素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

お茶菓子営業・印象批評・安倍外交

    



    その昔、私が営業マンだった頃、上司が「そりゃお前、茶菓子持っていかなきゃ」と指示
   した。もうかれこれ20年以上前のことだが、「今時、お茶菓子営業かよ」と思ったものだ。
    このお茶菓子営業、今でもしぶとく残っている。私も様々なものをもらったりすることもあ
   るし、突っ返すこともある。接待のお誘いは無碍(むげ)に断るのも悪いのでお受けします
   が、接待されたからといってビジネス上の重要な判断は揺るがない。あくまでビジネスラ
   イクに考える。やる意義があるかないか、メリットがあるか無いかが判断基準だ。

    今日、実は1億総評論家時代といえる。
    でも、その多くは単なる印象批評だったりする。
    映画評論は印象批評はもとより観念論をこねくりまわしてもダメで、結局、カットが言えな
   いといけない。私はこのことを蓮實重彦、淀川長治の御両人から学んだ。
    一見、全くスタンスが違うようでこの二人はこの点において共通する。
    もっとも宣伝として芸能人、著名人が短いフレーズで印象批評する様は、あれはあれで
   芸だとは思うが。
    ビジネスでも印象批評だけでは通じない局面は必ず存在する。

    
    それはそうと今月10日、安倍首相が渡米してトランプ大統領と初首脳会談する。
    トランプ当選直後、いの一番に安倍首相はトランププラザで「謁見」している。
    お互い、好印象を持ったようだ、あの二人はウマが合う等報道、観測されている。
    日本のメディアは「めったに人を褒めない娘のイバンカが安倍さんに会いたがっている」
   旨、トランプ大統領が漏らしたと報道している。
    外交なのだから社交辞令というものがあるし、ビジネスマンたるトランプの社交辞令は後
   が怖いぞ・・・。
    ビジネスマン、トランプに印象批評だけでもうを言ってもしょうがないのであって、いまだ承
   認されていないが政権の閣僚の顔ぶれ、背後の権力構造を分析しないといけない。 
    トランプ政権は軍人あがり、ビジネスマンあがりで占められている。彼らは情実で動い
   たりしない、理論的・戦略的、実利的に動く。
    トランプの後見人と目されるヘンリー・キッシンジャーは、歴史修正主義者たる安倍首相
   をけしからんと考えているし、背後の日本会議についても同様だ。実利で考えるトランプは
   そんなことどうでもいいと思っているかもしれないが、やがて知らされることになるだろう。

    自称「地球儀を俯瞰する外交」たる安倍外交は、やれ経済支援だ、円借款だと国家財政
   が火の車だというのに大判振る舞いだ。途上国などにはお茶菓子営業ではなく、本人的
   には「苦しゅうない褒美をとらす」気分なのかもしれない。
    対アメリカには当選直後に本間ゴルフのクラブをトランプに「お茶菓子」代わりに持参し
   た。途上国以上にアメリカに対して日本は大判振る舞いで、思いやり予算、米国債、その
   他裏で相当の金が渡っている。
 
    
    トランプ大統領がTPP離脱に署名したのもつかの間、今度はTPP合意を前提としたさら
   に厳しい要求を日米FTAで要求されるのではないかと懸念されている。たしかにその通
   りだろうが、そもそも安倍首相は映画評論で言うところの「カット」がいえるのだろうか?
    言えるはずがないのだ。堤 未果女史によれば日本政府が作成した「TPP協定の全章
   概要」は本来1500ページ超であるのに215ページに短縮されているのだから。
    首相が報告受けるのはこのうちの差しさわりのない一部だけだと思う。
    このことから伺えるのは要するに「何でもアメリカ様に差出しますから、どうぞ私をこれか
   らも信任してくださいね」という首相のスタンスだ。
    さらに 「消える魔球のTPPと裏TPP」 でも記したが、TPPは日米に限れば裏TPPが同
   時進行なのだ。

      一言で言えば、TPPは米国が周到に仕掛けた罠なんです。TPPは表部隊と
      裏部隊がワンセット。表のTPPと裏の2国間協議は一体化されていて、TPP
      が発効しなくても2国間協議の合意事項は効力を発する仕組みになっている
      んです。米国はTPPがどう転んでもオイシイ思いができる。渋谷審議官の会見
      で配布されたペーパーにも記してありますが、日米間はあらゆる分野で交換文
      書をまとめている。

          ~ 日刊ゲンダイ 10月19日
             首藤信彦氏「日本はイカサマ麻雀にハメられた」~

 
     官僚たちが日本よりアメリカを向いているうえに日米貿易摩擦は常に結局は日米安保
    を盾に脅されてきた。まったくもって「やんぬるんかな」の日本でありますが、今回だけは
    逆にこの安保が切札になり得る。「米軍は第7艦隊だけで十分です。あとは撤退して頂
    いても結構です。」と言ったら彼らは慌てるだろう。それはいきなり話が飛躍し過ぎると
    いうなら、商売人・トランプにはこう言えばいい。

      この1000兆円(10兆ドル)の日本の米国債購入残高が、これからの交渉
      材料となる。
      「日本はアメリカに、1000兆円貸し付けてあります。ほとんど米国債のかた
      ちです。まず、1割でも返してください」と言うと、トランプ大統領は目を丸くして
      「ひぇ~、そんなにあるのか。私は知らない。誰も教えてくれなかったぞ」と、
      まず言うだろう。
     

                         ~ 副島隆彦 「ユーロ恐慌」 ~


       
     現実はどうも逆方向に推移しそうであります。
     日米首脳会談には安倍首相の他、麻生財務相、岸田外務相、世耕経産相も呼ばれて
    いる。どうも匂うのであります。今国会に「水道法改正案」が提出された。この法案は業
    務譲渡に関して水道事業民営化を睨んだ条文があると言われる。麻生財務相は以前、
    CISIで「日本の水道事業民営化」を明言している。首脳会談に麻生財務相が呼ばれた
    のはこの水道事業民営化を要求されるため?とするのは早とちりかもしれない。テムズ
    ウォーター他、水メジャーは英仏の会社が多いのだから。ただ、不動産屋であるトランプ
    としては老朽化した水道本管の工事をアメリカの会社にやらせろと言ってくるかもしれな
   い。

     さてはてどうなりますやら。



     


    呑気な答弁だが、彼らはわかっているのだろうか?
    「昔から水を制するもの世界を制す」ということを。
    高橋五郎氏曰く、「水メジャーが日本の水道を狙ってくることは当然にあり得ます」







    
     
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