素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

私もすなる怪談 煙草を吸うユーレイの巻



   さて、次も大学の合宿でのお話でございます。
   今度は福島県の海辺の湖沼地帯、昼間は風光明媚なところでございますが、夜はこれま
  た何にもない、街灯すらまばらという実に寂しいところでございます。

   お金がかからないという理由で、集会所として使っている村はずれの御堂に泊まることに
  なりました。総勢10名あまり、女子も含めて全員雑魚寝であります。
   酒と肴、明日の朝飯の買い出しに行った連中がなかなか帰ってきません。
   口の悪い親友・Kが、

    「『13日の金曜日」って、こんな風に一人、二人と減っていくんだよな。」

   なんていっています。
   何せ、一番近いコンビニまで車で片道20~30分かかりますから、ホント何もないわけ
  です。どうも長い夜になりそうなので、何をやって遊ぼうと思案していたところ、Yの提案
  で「百物語」をやることになりました。別にローソクを消しはしませんでしたが、一人、
  一人怪談を語っていきました。

   「百物語」どころか、半分も行かないまま、各人ネタが尽きてしました。
   それじゃ、しょうがないということで、親友Rの発案で夜のドライブと洒落込みました。
   これが、どうもシャレじゃ済まなくなったのであります。
   Yが運転し、助手席にR、その後ろの私、その横にKが座りました。


   ホント街灯もまばらな田舎道で、夜ともなれば別に見るべきものは何もありません。
   ただ、延々と喋っていただけでした。フト会話が途切れた時、Rが振り向くこともなく、
  私にスッとセブンスターを差し出しました。私は当時マイルドセブンを吸っており、
  「いや、結構」と発することなく、手で制しました。
   また、たわいもない会話が続いたのですが、どうも私は引っかかるのです。
   「Rの奴、いつからセブンスターにしたんだ。キャスターじゃなかったけ?」

    私 「お前(R)、キャスター止めた?」

    R 「いいや、俺はキャスターだよ。」
  
    私 「だって、さっき俺にセブンスター差し出したじゃん。」

    R 「何のこと?俺そんなことしてないよ。」
  
    私 「え~!そんな!俺は確かに見たよ。」

    Y 「なんか幻覚みたんじゃないの?」

    K 「きたよ!きたよ!」~「百物語」の効果が表れたと口の悪いKは嬉しそうです~

    K 「それよりも、さっきから同じ道をグルグル回っていないか!」

    Y 「帰ろうとしているんだけど、何か同じ道に戻っちゃうんだよな。」

       ~当時はもちろん、カーナビなどありません~
   
    私 「みんなでちゃんとナビしようぜ。」

    R 「あそこを左だと思う。」

    K 「俺もそう思う。」
 
    私 「よし、左だ行こう。」



   左折した目の前には、古色蒼然とした神社の鳥居が「デーン」と絶妙なライティングで
  闇夜に浮かびあがっておりました。まるで「異界」への入り口のように。

   「何だあれは~!!!」、「お~帰れなくなっちまったよ!!!」等々

   大の男4人が半狂乱となる。
   情けないのう~。
   お堂、「百物語」、幻の煙草、夜道の迷路がボディーブローのように効いていたんだろう。 
  
  
   そこからお堂までどうやって辿り着いたか憶えていない。
   何とか辿りついたから、こうしたブログを書いているわけです。
   いいえ、あの時、私は「異界」にさらわれ「異界」からこれを書いているのかもしれません。 

   なんてね。

         (了)
          

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