素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

相模原19人刺殺事件に透けてみえる「現在」 後編(その1)

    



    道徳(倫理)が人の行動を律すると考えるのは至極、当然のことだ。
    でもね、地域コミュニティーが強固だと道徳(倫理)に多少外れてもどこかで歯止めがか
   かるものだ。「みっともないこと」はなかなか出来なくなる。
    例えば政治家で「みっともないこと」とは「政治とカネ」で耳目を集めることではない。
    昔は、収賄やらカネまみれで現代の基準ではほとんどの政治家が「政治とカネ」に真っ
   黒けだろう。仮に政治家が収賄で逮捕されても「みっともないこと」ではない。
    「みっともないこと」は何の政治的業績もあげず、地元にも貢献しないくせに己の私腹を
   肥やすためだけに不正経理して逮捕された揚句にTVカメラの前で泣きわめく醜態をさら
   す野々村某とかいう県会議員のことだ。
    収賄で逮捕されたとしても政治家として力量があって地元に国に貢献していれば「みっと
   もない」とは言わないのが昔の政治家支持者だろう。
    (田中角栄ブームだが彼は「政治とカネ」にケタ外れに真っ黒けだった。角栄再評価する
     なら現代でもこの価値基準を無視できない)
    今日でも田舎の政治家はこの傾向が強い。鈴木宗男が国策逮捕で収監されようと地元
   での人気はさほど落ない。前近代的情実の世界、「社会」ではなくて「世間」が幅を利かす
   世界だが、ことの是非よりそれが日本だといえよう。

    
    政治家の話へと脱線したが、ポストモダンより前の時代、すなわちモダンの頃なら今回
   のような殺人者は、世間的には「お天道様の下を歩けない」であり、家族的には「末代ま
   での恥」ということになる。かつてはこのような「中間組織」、もっとこなれた言い方するな
   ら「世間」が存在したのだ。
    道徳教育だけでこれら中間組織(世間)の溶解に歯止めがかかり、中間組織の代替と
   なるとは到底思えない。
    この件は詳述するときりがないことからこれくらいにするが、モダンの隆盛期=戦前と
   ポストモダンの現代は決定的に違うのであり、単純な戦前回帰傾向はアナクロニズム
   でしかないことは言うまでもないだろう。

    
    「道徳教育」の強化だけでは少しも事態の解決にならないなら、どうしたらいいのだろう。


    
     【中間組織の再生】

      これは至難の業のように思えるかもしれないが、「地域」と「職場」の再生がわかりや
      すいだろう。なんだそんなことかと思わないで頂きたい。言うのは簡単だが、これらは
      かなりの困難がつきまとうのだ。
      「地域の再生」といっても、政府・自民党が掲げる経済的再生のことばかり言っている
      のではない。
      大震災、大災害があると「絆」という言葉が躍ることの反射としてわかることは今日、
      人と人の絆は細く脆いものであるということだ。そもそもSNS時代において「地域」に
      おける人の絆がそれほど意味があるのか、まず、ここから始めなければならない。
      現実世界よりネットのつながりを信頼してしまったりするが、ネットはそんなにアテに
      なるのか?今回ではなく前回の都知事選に立候補した家入さんが「イベントやるの
      で来て下さい」と言ったら「いいね」が1000だか2000だか押されたが、当日、開場
      してみたら誰もいなかったそうだから(笑い)。
      これからは「スマホ中毒の皆さん、世の中、脱ネットの流れになりますよ」と中川淳一
      郎氏は先読みするが、実際、様々の「オフ会」は昔から存在するし、「街コン」とかも
      増えてきた。
      我が千葉市長の熊谷氏は、市長ではなく市議選に出馬した際、「これからは地縁、
      血縁とは別のコミュニティーの時代となるかもしれない」と演説していた。
      まあ~、それは私の上司が約25年前にコーポラティブハウスの発展形として企画
      書にしているし、私も「これからはコーポラティブ老人ホームの時代だ」と言い始めて
      15年くらい経つ。(そろそろその時期に来ていると思う。)
      「オフ会」とか単純に人が集まるだけではなく、共同住宅に住むとなるとこれは新た
      な「地域」を形成する。
      でもね、「地域再生」の主役はヨサコイ踊っているオラオラのマイルドヤンキー、及び
      青年会議所の連中ような気がするのです。
      彼らはやがて「国家神道」にオルグされていくのではないかと京都旅行の際、平安
      神宮で踊っているヨサコイのチームを見て思ったものでした。
      どう考えても平安神宮とヨサコイは不釣り合いだもの。
      「国家神道」にオルグしようとする人々に意図が見えてしまうのです。
      あまり歓迎すべき事態ではないが彼らが「地域再生」の中核になるような気がする。
      シャッター商店街だらけで忘れさられたような街並みやファミレス風土記な街並みも
      どうにかしないといけません。
      関係ないようだが、NYの地下鉄の落書き減らしただけで犯罪が激減したというから
      「街並み」は大いに関係あるのです。

                                    (つづく)


                               
     そんじゃそこいらの商店街
      「地域再生」や「街おこし」の試みはもうだいぶ進んでいる。
      このNHKの地域ドラマやゆるキャラが示すようにいかに「発信」するかが
      今や主たる眼目かもしれない。NHKつながりで言うと、
      「はに丸ジャーナル・ミニ」は本日、「ゆるキャラ」を取り上げる。
      以前、「ショッピングモール」も取り上げていて、アメリカは栄枯盛衰で「ゴースト
      モール」になっていることに意地悪くはに丸くんは突っ込みいれている(笑い)。
      「みなさんモールはずっとあると思い込んでいるけど本当に大丈夫なの?」と。
      これから日本にも「ゴーストモール」は出てくるだろう。モールは移り変わるのだ。
      海辺のフジツボのようにしがみついているようでも日本の中小企業はしぶとい。
      創業100年を超す企業が世界一多いのは日本だから。これら老舗企業を活性化
      Rebootさせることが本当の「地域再生」ではないだろうか?








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