだろう。
    カメレオンマンたるデヴィッド・ボウイも精神分裂症的気質を持っていると思われるが、
   これは家族、血脈との距離感から生まれたのかもしれない。

     1976年に出版されたプレイボーイ誌のインタビューでこんな風に答えて
     いる。「彼らは頭がおかしんだ。病院を出たり入ったり、死んでしまったの
     もいる」と。
 
                             ~ 引用 同書 p27 ~

    スターは影がないといけない。
    「永遠の処女」というレッテル貼られた原 節子だって、映画撮影中、兄が目の前で
   電車にひかれる様を目撃している。
    それに比べれば「呪われた一家」はやや大袈裟だろう。
    この著者曰くのように一家を襲った不幸と狂気は彼のクリエイティビティーに影響を
   与えただけと結論づけるられるかもしれない。
    
    でも、デヴィッド・ボウイはロックスターの宿命としてさらなる闇(★)と遭遇することに
   なるのだ。
         
                                   (つづく)
  
  
    






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