素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

シェイクスピアはペンネーム!? 中編

    



    次に有力な候補はクリストファー・マーロウだが、この人はさっさと酒場のケンカで殺され
   てしまい、「シェイクスピア」になれないではないか、という反論があります。 
    これについて太田 龍氏はこう解説している。

     マーロウは、1593年、29歳で「酒場のケンカ」で殺された、とされてしまうが、
     実は殺されたのは別人で、ひそかに大陸へ送られ、その他(フランス、スペイン
     イタリアなど)で、シェークスピアのペンネームで、続々と作品を発表する手筈が
     ととのえられた。1600年には、一時極秘のうちにイングランドに帰国し、フラン
     シス・ベーコンを長とする秘密結社フリーメイソンの保護下でしばらく滞在し、また
     大陸は戻った、と伝えられる。(A・D・ライト)。そして、マーロウ自身も、このベー
     コンの主催するフリーメイソン結社の重要なメンバーであり続けた、とライト女史は
     言う。

                       ~ 太田 龍 著 「長州の天皇征伐」 ~
     

    さらに太田 龍氏はこう断じる。

     エリザベス女王私生児フランシス・ベーコンはイングランド秘密結社
     フリーメイソンの首領
  

    仮にそうだとするとマーロウはフランシス・ベーコンを介してエリザベス女王と一体化し
   いるといえるのではないか?
    そして「ウイリアム・シェイクスピア」の肖像画は間違いなくクリストファー・マーロウを
   基にしていると思う。
    西郷隆盛の肖像画を弟・西郷従道と従弟・大山 巌をモンタージュして捏造したよりも
   ずっとストレートだと思う。


          シェイクスピア クルストファーマウロウ
          ウィリアム・シェイクスピア像   クリストファー・マーロウ像
           (かなり違う肖像もある)


    もっともクルストファー・マーロウの殺害については別の見方もある。
    彼は無神論者的言説を展開していたことから単なる酒場のケンカによる死亡ではなく
   何者かに謀殺されたという説が有力となっている。
  
    さらにそもそもクリストファー・マーロウは実に怪しい人物であります。
     
      ○ フランス、ランスにあったカトリック教徒の秘密結社に加入し、
        女王打倒の陰謀に加わった。

      ○ 大学休学中に女王の諜報機関の活動に関与、二重スパイの可能性

    
      ○ 大学卒業後に無頼な生活を送る。

      ○  友人が起こした殺人事件に巻き込まれて入獄する。


    さあ~、わからなくなってきたぞ。
    いずれにせよ太田 龍氏はウィリアム・シェイクスピア=クリストファー・マーロウ説を
   とり彼をこう位置づけている。

    【クリストファー・マーロウは本物の思想家】

     ◯ ブリテンは、十六世紀(ヘンリー八世)以来、イルミナティが世界権力の中核、
       総司令部たるべく入念に育成して来た国である。

     ◯ しかし、だからこそ、ブリテンからは、イルミナティに反逆する特A級の、
       本物の思想家が生まれて来る必然性がある。

     ◯ 以下にその実例を挙げる。

      (1) トーマス・モア(『ユートピア』の著者、ヘンリー八世の英国大法官、
                   ヘンリー八世の命により死刑)

       (2) クリストファー・マーロウ

      (3) スイフト(『ガリバー旅行記』)

      (4) ウイリアム・ジョイス(ホーホー卿、『英国の黄昏』の著者)

      (5) サヴィトリ・デヴィ

      (6) ジョン・コールマン博士

      (7) デーヴィット・アイク

      (8) アンドリュー・ヒッチコック

                            ~ 週刊日本新聞 ~
         
     
    太田氏はこうも述べている。

     「大英帝国」実は、「イルミナティー世界帝国」「ユダヤ世界帝国」

      それは「イルミナティー」が、英国に取り憑き、その「イルミナティー」が英国の姿を
      借りて、「世界帝国」を構築したのだ、と言う。つまり、表面は「大英帝国」であるが、
      その正体「イルミナティー世界帝国」であったと言う。もちろん、アイクのこの説は正
      しい。

                       ~ 太田 龍 著 「長州の天皇征伐」 ~


     でも、どうもこのあたり太田氏は混乱しているような気がする。
     ここで言う「イルミナティー」は巷間喧伝されるものですが、同時にこれは偽イルミナティ
    ーであります。今日、右翼にニセ右翼が多いことと類似する。本来のイルミナティーは哲
    学者、科学者の集団だ。  
     少し整理しよう、英国を支配する「彼ら」について太田氏はこうも述べているではない
    か。

     「彼ら」とはまさしく、「ヴィネチアの黒い貴族」+ユダヤ金融資本 ⇒ アムステル
     ダム銀行 ⇒ 「ザ・シティー・オブ・ロンドン」と、「ニューヨーク・ウォール街」を
     包括する、国際金融寡頭権力(オリガルキー) の体制を意味する。

                             ~ 引用 同上 ~
       

     このオリガルキー ≒ (偽)イルミナティーと解すれば見通しがよくなるだろう。
     それでも、どうもすっきりしない人は原点に戻ろう。

     諸説あるが、200年以上も「ウィリアム・シェイクスピア=ペンネーム(別人説)」は唱え
    られてきたことからほぼ間違いないのだろう。
     そう仮定するなら、そもそも人はなぜペンネームを使うのか、覆面作家たらんとするの
    かという疑問が持ち上がる。
     答えは簡単だ。
     どうしても伝えたいこと、知らせたいことがあるのだが、著者の正体を明らかにすると、
    仕事がなくなる、果ては身の危険があるからだ。
     古くは杉江 博愛氏が「徳大寺有恒」というペンネームで「間違いだらけのクルマ選び」
    (1976年)を出した時がそうだろう。当初、彼は謎の覆面作家だった。
     アマゾンレビューでとんちんかんだろうと、露骨な妨害工作だろうと許される昨今とは
    違い、あの時代、トヨタ車を始めとする国産車のメッタ斬りなど許されないことだったの
    だ。自動車評論の主流は提灯記事だったといえよう。
     どうもピンとこないというなら、「続・間違いだらけのクルマ選び」(1977年)のまえがき
    を引用しよう。

      正編を出したとき、草思社はラジオ、テレビのスポット広告を計画したが、
      相当数のテレビ局と一部ラジオ局から放送を拒否された。
      また、前日まで熱心だった大手広告代理店が理由を明確にしないまま
      急に辞退するという一幕もあって、広告計画に大きな狂いが出た。
      誰かが計画的に指揮したことか、あるいは局の自主規制によるものか
      明らかでないが、いずれにせよ不愉快な出来事であった。

              ~ 徳大寺 有恒 著 「続・間違いだらけのクルマ選び」 ~ 
    

     その後、風向きが変わり徳大寺氏はメディアにも登場するようになった。
     そうそうやたらには表に出てこれない覆面作家というものも存在する。
     最近では現役経産省官僚が書いたと言われる「原発ホワイトアウト」がこれだ。
     どうしても国民に原発の実態について知ってもらいたいが、正体を明かすと職を
    失い、身の危険もあるから「若杉 冽」というペンネームにしたのだ。
    
     民主主義の時代でもペンネームが必要に迫られる。
     絶対王政の時代、むしろペンネーム(覆面作家)の方が普通ではないか?


                                   (つづく)



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