素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

反「地域主権論者」の主張 Ⅱ 今こそ政治家は国のために立て!(後編)

   


   「地域主権」はかなり翳りを見せつつも健在な日本経済を前提として地域活性化を図り、
  日本経済を成長軌道に乗せることであろう。
   今回の東日本大震災で、前提となる日本経済が生産力、ブランド力ともに甚大な被害を
  こうむったことから、今や「地域主権」は凍結すべき政策であると考える。
   それでは、日本の新たな成長戦略とは何なのだろうか?

   日本の国土は狭いが、領海と排他的経済水域を合わせた海の面積は世界第6位であり、
  「海底熱水鉱床」や「コバルト・リッチ・クラスト」と呼ばれるレアメタル含んだ海底
  鉱床が存するという。海底熱水鉱床は銅、鉛、亜鉛、金、銀の他、ガリウム、ゲルマニ
  ウム、セレンといったレアメタルが含まれる。
   日本の海底熱水鉱床の資源量は世界第1位であると言われる。   
   コバルト・リッチ・クラストにはマンガン、コバルト、ニッケル、プラチナなどの
  レアメタルのほかに銅が含有されている。
   こちらの埋蔵量も世界第2位だそうだ。
   沖ノ鳥島周辺海域や南鳥島周辺海域に多く、先日、石原慎太郎氏が沖ノ鳥島付近を視
  察し、「これからの日本の将来は、あのあたり(沖ノ鳥島)にかかっているね」と述べ
  たのは、このことであります。
  
   こんな具合ですから、日本近海の海洋資源は200兆円は下らないだろうと言われ
  ます。これに東シナ海の海底ガス田、尖閣諸島の海底油田、ざっと600兆円が加
  算されることになります。


   「日本は国土が狭く資源のない国」と我々は刷り込まれてきましたが、とんでもない
  間違いであります。

   さらに、今のところ日本は出遅れているようですが、中国東北部(満州)、北朝鮮の
  レアメタル、レアアースを視野に入れると、東アジアは資源の宝庫ということになり
  ます。
   中国、韓国のアフリカでの農地獲得(ランドラッシュ)、資源争奪ばかりが喧伝され
  るが、現象面を追いかけているだけでなく、本質を見つめる必要があります。
   彼らは目前に迫った「世界経済の書割の変化」を見越して先行しているのです。
   「世界経済の書割の変化」とはペーパーマネーから実物資産(Intangible
  AssetsからTangible assets)への転換のことであります。

   賢明な読者は承知のことと思いますが、この点を押さえておかないといけません。
   実物資産(資源、穀物、モノ)の時代、日本の海に眠る海洋資源は大きな武器とな
  ります。この世界レベルの視点に立つと、「地域主権」などやって「ここは我が州の
  海、いやウチの海だ」とやっている場合ではないのです。
 


              金属資源大国
               いわゆる「都市鉱山」の可能性についても
               触れられている。
   
    この「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」では、海底熱水鉱床の開発を二期に
    分けて推し進める。具体的には、2012年度までの開発を一期、2013年度
    から2018年度までの開発を第二期とする計画だ。そのなかで、資源量評価、
    環境影響評価、資源開発技術の検討、精錬技術の検討などを行い、2018年度
    から商業化へと移行していくという。

            ~ 平沼 光 著 「日本は世界1位の金属資源大国」 ~


   日本の現状を鑑みるに、暗澹たる気持ちになりますが、2018年頃まで何とか
  持ちこたえれば、その先、日本の未来は明るいようです。

   著者・平沼氏も「金属資源が招く超・高度成長」でこの本を締めくくっています。
   でも、沖ノ鳥島近海で中国が無断で海洋調査したり、英国資本(ネプチューン・ミネ
  ラルズ社)が試掘権を申請したり、各国が日本の海洋資源を狙っています。
   資源ナショナリズムの嵐が吹き荒れる時代に、外交交渉力弱体化を促す
  「地域主権」などやっていいハズがないのです。

   それにしても、どこかにこう言い放つ政治家はいないでしょうかね~。

    私は尖閣諸島の海底油田を開発して日本経済を浮揚させデフレから脱却させます。

   天下の暴論のようですが、ロン・ポールのFRB解体も昔は天下の暴論だったのです
  が、今や実現まであともう少しであります。もちろん、ハードルが超高いのは重々、承知
  しておりますが、資源ナショナリズムの時代、それくらいの胆力とダイナミズムが政治家
  には求められます。
   尖閣諸島の海底油田開発は、中国はもちろん米国ともカタをつけなくてはいけません。
   米連銀が解体され、中共の一党独裁から民主化へと向かう、この先数年しかチャンス
  は無いと思います。ホントどこかにそういう政治家はいないですかね~。

   尖閣諸島ほか日本の海洋資源開発が進めば、資源欲しさに各国はすり寄ってくるはず
  です。例え、一時、MIJ(Made In Japan)ブランドが棄損しても、その時こう言い
  放てばいいのです。

   「海洋資源欲しけりゃ、放射能が云々いわずに日本製品も昔のように買って下さいよ」


    日本の海洋資源開発は、例によって縦割りであったり、技術はあっても環境が不整備で  
  あったりするようです。

    このように、あらゆるプレイヤーたちの横の連携を構築するには、各自の目指す
    方向性が共通していることが大切になってくる。いわゆる「錦の御旗」だ。
    それはすなわち、日本が海外の鉱物資源に過度に依存せず、国内の資源を最大限
    に活用する社会像を描くということに他ならない。未来社会像を明確にすること
    でプレイヤーは自らの力を最大源に発揮できるのである。

             ~ 引用 前掲同書 ~



   海洋資源開発に限らず、今のところ、日本の政府は「大きな未来像」(ビジョン)を
  提示できていない。
   
   今、政治に求められるは、「地域主権」ではなくて、

   「日本は潜在的資源大国であり、これらを開発して経済成長を軌道に乗せよう」

  というビジョンの提示ではないのか!


                            (了)
  


  ちきゅう
   地球深部探査船「ちきゅう」は、人類史上初めてマントルや巨大地震発生域への大深度
   掘削を可能にする世界初のライザー式科学掘削船です。
   その他、日本の海底資源を調査・開発する主な船として、三次元物理探査船「資源」、
   深海底鉱物資源探査専用船「第2白嶺丸」が挙げられます。




   
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