素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

シェイクスピアはペンネーム!? 後編

  


 
    さて、熊本大地震でこんな呑気な記事書いている場合じゃないだろとお叱りの言葉を頂
   戴しそうだが、それは次回ということでまずはこれを終わらせよう。

    「歴史」は文献等の分析・検証だけでは足らず、想像力を必要とするものであります。
    例えその時代がどんなに理不尽で残酷で奇妙奇天烈でも「現在」の常識で考えてはい
   けないのでありまして当時の世界・空気を想像できなくては「歴史」を歪曲しかねない。
    民主主義の価値観で絶対王政の時代、すなわちエリザベスⅠ世の御代のテューダー朝
   を理解したつもりになってはいけないのです。
    絶対王政の時代、民主主義の時代と違い言論の自由などあろうはずがないのです。
    民主主義の時代でも「ペンネーム(覆面作家)」としなければならない場合は存在するわ
   けですから絶対王政の時代、むしろ「ペンネーム(覆面作家)」が普通ではないかというの
   が前回の結論でした。
     
    そうすると「シェイクスピア」がペンネームだったとする第一の根拠は至って簡単です。
    エリザベスⅠの父、「ヘンリー8世」はずばりそうですし、その他の作品の登場人物も多
   くは実在の王侯貴族がモデルのものが少なくないそうです。
    彼ら登場人物は権力欲、金銭欲、裏切りと悪徳の限り尽くします。
    梅原 猛氏の言葉を借りましょう。

     権力欲からいろいろな陰謀を巡らして自らの犯罪を巧みに隠し、自分を深く信頼
     するダンカン王を殺し王位に就くマクベス、貸した金を返せない相手を裁判に訴
     え、契約通り借り主の人肉を要求するユダヤ商人のシャイロック、主君オセロに
     嘘八百を吹き込み、嫉妬の対象である同輩のキャシオーばかりかオセロをも破
     滅に追い込むイアーゴなど、そこにはみごとな悪人がいる。

                             ~ 京都新聞 4月3日 ~



    これら悪徳を描くにはあまりになまなましくて絶対王政下では「ペンネーム(覆面作家)」
   しかないだろうという結論に到達します。
    フィクションとはいえ、これらの作品はかなりの部分で事実と重なるのではないか?
    この根拠は誰もが納得のいくところだろう。

    第二の根拠は、シェイクスピアの劇作の登場人物のおぞましい悪徳とは「人間とはこの
   ような悪をもなし得る存在だ」という普遍性もさることながら、現在も世界を支配する金融
   寡頭勢力(オリガルキー)の冷酷、もっと言うなら悪魔性そのものだからではないか?
    「ベニスの商人」あたりにもっとも端的に現れているのだろう。
    巷間喧伝される「(偽)イルミナティー」とはこのオリガルキー及びこれに付随する人々の
   ことであって、「イルミナティー」と言うことによってリアルな「イルミナティー」を世間から隔
   離して封じることに成功している。
    フランシス・ベーコン率いるフリーメイソンはこれらこれらオリガルキーと戦っていた人々
   ではないのか?そう解しないと「ウイリアム・シェイクスピア」をフランシス・ベーコンとする
   にせよ、クリストファー・マーロウにするにせよ整合性がとれないのだ。

    誰が真の作者であったにせよ、「ウイリアム・シェイクスピア」が紡ぎだす言葉の数々、
   登場人物は悪人であっても誰も彼もあまりに魅力的だったのだ。
    やがて「ウイリアム・シェイクスピア」はブランドとして一人歩きするようになる。
    そこで当代英国(ブリテン)の文化的精華たる劇作家、文学者、詩人はみんな「ウイリ
   アム・シェイクスピア」にしちまえ!というのが英国の世界戦略だったのではないだろう
   か?私が「シェイクスピア・ペンネーム(別人説)」の候補者の主だった者はすべて当ては
   まると考える最大の根拠はここにあります。
    ありえない?   
    でも、アガサ・クリスティーの「オリエント急行殺人事件」は全員が犯人だったじゃありま
   せんか?英国人は平気でそいういうことすると思うのです。
    イギリスの植民地支配は分断統治です。「シェイクスピア・ペンネーム(別人説)」の候
   補者をどんどん増やせば有力な候補者は次々と細分化され、結局、誰が真の作者か結
   論が出ずじまいとなります。かくして「ホラみろ!そんなものはインチキだ」と“ 正統 ” 英
   米文学者が言い始めます。彼らはそれを横目で見て「しめしめ、してやったり」としたり顔
   でほくそ笑んでいるでしょう。

    「シェイクスピア・ペンネーム(別人説)」の最後の根拠はこの「シェイクスピア=ブランド
   説」の発展形です。ご存知のようにシェイクスピアは、

      Love is not the affair to have,but the one to fall in.

    等々数々の名セリフを紡ぎだしています。
    あの時代の英語そのものを作った人と言っても過言ではないでしょう。
    そんな「シェイクスピア・ブランド」は英語を世界に広めるために大いに貢献しています。
    シェイクスピアの活躍したエリザベスⅠ世の御代の英国はまだまだ新興国です。
    アルマダの海戦でイギリス・オランド連合軍がスペイン無敵艦隊を破ってから英国は世
   界覇権国家への第一歩を歩み出します。
    その頃、ヨーロッパの外交文書はラテン語で、17世紀になるとフランス語が外交文書で
   使われ始めました。英語が外交文書に使われたのは20世紀パリ講和条約あたりからだ
   と言われます。当時、英語なぞヨーロッパの片田舎の方言みたいなものでした。
    今日はどうでしょう。英語は世界の公用語であるのみならず、ますます英語一人勝ちの
   趨勢です。特にITの分野で顕著です。少しデータが古いですが、これより英語が増えるこ
   とはあっても減ることはないでしょう。

    英語IT

        ~ 出典 津田幸男・浜名恵美 共編 「アメリカナイゼーション」 ~



    梅原 猛氏は語ります。「道徳的ニヒリズムのシェイクスピア劇を自国の誇る演劇として
   英国は、シェイクスピア精神で世界を支配したように思われる」と。
    かの国の文化的世界戦略の礎である英語を普及させ公用語とさせたFirst Stepにして
   Giant Stepは「ウイリアム・シェイクスピア」だったのでしょう。

    それは考え過ぎ?いやいや、日本には世界戦略がありませんが、彼らは国家100年
   どころか国家200~300年の計ですから。
  
                               (了) 




  
     

   
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