素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

相模原19人刺殺事件に透けてみえる「現在」 後編(その2)

    



    少しバタバタして書き損ねているうちに「リオ オリンピック」が始まりこの事件のことなど
   みんなどこかへいってしまったかもしれない(苦笑い)。とにかく続けます。
    
    「地域」よりもっと重要なのは「職場」だろう。
    今回の犯人もすんなり教員になっていたら、こんな凶行には及ばなかったと思う。
    20代で何らかの職業について「仕事」に集中していれば、こんなことやっているヒマも余
   力もないものです。せいぜい、ネトウヨになってあやれこれら荒しをやっている程度でしょ。
    一見、何の関連もないようでも職場の約40%が派遣の現在、「職場」における人と
   人の紐帯などほつれた糸のように脆く、疎外された人々はさらなる弱者を見つけて攻撃
   するものです。
    それでは世の中から派遣をなくせばいいかと言うと、それもなかなか難しい。
    ただ間違いなく言えることは、老人、身障者の介護は決して未来産業ではないということ
   だ。経済的事情(需要)からいえば未来(成長)産業だが、職がないからといって就業する
   分野ではないし、単純に利潤追求だけではこの業種の経営はままならないと思う。
    どこまでいっても労働集約型の産業でしかないもの。
    奇特な人、例えば宮城まり子さんのような人が経営するしかない。
    (彼女の経営する「ねむの木学園」の口座から1億円あまり不正に引き出された事件が
     あった。実に残念な時代だというしかない。)
    前編で私の身の回りの奇特な人物を例示したが、やはり銭金の手段でしかない人には
   この業種、務まらなくて当たり前だ。

    そうは言ってもあまりに介護すべき人が多くて人手が足りない?
    確かに超高齢者社会を向かえつつあるのでそういう結論になろう。
    身障者とはいかないまでも今までとは違う事情があることを少し考えて頂きたいのです。
    親戚が長年、幼稚園やっているのだが、曰く「最近は身障者とは言わないまでも、どこ
   かちょっと変な子供が昔と比べて俄然、多いのよ。」
    これについては詳述しないが、一言でいうと原因がなければ結果がないのです。
    ガン患者が増え続けていること、特に低年齢化していることと同様のところに原因が存
   在するのです。


    老人、身障者の介護について妙案思いついた。
    僧侶がやればいいのだ。宗教法人として税制面で優遇されているのだから仏道修行の
   一環として新米僧侶が介護をやる。
    銭金の問題ではなく修行としてやる。
    つらくても苦しくても修行なのだから当たり前だ。
    一定の人数の老人、身障者の介護を受け入れない宗教法人は税制面の優遇を認めな
   いというのはどうだ。 
    昔なら飢餓や貧困や病気で苦しむ衆生に対して僧がなんらかの「言葉」をかけた。
    現代では老人、身障者に介護をして仏法に根ざした、「説教マニュアル」にない、しかも
   訓詁学でない、現代の衆生にふさわしい仏の言葉が紡ぎ出せるようになるよう修行する。
    アメリカの「中間組織」(地域コミュニティー、教会、職場)の崩壊から類推して述べてき
   たが、アメリカの教会にあたるお寺が法事以外、地域住民に対して何にも機能していない
   のが日本の実情だ。昔なら「駆け込み寺」というものがあった。今やほとんど見受けられ
   ない。
    お寺だけではないが、既存宗教が機能していないからこそカルト宗教がはばを利かすの
  だ。
    僧侶が老人、身障者を見ることはお寺を現代でRebootさせるものになるのではないか?


    
  〔現代に甦る!?「優生学」〕 

                                                     
    
    これまでは処方箋とはならないまでも犯人・植松某をとりまく背景から現代の問題を浮き
   彫りにしてきた。ここから先は好むと好まざるとこの事件から透けてみえる「現在」を素猫し
   てみたい。                                           
    犯人・植松某はネトウヨ御用達のブログやツィートをよく読んでいたし、「ヒトラーが降りて
   きた」(これは後づけの嘘だと判明した)という発言したりした。
    彼が惨殺したのはよくないが、「身障者を生かしておいてもしょうがない」とネットの賛同
   者がいることを捉えて新自由主義をはじめとする弱肉強食的思考、さらにナチスの「優生
   学」が復活したのではないかとか言われる。さらに安倍政権のファシスト性を相まって、
   犯人植松某に「時代」を見るといった言説が流布されている。
    確かにそのように捉えられるのだが、そもそも小泉時代に起草された「自民党版憲法改
   正案」は、現在のものとはかなり違うという。現在のものほど戦前回帰のものではなかっ
   たらしい。はっきりと「大日本帝国憲法」の復活を目論むウルトラ右翼が現在の「自民党版
   憲法改正案」に加担しているようだ。そういうウルトラ右翼がいることを横目に睨みなが
   ら、緊急事態条項を付加した輩は別の方向を見ていただろう。
    彼らが見ていたのはアメリカであり、日本版版FEMAの創設であります。
    日本版FEMAの創設は自民党の公約でもあった。
    アメリカは今でも警察国家だが、当初の予定ではもっと強固な警察国家、ファシスト国家
   になって、戦前の日系人がそうであったようにFEMAの強制収容所に人々が収容される
   事態が起こっても不思議ではなかった。
    トランプが大統領候補になったことに端的に現れているように今やその可能性はなくな
   った。
    日本版FEMAを目指した政府自民党は米国サバタイ派、もしくはネオコンの指示のも
   と、過去時点からみれば予定された「未来」を実現しようとしたのだ。
    周回遅れまで言わないが、例によって日本が実地に移そうとする頃、世界は別の方向
   へ動き出そうとしているのです(笑い)。

    ナチスが行った「身障者抹殺」からファシズム、「優生学」といったものをこの事件は体現
   しており、「時代」の空気を感じさせる。それは過去時点から予告された「未来」であって、
   何となくそうなったものではなく、まさしく歴史の中の「現在」なのです。
    この記事のタイトルを当初「時代」としつつ、「現在」としたのはこの事情に由来する。

    「優生学」については次回です。

                             (つづく)
   





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