素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

菅沼光弘!北朝鮮を語る!(後編)

   



   中国東北部、すなわち旧・満州は港までの搬出コストがかかり過ぎる。
   例えば、吉林から一番近いとされる港、大連でも、どうでしょう、日本で言うと名古屋から
  九州くらいあるようです。
   ところが、北朝鮮の港、豆満江だと搬出ルートを大幅に短縮できるのです。
   2012年は中国ばかりか北朝鮮にとっても重要年です。この年から北朝鮮は「強盛国家」
  になろうと宣言しているのです。「強盛国家」とは思想大国、軍事大国、経済大国になるこ
  とであります。思想〔主体(チュチェ)思想)、軍事(核武装)で既に成し遂げているので、
  残る「経済大国」になることが、今後、北朝鮮の国家意思であるというわけです。
   「北朝鮮が経済大国?そんなバカな!」と思われるでしょう。
   でも、北朝鮮にもレアメタル、約300兆円分が眠っているといわれていますし、韓国と
  同じ民族なわけですから、侮れないでしょう。

   中国東北部(旧・満州)開発は、中朝にとって「WINWIN 」であり、過日、金正日
  が胡錦濤と会見したのは、国内の経済的困窮を中国国家主席に訴えに行ったという分析は
  間違いであると当日の講演では説明された。 つまり、中国も北朝鮮に東北部の輸送
  経路として豆満江を使わせてちょうだいね、経済協力しましょ、ということなのであり
  ます。

   でも、中国東北部(満州)って、そんなに重要なの?
   と我々は思っているのですが、それは「政治とカネ」とか、「菅か小沢か」という閉ざさ
  れた言論空間に幽閉されているからでしょう。

    日本はこの事態に対し、同じく天然資源豊富なモンゴルとの関係を深めること
    でレアアースの安定供給を目指しているが、モンゴルから日本に至るためには、
    やはりシナ東北部を通過する必要がある。
    今や、シナ東北部が世界経済の命運を握っているといっても過言ではない。
    このことを鋭く認識したユダヤ金融資本が、渤海銀行をテコにしてシナ東北部
    に関与しているのは経済的必然であると同時に、歴史的必然でもある。
   
     ~ 山浦嘉久「満州にうごめくユダヤ金融資本」 月刊日本10月号 ~



   過日、大連でダボス会議のアジア版が開催されたのだが、菅沼氏が宿泊していたホテル
  ではヘブライ語が飛び交っていたという。日本が国内政治の露骨な勢力争いに終始してい
  る間に北東アジアではダイナミックな変化が訪れようとしているようだ。

    もはや日本は北東アジアの孤児だ。かつて、朝鮮半島と満州は大日本帝国の
    版図であり、インフラから社会機構まで、大日本帝国時代の遺産が残っていた。
            (中略)
    だが、朝鮮半島と満州を結ぶ線は、北東アジア経済圏の機軸であり、発展の
    原動力だ。そして日本こそが歴史的に見ても地政学的視点からも、その発展
    の主役となるべきだろう。

    ~ 菅沼光弘「日朝正常化こそ日本の生きる道だ」月刊日本10月号 引用以下同様 ~


   「歴史的に見ても」とは、当日「日韓併合」で述べられたことを指している。
   どうも我々アジア人は感情的になりがちだが、旧「宗主国」と旧「植民地」の関係とは
  そのようなものなのだと同氏は言いたいのだろう。

    本来、北朝鮮は中国でもロシアでも欧米でもなく、日本と共に豆満江開発を
    行いたかったのだ。これは大日本帝国との精神的紐帯だけではなく、地政学
    的条件によって日本と連携するのが一番良いと確信しているからだ。
  

   「日朝正常化こそ日本の生きる道」とは、その背後に広がる満州の開発をにらんでのこと
  なのだ。満州だなんて、なんかいよいよ戦前に逆もどりみたいだね。


    だが、しかし・・・・・。
    
     拉致問題がその障害となっているのだ。拉致問題は国家主権に関わる重大
     問題であり、だからこそ絶対に解決しなければならない。しかし、その
     ためには、極端に言えば話あうか戦争をするしかない。日本は経済制裁を
     続けると言っている。だが、軍事力の裏付けがない制裁など、何の意味もない。
     北朝鮮からしてみれば、戦争もできない国の「制裁」など、寝言に等しい。


    それじゃ、どうしたら拉致問題を解決できるのだろうか?
    
     そのためには、日朝平壌宣言に立ち戻るしかないのだ。
     交渉の扉を開き、北朝鮮に積極的に経済協力し、その交渉の中でしか拉致
     問題も解決されることはない。


   同氏は、北東アジアで日本が生き延びるためには何としても北東アジア経済圏の発展に
  参画することが必要だと説く。「なぜ!そこまで言うか!?」とう感じです。中国にのみ
  込まれる前に中国の核心にくい込んで「人質」にしろということだろうか?     

    おそらく、今後二年ほどが最後のチャンスだ。

   北東アジアはダイナミックに動き出そうとしているのに、日本の政治、とくに外交のてい
  たらくは何だ!
   最後に厳しいインテリジェンスの世界を生き抜いてきた菅沼氏の言葉を贈ろう。

    正義正論だけでは国際政治は一ミリも動かない。「北朝鮮はけしからん」
    などという単細胞では駄目なのだ。国家は蛇のように狡猾でなければな
    らない。


                      (了)




月刊日本 10月号
ブログではだいぶはしょりましたが、
 北朝鮮に関する菅沼氏の論考は、
 こちらに書かれています。
 石平氏の中国分析も寄稿されており
 ます。興味ある方は読んでみて下さい。 







   
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