素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

黒田日銀総裁の覚悟と苦悩、そして乾坤一擲の逆転劇 前編

    



     私も世間並みに忙しい3月を過ごしております。
     ブログより現実、すなわち自分の仕事にもっとコミットしたいが、これだけは記してお
    こう。
 
     先日、副島隆彦氏の金融セミナーに行き今後の株式市場についてある程度確信を持
    ちました。いろいろ、要因はあるのですが、一番ベタな結論に到達しました。

     7月中旬の参議院選までは大丈夫だ。
 
    ということです。
     なぜなら黒田日銀総裁がいい意味でも悪い意味でもとことん腹が据わっているからで
    す。さらなるマイナス金利を含めありとあらゆる手を使って株価を参議院選まで支えるで
    しょう。彼は口では「デフレ脱却」とか言いますが、本心は真逆でインフレなど望んでお
    らず、むしろますますデフレにするつもりです。そうしないと国債をどんどん発行して日銀
    ががんがんと国債引きけられないからです。仮にインフレになったら国債の利払いが膨
    らんで返済できなくなってしまいます。すなわちデフォルトしてしまいます。
    「デフレ脱却できてないじゃないか。できもしない2%の物価上昇(インフレ)をいつまで
    掲げているのだ」と批判されていますが、そもそも本心ではデフレのままを黒田総裁は
    キープしたいのですから彼としては「何にもわかってないな」と笑っているでしょう。

     もっとも黒田総裁は覚悟を決めているだけでなく、当然、苦悩もあるわけですが、それ
    は後述するとして、そんなデフレ(不景気)をキープされたら国民はたまったものじゃな
    い。
     確かにその通りですが、黒田総裁は国民のことなど知ったことじゃないと考えている
    そうです。日本国の債券=国債さえヘッジファンドから守ればいいという姿勢らしい。
     そう考えるのが官僚の本性でしょう。
     世界の金融危機の中、少しでも国債の金利が上昇すればヘッジファンドが日本国債を
    暴落させるべく仕掛けてくる。だから、徹底して国債の金利を下げて“ 氷漬け ” にして
    おく必要があるというわけです。

     幕末、勝 海舟は西郷隆盛との談判が決裂した際、すなわち薩長が江戸に攻めてくる
    時には「江戸市中に火を放て」と新門辰五郎に命じたそうです。つまり薩長が攻めてこれ
    ないように江戸を焦土にしようとしたわけです。黒田総裁は国債(江戸城)をヘッジファン
    ド(薩長)から守るため国民経済(江戸)を焦土(焼土)にしてもかまわないと覚悟きめて
    います。

     もちろんいつまでもそんなヘンタイな金融政策を続けられるわけではありません。
     禁じ手である国債の日銀引き受けを際限なく続ければ、いつかハイパーインフレになり
    ます。私を含めネットでは先走っていますが、あと2~3年は大丈夫だそうです。
    そうは言っても海外金融が怪しいではないか?「第二のリーマンショック」のトリガー引く
    と言われるドイツ銀行ですが、とりあえず危機は脱したそうです。

     でも、日経平均14,000円を割るようだとさまざまなデリバティブが破綻する懸念が
    あり、9,000円~8000円くらいで性懲りもなくまだ残っているCDS、CDOが破裂
    する。そうすると「第二のリーマンショック」に近づくだろう。
    そうなったら銀行は国有化されるそうだ。
    つまり、銀行から引き出し制限がさらに強化され国家統制経済へと移行し始める。

     「黒田日銀総裁のオフレコ発言のインサイド」で述べたように彼はバーゼル委員会に
    コミットし、BISの年次総会で講演を行う立場でもあります。
     日銀(中央銀行)総裁なので当然です。
     
     日本国の官僚としての本分は日銀総裁としてアベノミクスを推進し、
     異次元の金融緩和 ⇒ マイナス金利を断行することによって果たされるでしょう。
     (日銀は、政府から独立していることになっているが、彼は財務官僚あがりであること
      から「官僚」でしょう。日銀プロパーでないからこそ覚悟が決まって腹が据わっている
      のです。)
      一方、バーゼル委員会のメンバーとしての黒田東彦氏は苦悩を抱えているだろう。
      それはこんな一節からはっきりわかる。

       各国の政府は自国の逼迫した財政を賄うために背に腹は代えられずに、
       金融緩和でジャブジャブとマネー(通貨量)を市場に流して、結果として
       激しいインフレを引き起こす。この圧力に対して、BISの高僧たちは何と
       か対抗をする、が、なかなか大変なようだ。
       黒田東彦・日銀総裁は、先進主要国の中央銀行総裁たちと安倍晋三
       首相との間で股裂きの苦悩を味わっている。

        ~ アダム・レボー 著 副島隆彦 監訳・解説 古村治彦 訳
                   「BIS 国際決済銀行  隠された歴史」 ~



      BISは単に世界の中央銀行を監督し、世界の金融政策を協議するだけの存在では
     ないのだ。

      また、アダム・レボーは、政策協力(もしくは政策協調)という用語をこの本
      の中で数多く使っている。政策協力は、英語ではPolicy coordinationと言
      うが、これは簡単に言えば、「世界各国で同じ政策を行う」ということである。
      この世界統一政府に突き進む動きを進めているのが、私が「ひとりひとりは
      顔ナシ君たち」と呼ぶ、世界各国の官僚たちなのである。この世界各国の
      官僚たちが集まって、政策協力について話し合い、決定する場がBISで
      ある。

                           ~ 引用 同上 ~ 
 


      副島氏はさらに明確にこの「顔ナシ君たち」の集まりBISを定義している。

       加えて、私が注目したいのは、このBISがわたしがこれまでつとに指摘
       してきた、世界官僚同盟(Word Bureaucratic Union)の中心的な役割
       を果たす重要な機関であるという点だ。
 
                          ~ 引用 同上 ~


      この一節は重要であり、同時に少しばかり想像力を喚起させるのだ。

                                          (つづく)



BIS








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