素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

「内向き日本!?」再考

   


   年末の一仕事を終えてTVのスイッチを入れたら、TBS「報道特集」で「内向き日本」を特
  集していた。この件は以前書いたが、いま一度再考してみたい。
   途中から見たのだが、当該番組曰く、

    ○ 米国への日本人留学生が激減しているのに対して韓国人留学生は増加の一途
       を辿っている

    ○ ジュリアード音楽学院でも、日本人留学生は5人なのに韓国人留学生は50人
       を数える

    ○ クリーブランドの日本美術館もキュレター(学芸員)は韓国人
   
       
   「グローバルか内向きか」で述べたのと同じ理由、プラス「隠れファシスト国家」であること
  から、井口和基博士は今の米国に留学せんでもいい、と書いていた。
   「米国留学せにゃアカン」とするのは「追いつけ追い越せ」の発想から抜け出せないような
     気がする。アメリカ行って脳をやられて(洗脳されて)将来のカウンターパーツ予備軍として
     育成されて帰国するなら、行かない方がいいんじゃないかとも考えるわけであります。
   いやいや、そんなことはない、依然として最先端研究はアメリカにある、やっぱり留学せ
     にゃいかんのじゃ。
   ホント?ハーバード大学ビジネススクールでは最先端は教えてくれないそうですよ、教え
    てくれるのは少し前の方法論だそうであります。そうりゃそうだ、あたり前か。
   そんなこんなで、ベンさん曰くの「物を考えない脳」が育成される。
  「生兵法は大怪我のもと」ということであります。


   そうは言っても、日本の国立大学理科系の研究施設はお寒い限り(少しは改善したのか
     な)、軍産複合体にまで連なるアメリカとは、依然として相当の格差があるんじゃないかな。
   理科系に関してはやはり留学の必要があるんだろう。

   
   米国への留学が減っていることより私が懸念しているのは、中国、韓国等以前、
  日本に来ていたアジアの留学生が日本スルーしてアメリカへ行ってしまうことで
  あります。

   学問としての理科系はともかく、モノづくりに関してはとっくの昔に日本はアメリカを凌駕
  しているはずなんですが、どうしたことでしょう。
   この分野、逆に日本企業が中国などに技術移植しに行って、仕込んだ途端、とんずらされ
    てしまうのですから世話ないね。
   
   な~んか、問題の本質は別のところにあるような気がします。

   内向きというと、江戸時代、日本は鎖国していたわけだが、浮世絵、琳派など日本が世界
      に誇る文化は内向きであったこの時代に熟成されている。
   明治以降、浮世絵、琳派に匹敵する美術ってどれくらいあるのかしらん。
   棟方志功?岡本太郎?どうも心もとないね。
   浮世絵、琳派の次は、中飛ばして、マンガ、ジャパニメーションだという人がいる。
   換言するなら、マンガ、ジャパニメーションは約140年前の浮世絵の再現だということだ。
   マンガ、ジャパニメーションと言ったらオタクの世界だね、超内向き、究極の内向きじゃん。
   部分的にはディズニーの影響等あるが基本的に関係ない。
   内向きで熟成されたものが世界に通用する?

   昨夜、スパークリングワイン飲み過ぎてTVつけっ放しで寝てしまい、朝4時頃、目が覚め
  たので例によってザッピングしていたら、「BS マンガ夜話」の再放送やっていたんよ。
   「マキバオー」についてじゃった。大月隆寛、いしかわじゅん、岡田斗司夫、夏目房之介の
  各氏を中心に例によって、蘊蓄(うんちく)語っていたが、改めてスゴイと思ったね。
   こんな国は他にない。
   最近は、政府の後押しもあるが、マンガ、アニメは勝手に世界に広がったんだよね。
   別に「グローバルがどうの」なんて、これっぽちも考えていないオタクたちに支持されて。
   文化というものはいくら海外の影響受けても、結局、ナショナルでドメスティックで内向き
  なものだよ。「産業」となった時はじめて、海外マーケットが姿を現す。


   どうも話がとりとめなくなってきたのだが、
   米国への留学を何らかの基準とするのは今や違うんじゃないかという気がする
   んだよな。
日本にどれだけ留学生がやって来たかを基準にしたらどうだ。
   施設・環境もあろうかと思うが、なぜ欧米へ留学せにゃならんかというと、
   学問(science)の捉え方、及び産学の関係性にあるような気がする。
   「若者が草食系で内向きでアカン」、そうかもしれんし彼らをあげつらうの勝手だが、学問
  はともかく、産学の関係はもっと整備したらどうかと思う。
   つまり、問題のあり処は、教育機関としての「日本の大学」にあるんじゃないか。

   繰り返すがもういい加減、何でも海外に求める時代ではないだろう。
   日本は独自の道を自ら考える時期に来ている。
   バブルとバブル崩壊で日本は「大国」に成りそこねたが、依然として「経済大国」である。

   「大国」であるなら、海外から人を招き洗脳して母国に送り返すのがとおり相場だ。
   「大国」であるなら、自国流を世界に発信して「標準」にしていくのが常道だ。

   「経済大国」ではあるが、「大国」になりそこねた日本の座礁、混迷にこそ本質が
  あると思うのであります。


   ここでいう「経済大国」とは三島曰くの「無機質な、からつぽな、ニュートラルな」極東
  の或る経済大国と符合する。
  




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