素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

「朝生」メモ 4(前編)



 〔ポスト「ポストモダン」を考えるには・・・〕   

   韓国大統領の日本評が紹介される。
   
    曰く、「技術、内需、企業、従業員どれをとっても日本には敵わないが、アニマルスピ
        リッツだけは韓国の方が上をいく」

   残念ながら確かに韓国人の方が根性があると認めざるをえない部分は少ないない。

   当日のパネリストを暗にさして、田原氏が「昔は日本の経済人ももっと根性があった」
  という事例を示す。
  
   曰く、「戦後、新日鉄に稲山、長野の両氏は世銀に融資してもらうべく、吉田茂まで
       巻き込んで彼を祇園で『飲ませる、喰わせる、抱かせる、握らせる』の接待
       攻勢を仕掛け落とした。あの新日鉄だって粗っぽいことやったんだ」


   同様にソニー、盛田昭夫氏の獅子奮迅ぶりが取り上げられた。
   ソニーの盛田氏というと、アメリカ進出の際、「天皇の金塊」マネーが使われたとか
  ささやかれている。「天皇の金塊」が出たところで、この話もつけ加えよう。
   「世界第2位じゃダメなんですか」で耳目を集めたスパコンの理化学研究所
  (以下「理研」と省略)は戦中、何を研究していたかご存知か?理研は原爆の開発にいそ
  しんでいたのです。福島で学徒がウラン採掘に動員されたと伝わっている。
   それだけでは、当時の日本の原爆開発の実像とは程遠く、朝鮮半島に大工場を持ち、
  理研は莫大な研究費を使っていた。高橋五郎氏によると、戦後、この理研の資金を頂い
  ちゃったのが田中角栄だそうだ。理研はこれ政治資金として目をつむった。
   その額を現代の貨幣価値に換算すると、いくらになると思います?
   なんと2000億円です。
   角栄にはこのほかにも莫大な資金源があることは周知のとおりです。
   言葉は悪いが、目クソ鼻クソに目くじらたてている「政治とカネ」とはスケールが違い
  すぎる。


   戦後復興期、高度成長期、要するに日本経済の近代化隆盛期からから完成期
  へ至る過程を取り上げて、ポストモダンなパネリストたちに対して
  「お前らはだらしないぞ」と田原氏は言いたいようだが・・・。

   これはご都合主義というものではないか!

   カネに端的に現れているかもしれないが、経済的近代化を達成した以降、日本の政治の
  みならず社会全体が「クリーン」とか「透明」とかを脱「前近代化」のキーフレーズとし
  て漠然と共有しているように思える。脱「前近代化」はないでしょう、ポスト「モダン」の
  間違いではないかと思われるかもしれないが、脱「前近代化」です。
   換言するなら、日本は経済的に近代化を達成したにもかかわらず、政治的、
  社会的にはいまだに「近代化」の途上にあるのです。

   政治について「古い政治」とか語られる時、この前近代的政治のことを指しているので
  あり、それは「カネと利権」に集約され過ぎているのだが、おそらく「古い政治」と批判
  している政治家本人も自分が何を主張しているのか、その本質については無自覚ではある
  まいか!

   政治的、社会的近代化には日本にホントの意味で民主主義が根づくことが必要だが、
  現状は程遠いし、おそらく将来においても無理なのではないかと私は考える。

                              (つづく)


  






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コメント

朝生 「米中新冷戦時代と日本」 

2010年8月の動画のうpお願いいたします。
2011-09-05 Mon 11:58 | URL | にしべ [ 編集 ]

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