素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

Reboot 「デヴィッド・ボウイ」 VOL.7

   



   〔みそがれたスターとスターもどき〕

    さて、少し趣向を変えて別角度からデヴィッド・ボウイに迫ろう。
    少し前、親友 I と爆音ライブに出かけて際、時間があったので街をぶらぶらしながらデヴ
   ィット・ボウイについて語りあった。当時はベッキーとゲスのきわみ乙女の川谷絵音の不倫
   が世間を賑わせていた。

    私   「日本じゃ、たかが不倫程度で大騒ぎだけど向うのロックミュージシャンはそんな
         もんじゃない。ストーンズの『アンジー』ってどういういきさつで出来た曲か知っ
         てるかい?

    親友 I 「何それ?知らない」
 
    私   「あの曲はね、ボウイとミックがスワッピングした時の曲んだよ。
         ボウイの奥さん、アンジーとミックの奥さん、ビアンカ・ジャガーをね。」

    親友 I 「え~!そうなの」

    私   「不倫がどうのこうのとは次元の違う話しだよ」

    こんな具合で昔のロック・ミュージシャンははちゃめちゃ、それでも記者会見して謝罪な
   んかしない。翻って日本はどういうことでしょうか?
    もっと凄いのがストーンズのドラックの関連だ。
    年表ができるくらいで少し列挙してみよう。
   
     〈67年〉

      ○ ミックとキースは麻薬の件でウェスト・サセックス地方裁判所に呼ばれる。

      ○ ブライアン・ジョーンズ麻薬所持のため逮捕

      ○ ミックとキースは裁判にかけられミックは100ポンドの罰金と半年の拘留
        キースは500ポンドの罰金と1年の刑。(ミックは執行猶予)

      ○ ブライアンは刑務所に送られるが、なぜか翌日、釈放。


     〈68年〉  
        
      ○  ブライアン、カンピナス所持で逮捕、有罪。


     〈69年)

      ○  ミックとマリアンヌ・フェイスフルがハシシ所持で逮捕
         ミック、カンナピス・レジン所持のため200ポンドの罰金刑。

     〈70年〉

      ○ ミック、ローマでカメラマン殴り、1200ポンドの罰金刑。


     〈72年〉

     ○ フランス警察、南仏のキース邸の家宅捜査。大量のヘロイン、コカイン
        ハシシを発見。

    〈73年〉
    
     ○ 日本総領事は、ミックの日本入国を拒否。

     ○ ロンドのキースとアニタ宅で銃器、ヘロイン、マドラックス発見。
       キースは205ポンドの罰金。

    〈76年〉

     ○ キース、イギリスで自動車事故、その際、麻薬のようなもの発見される。
   
     ○ キース、コカイン所持のため罰金750ポンド。

     ○ キース、トロントで麻薬持ち込みのため逮捕。
        アニタはヘシシとヘロイン所持で逮捕。

     ○ 裁判所はキースに6ヶ月以内に目の悪い人のための慈善コンサートを開き、
       ニューヨークでヘロイン中毒を直す治療を受けるよう命じる。

    〈80年〉

     ○ ロン・ウッドのガールフレンド宅で260gのコカイン発見される。
        ロン・ウッド、5日拘留後釈放。
               
             ~ 出典 海野 弘 著 「街角でコヨーテを聞いた」 ~


    ほんとに懲りない人達だと呆れる(笑い)。
    (ミックは70年くらいまででそれ以後はキースが中心だが)
    それにこんなにぶっ込んでいてよく、演奏やコンサートができるもんだと思う。
    我々が若い頃、キースは定期的に全身の血を入れ替えているんだと囁きあっていた
   が、それくらいのことでは追いつかないだろう。
    もっと不思議に思うのは、これだけ逮捕・有罪となっても何年も刑務所送りにならない
   のはどうしたことだ。よっぽど有能な弁護士をつけているからか?
    それが「ローリング・ストーンズなんだよ」じゃイカンのです。
    
    日本じゃ清原氏や芸能人が覚醒剤で捕まって業界追放、若しくは干されてしまうのに
   ストーンズはかすり傷程度で済むのはどうしたことだ。
    当時はスルーしていたが、今、冷静に考えると不思議でしょうがない。
    これまた当時はスルーしていたが、海野 弘氏はそのあたりに疑念を抱きつつこう述
   べている。

      彼らを法的制裁から救い出し、社会に対して防衛する、巨大な闇の組織
      といったものがあるのではないかとさえ想像される。

                               ~ 引用 同上 ~ 


     そう考えざるを得ないと思う。
     ストーンズにはあくまでBad Boyでいてもらいたい人達がいるのだと思う。
     似たような存在は少し前ではマドンナ、現在、レディー・ガガあたりだろう。
     彼らは皆、禊(みそ)がれたスターなのであって、日本の場合、スターと言ってもそこ
    まで特権的立ち位置はなくスターもどきなのだと思う。
     
     デヴィッド・ボウイもヘロイン、コカイン等のドラック使用歴があるが、何ら影響が
    ない。彼も禊(みそ)がれたスターであろう。

      デイリー・ミラー紙は「ziggy Stardust」が100万枚売ったと書いた。
      これはまったくの誇張だった。1973年初め、「ziggy Stardust」は
      イギリスできっかり95,968枚売り、アメリカでも似たような数字
      だった。これ以外のアルバムは、この合計の半分にも満たない。

          ~ ピーター&レニ・ギルマン 著 野間けい子 訳
             「デヴィッド・ボウイ 神話の裏側」 ~


     
     売れるまで数字を盛ることはShow Bizでは常套手段だ。
     でも、それだけではあるまい。「ダイヤモンド・ドックス・ツアー」でロック史上、最大の豪
    華なセットが組まれたのはなぜか?
     みんながボウイの才能に入れ込んだから。
     ボウイファンならそう答えるだろう。
     当時、ボウイの所属レコード会社はあのRCAだ。
     どうもストーンズ(ミック・ジャガー)はおじけづいていい子ちゃんになっちゃいそうだから
    次なるBadBoyはボウイにしようということではなかったのか?
     アメリカに呼んで「ハリウッド・バビロン」の世界のボウイを招き入れれば・・・・。
     これは偶然だと思うが、兄テリーの件やデフリーズとの離別もあり、ハリウッドの高級
    住宅街、マルホランドドライブに居を構えたあたりから次第にボウイの精神状態は荒れ
    ていく。御注文どおりボウイはオカルトにのめり込んでいったのだが・・・・・。

     ボウイはアメリカを去りスイス、ドイツと移り住み「ベルリン3部作」を経て再生していく。

     そして運命の映画というべき「戦場のメリークリスマス」に出演することになるのだ。

                                        (つづく)
       





 
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