素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

ドラッカーの言葉 #3

   




   さて、今回は長所伸長法とでも言うべきドラッカー先生の目標達成論であります。


    【自分の強みはわかりにくい】

     誰もが、自分の強みはよくわかっているという。しかし、たいていは間違って
     いる。わかっているのは、せいぜい弱みである。

                   ~ 「明日を支配するもの」 ~
 


   昔、サラリーマン時代、ペンタグラムのようなものを図示して上司は、
  「第三者の客観的評価は、自分の一番弱点となるもののレベルで決まる」
  と説教していた。
   日本のサラリーマンの従来型、弱点補強型人材育成論である限り、そういう結論になる
  のかもしれない。そのために「自分を変えなくてはいけない」、そう脅迫観念のように  
  思いこんでいる人は少なくない。だが、ドラッカー先生はそういう御仁の横つらに冷や水
  ぶっけるようなことを言う。


    【今さら自分を変えられない】

     いまさら自分を変えようとしてはならない。うまくいくわけがない。
     自分の得意とする仕事のやり方を向上させることに、力を入れるべきである。
     
                   ~ 「明日を支配するもの」 ~
 

   アメリカ型の長所伸長法であるようです。
   少し前はやった「自己啓発」なぞ無意味だとドラッカー先生はおっしゃるのでしょうか?
   いや、先生は「練れている」というか「枯れている」ですよ。
     

    【得意なやり方で仕事をせよ】

     仕事上の個性は、仕事につくはるか前に形成されている。仕事のやり方は、
     強みや弱みと同じように与件である。修正できても変更はできない。
     ちょうど強みを発揮できる仕事で成果をあげるように、人は得意なやり方
     で仕事の成果をあげる。
    
                   ~ 「明日を支配するもの」 ~



   さらに先生は自分を見極めて「選択」するように迫ります。


    【人と組むかひとりで行うのか】

     仕事のやり方として、人と組んだほうがよいか、ひとりの方がよいかを
     知らなければならない。組んだ方がよいのであれば、どうように組んだ
     ときによい仕事ができるのかを知らなければならない。

                   ~ 「明日を支配するもの」 ~




    【意思決定権者か補佐役か】

     仕事の役割として、意思決定権者か補佐役のどちらのほうが成果をあげ
     るかという問題がある。補佐役として最高でありながら、意思決定の
     重荷に耐えられない人が大勢いる。

                   ~ 「明日を支配するもの」 ~



   「選択」の問題を今一度大きな視点で捉えなおすなら、こうなるだろう。


    【自らの強みに集中せよ】

     不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。自らの強みに
     集中すべきである。無能を並みの水準にするには、一流を超一流にす
     るよりも、はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。

                   ~ 「明日を支配するもの」 ~



   なるほど、TPPを始め一国の経済活動(貿易)には、リカードの「比較優位説」は
  そのまま援用できなくても、個人レベルでは援用できるということか。
   でも、このフレーズも日々の業務の中では額面どおりはいかない。「そんなこと言って
  もドラッカー先生!!」が例によってついてまわる。組織で生きていくとしたら、仕方の
  ないことなのかもしれない。だから、その前に「個」か「組織」か「選択」を迫っている
  のだ。

   これらは、最終目標 ―最高のキャリア― に至る構成要素だという。
   「計画」と「準備」、わずかな言葉の違いのようだが、この一説にドラッカーらしさが
  現れている。


   【最高のキャリアをつかむ】

     最高のキャリアは、計画して手にできるものではない。自らの強み、
     仕事のやり方、価値観を知り、機会をつかむよう用意した者だけが
     手にする。なぜならば、自ら得るべきところを知ることによって、
     たんなる働き者が、卓越した仕事を行うようになるからである。

                 ~ 「明日を支配するもの」 ~




 





   
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