素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

イギリス紀行 ロンドン中編

  



   【日本が目指すべきはイギリス!?】

    こちらへ来て一番思ったことは、彼らはよく飲み、食べ、エネルギーに満ちているとい
    うことだ。おばさん、おばあさんすら食べる量が半端ない。
    彼らイギリス人にとって日本の「草食男子」とは理解不能な存在だろう。
    「草食男子」とは女性、車、ファションに興味ない、関心が薄い、酒飲まないだけでは
    なくて、そもそも食べる量が少ないのです。このあたりの事情はいきつけの居酒屋の
    店主から聞いた。
    伊達男といえば、イタリア人あたりが連想されるが、イギリスだって正統派お洒落、
    伊達男がたくさんいる。「飲んで食べて歌って、踊って、女性がいればハッピー」みた
    いな価値観はラテンの専売特許のように思いがちだが、イギリス人も似たようなところ
    があるように思えてきた。 
     
    バーミンガムのホテルで中流の下か労働階級、ステーキハウスでアッパーミドル、
    Ritzで上流階級とすれ違った。これら階級があまりに固定化すると社会の活力がなく
    なると70年代のイギリスでは言われたが、私は階級があった方が国としてダイナミズ
    ムが生まれるのではないかと思えてきた。日本は「一億総中流」が崩れて久しいが、
    ぼや~とした中流のなかの下剋上を新自由主義もどきが後押ししている。
    日本では上流(貴族)階級がない、若しくは明確でないが故に誰もが「消費」、「欲望」
    「競争」とその反射の「不平不満」で「満員電車」状態だと考える。
    実に規範なき醜い世の中だといえよう。
    イギリスの場合、どんなにがんばっても中流階級はまず、上流階級にはなれない。
    だいいちアッパーミドルで十分だもの。上流階級はそれはそれで窮屈で煩わしいと
    ころもあるのだから。こういう見切り方があるなら日本のようにアッパーミドルが妙な
    幻想抱かない。何たって上には上流(貴族)階級が控えているのだら。
    かつての日本の高度・安定経済成長は中流の中から下がアッパーミドルを夢見て
    努力して成長したから存在したと思う。これに呼応するかのように商品開発され、
    文化が生まれていった。今やシュリンクする中流階級の消費が商品開発のメインタ
    ―ゲットだと思う。ひらたく言うとこれがデフレだ。

    日本政府は「成長戦略」とか言うが、65歳以上の人口に占める割合が昨年で26.7
    %、2030年(14年後)には約40%になると言う予想もあるうえに、若者が「草食」で
    「成長」などできるのか!?だから高齢者をターゲットにした「介護」、「医療」が・・・・と
    いいたいのだろうが、果たしてうまくいくとは思えない。
    そもそも「成長」などする必要があるのか?かと言って五木寛之氏の「下山の思想」は
    どうも好きではないのだが。「成長」といった時、モダン(明治~昭和)の時代の「成長」
    しか為政者がイメージできないことに根本的間違いがあると思えてならない。

    20世紀、イギリスは前世紀までの遺産で100年喰ったと言われる。
    何のかんのいって世界有数の個人資産があり、早晩、ジジババ国家になるなら日本も
    イギリス同様、モダン(明治~昭和)の遺産で今後、喰っていくことを視野に入れてもい
    いいのではないかと思う。そうはいっても日本にはイギリスの「シティー」のような世界
    金融のHUBとなるものは存在しない。それにイギリスのように社会構造が安定的で
    なく、2重の意味で崩壊過程にある。一つはジジババ国家となり労働人口がシュリンク
    すること、もう一つはアメリカの後を追うように中流階級がますます崩れていくことだ。
    何とも困難な状況が広がっているが、何はともあれ人々に活気がないといけない。
    私は30年ぶり、N女史は27年ぶりのロンドンだが、2人して意見が一致したのは
    昔より今の方がロンドンの人々が活気があるということだ。
    それをまざまざと見せつけてくれた事柄に遭遇したのです。


    ロンドン パブ
     Regent Street裏のパブ。街路に人が溢れている。

    
    さて、時系列は遡るが、N女史がドイツへ旅立つ親友 I を見送っている頃、私は一人、
   Regent Streetから入ったGreat Marlborough Street あたりでレコードを物色していた。
    そろそろめしでも食うか、とあたりをウロウロしてたらこの看板が目に飛び込んできた。

 
    ブライアンウイルソン AD
     やっぱり、「Pet Sounds」とは縁がある。その「縁」については後ほど・・・。

    「何!ブライン・ウイルソン!でも、今日じゃないか!チケットないような」と思いつつ
   会場のロンドン・パラディウムのチケットカウンターへ。
    F16、すなわち1階6列目のほぼ真ん中のチケットをGetする。

    ロンドンパラディウム1 ロンドンパラディウム2

    聴衆の約70%は、私より年上だったと思う。
    Beach Boysとリアルタイム世代でしょう。
    彼らはコンサートが始まる前からガンガン飲んでいて、ブライアン・ウイルソンが入場
   した時から既にハイテンションで3分の1くらいがスタンディング。
    「Hello London!」とブライアンが言ってコンサートは始まった。

    ブライアンウィルソン


    2部構成になっていて前半はBeach Boysナンバー、後半は「Pet Sounds」ナンバー。
    まあ~、パラパラ始終雨がふっているロンドンで「サーフンUSA」をやってもピンとこ
   ない。私の隣のもみあげまでつながった赤毛のヒゲ面で、一見ごつそうだが、おそらく
   Haruki Murakami が好きであろうナイーブそうな青年もどうも今一つのってない。
    後半、「Pet Sounds」ナンバーが始まると、彼は足踏みを始めた。私も「Pet sounds」
   ナンバーがお目当てだったことから序々にのってきた。
    CDと寸分変わらぬ演奏で、実に練れたバンドと思っているうちにアンコールに。
    アンコールと言っても4曲もやってくれて、ブライアン・ウイルソンは実にサービス精神
   の旺盛な人でした。
    アンコール2曲目の「Good Vibrations 」で1~3階全員総立ちになり、ディスコとなっ
   てしまいました。(クラブじゃなくてディスコね)
    おじいちゃん、おあばさん世代は踊りになっていない人もいるのだが、とにかくあちっ
   ちのこっちも踊りまくっている(笑い)。


    ロンドンパラディム3
             コンサートが終わっても興奮冷めやらぬ聴衆



                                        (つづく)







スポンサーサイト

観光・レジャー | コメント:0 |
<<イギリスEU離脱は新しい時代へののろしか? | ホーム | 単なる偶然か?イギリスEU離脱と大地震!?>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |