素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

基地問題の本質 前編


   確か石波氏だと記憶しているが、自民党の議員が国会質問で、

    「何年もかけて我々(自民党)がまとめた普天間移設問題をできもしない
    マニフェストかかげて民主党がこじらせた」

   という主旨の発言をした。
   要するに「寝た子を起こした」といいたいのだろう。

   政治は「治める」ことであって、この点に立てば鳩山首相は「愚かな首相」ということができ
  よう。
   
   だが、この自民党議員の発言に、実は基地問題の本質が隠れている。
   
   つまり、日米安保を中心とした日米関係はこれまでと同様に継続するのが一番望
  ましいという立場が見てとれる。


   「みんなの党」、「日本創新党」、「新党改革」、「たちあがれ日本」、こと日米関係に関す
  る限り、すべてこの枠の中に収まる。多くの国民も漠然と、そうように望んでいる。
   つまり、リアルな日米関係、「属国」としての日本を全く理解していない。
   国民はいいとしても、政治家までそれでは困ったもんだ。いや、政治家の場合、そうわかり
  つつ、あきらめているが本当のところかもしれない。
   そのくせ、「誇りある日本」だとか「亡国の危機」だとか主張するのだから、その言葉は虚し
  いと言わざるを得ない。
  
   今がチャンスなのに、知らんふりして従来型日米関係を堅持することが「日本再生」の足
  がかりと考えているとするなら、お笑いぐさだ。
   この機を活かさずして、「日本の真の独立」への第一歩など踏み出せるはずもなく、
 「属国」のまま、「日本の誇り」をほざいたところで、まるで言葉にリアリティーがない。
   美しくて勇ましい言葉に酔いしれる国民もいるのだが、私はそんなにおめでたくはない。
   
   
   民主党にブレーンとして叩かれている寺島実郎氏も同様のことを述べていた。
   いわゆる「冷戦」崩壊から20年もたっているのに、いまだに過去の日米関係を引きづって
  いて今後の日米関係を考えていないと。
   高野孟氏曰くのように、そもそも沖縄に「海兵隊」が必要なのか否か考察することなしに、
  「あっちがダメ、こっちがデメ」で民主党はけしからんと言ってもナンセンス。

   民主党政権が「基地を県外、国外へ」と発言したのは、「いいカッコしい」した訳ではない。
   基地問題をテコに自民党政権と連続性を絶ち、米国に軽いオブジェクションを唱え
  ることに意義がある。


   そう、あくまでも「軽い」のであって、どうせ2014年までにグアムに全面移転するのだ
  から、米国にとって、この件はどうでも良いといえばどうでもいいことである。
   原田武夫氏曰く、「基地問題はそもそも存在しない」は決して大袈裟じゃないだろう。
   それにもかかわらず、米国が当初合意案に一見、こだわるように思えるのは、
  「NOと言う日本」の前例を作りたくないだけのことである。

   今こそ、「NOと言える日本人」でしょ、何で言わないの?石原さん。
   
   「勇ましい言葉」の背後には「臆病」が隠れている、私は見逃さない。
   安保マフィアに操られたマスゴミだって、自分が何を言っているかわかっている人は
  少ない。
   彼らの脳に刷り込まれているのは、「日米関係がぎくしゃくすると大変だ」せいぜい、この
  程度のことである。さらに細かくいうと、
   
   ①日米関係が良好だったとされる高度(安定)成長時代の思考
   ②政治・経済的にアメリカに攻撃されるという恐怖

  こんな程度だろう。
  繰り返すが、そもそも、この程度のことで日米関係は悪化しません。

  悪化しない程「軽い」ことだからこそ、鳩山首相は日米外交転換のテコとして「普天間移設
 問題」を位置づけているのだろう。
  その手法がとりあえずダッチロールしかないことは既に述べたとおりである。
  基地移設問題以外は、ダッチロールしない方が本来なら望ましい。
  でも、はじめて与党となった連立政権は、こんなもんでしょう。
  それに、仮に他の事は微動だにせず、基地問題だけダッチロールしたら、すぐバレちゃう
 でしょ。
       
      (つづく)     
 





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