素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

「もう一度読む山川世界史」を私も読んでみた。 VOL.4

   
   教会財産没収は神をも恐れぬ者の所業である。
   神をも恐れぬものとは誰か?悪魔のいない国に住む日本人にはわからなくても、クリス
  チャンには自明なことではないか?
   もうそろそろ結論に達してもいい頃です。
   べんさんによれば、タレーランによってフランス中の協会の土地や財産の没収が提案
  されたという。彼は司教であるにもかかわらず、イルミナティーであることからカトリック
  潰しという“神をも恐れぬ所業”の中心人物だった。さらにナポレオンに目をかけ、彼を
  ロスチャイルドに引き合わせたという。つまり、フランス革命の黒幕の一人であります。
   その他の黒幕として、ジャコバン派を操って革命に乗じて粛清を行ったシェルバーン
  伯ウィリアム・ペティー、革命初期に指導者となったオノーレ・ミラボー、アダム・
  ヴァイスハウプトの代理人であるアドルフ・フォン・クニッゲ、フランスのメーソンで
  ある大東社が挙げられている。

   要するにフリーメイソンに潜りこんだイルミナティーによるカトリック教会潰しが
  フランス革命の隠れたもう一つの目的だというわけだ。

   1776年、フランス革命直前にアダム・ヴァイスハウプトによっていわゆる「イルミ
  ナティー」は設立されているので、当然、フランス革命は彼らの大きなミッションであった
  ろう。(もっとも、このイルミナティーは古代からMJ12まで連なるイルミナティーで
  あって、巷間喧伝される、いわゆる「イルミナティー」ではないとも言われている)
  
   いずれのイルミナティーでも、彼らイルミナティーは神ではなく、ルシファーを
  仰いでいることから、神をも恐れぬ所業を行うにあたって何ら躊躇しない。


   タレーランと共に重要人物であるミラボーは積極的に入会したとする説と借金まみれで
  入会せざるを得なかったという説があるようです。

    最高会議はインゴルシュタット・ロッジを利用し、大陸のフリーメイソンに潜入
    させたイルミナティーの代理人あるいは細胞組織が社交的な博愛主義者をよそ
    おって、革命のための地下組織を組織できるよう、運動を展開することを決定
    した。フリーメイソンに潜入した者には大東社を創設すること、そしてそれを
    勧誘の場として利用することが命じらていた。金持ちでしかも教会、国家に深く
    関わっている非ユダヤ人にすばやく接触するためである。接触できれば、あとは
    賄賂、不正行為、不正利得といった古典的な手法を用いて、好むと好まざるとに
    かかわらず、彼らをイルミナティーの下僕に仕立て上げ、彼らに神の十戒とは逆
    のことを説かせ、無神論的唯物主義を主張させることが可能となる―― これが彼
    らの計算だった。

    この方針が定められると、最高会議の代理人はフランスにおいて自らの目的に
    もっとも仕えてくれると思われる人物としてミラボー侯爵に接触した。
    彼は貴族で、宮廷で大きな権力を握っていたうえ、フランス革命を導くための
    表看板として利用しようと、彼らがすでに目をつけていたオルレアン公の親友
    でもあった。そして何より、ミラボー侯爵は道徳心に欠けていたばかりか、
    あまりの贅沢三昧から大きな借金をかかえていた。

           ~ ウィリアム・G・カー 著 「闇の世界史」 ~

   
   バブーフについての留保事項、厳しい身分制度時代にもかかわらず、彼がアカデミーの
  通信会員になれたのは、放浪時代、イルミナティーとコネを持ったか、使えそうな奴だと
  目をつけられたからだろう。バブーフは「パンテオン・クラブ」という革命のための秘密
  結社を結成している。秘密結社といっても、彼らからすれば「革命のための地下組織」に
  過ぎないのだ。

   ミラボーの友人、タレーランはナポレオンをロスチャイルドに引き合わせている。
   初代ロスチャイルド(マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド)はフランス革命に先立
  ち、1773年にいまや有名な行動計画を密かに語っている。
   この行動計画のいくつかはフランス革命を考えると時、実に意味深であります。

    2.次にこの発言者は、政治的自由とは事実ではなく一つの思想であると主張し、
      政治権力を奪取するには「リベラリズム」を説くだけで十分であるとした。
      そうすれば有権者は一つの思想のために自らの力、特権を手放すことになり、
      陰謀者はその放棄された力、特権をかき集めて手中におさめればいいことに
      なると論じた。

    8.次に、酒類、ドラッグ、退廃的道徳、あらゆる形態の悪徳を代理人を通じて
      組織的に利用することで、諸国家の道徳心を低下させなければならないと説
      いたうえで、専門の代理人が個人教師、使用人、係官として、それもゴイム
      が頻繁に出入りする娯楽場に配された我々の側の女性よって養成されなけれ   
      ばならないと、発言者は主張した。そして今述べた女性の中には、贅沢に
      ふける堕落した人々の愛人になることを自ら選ぶいわゆる社交夫人も含まれ
      る。贈賄もペテンも裏切り行為も、それが我々の目的達成に役立つのであれ   
      ば、続けられなければならない」と付言した。 
      
                     ~ 引用 前掲同書 以下同様 ~


   2 はフランス革命のみならず「リベラリズム」を考えるうえで常に念頭に置かなければな
  らない一節であろう。
   8 はフランス革命には関係ないと思われるかもしれませんが、そんなことはないのです。


    フランス革命を指揮する「秘密政府」はコデルロス・ド・ラクロを任用して
    パレ・ロワイヤルおよびオルレアン公の財産を管理させた。
    ド・ラクロはスペイン系ユダヤ人の家系にあったと考えられる人物で、パレ・ロ
    ワイヤルの管理者に指名されたときには「危険な関係」(邦訳:岩波書店)をは
    じめとするポルノまがいの作品の作者として喝采を浴びていた。愛の駆け引きの
    さまざまな様相を研究したのは政治愛ゆえであると論じることで、彼は極端な不
    道徳を公然と擁護した。 


   実際、パレ・ロワイヤルはポルノ図書館、恥ずべきショー等性的堕落の巣窟となった。

    パレ・ロワイヤルを拠点として、フランス人に宗教心、公徳心を組織的に破壊す
    るための運動の詳細が練られ、実行された。
    こうしたことは「最高の革命家は道徳心なき若者である」というカバラ的理論に
    基づいてなされたことだった。
  


   このあたりは「R18の世界史」であります。
   教会財産の没収だけではカトリック壊滅はできないのであって、「宗教心、公徳心の破壊」
  が推進されたというわけです。性的堕落は、より巧妙な手段で「アクエリアン・コンスピラ
  シー」の一部として、1960年代以降またもや推し進められる。

   「最高の革命家は道徳心なき若者である」

   60年代以降、不良でインモラルなロックスターが「革命家」であるかの如く若者の
  ヒーローとなり、現在のレディー・ガガまでつながっている。  
   何のことはない、遥か昔のカバラ的理論の実践に他ならないというわけだ。


危険な関係
 私はリメイク版が好きです。


   フランス革命を「保守」の立場から批判することが定着した。
   西部邁氏の場合、フランス革命を推進した知識人批判にも及んでいる。
   「知識人」なんてのは抽象的過ぎるのであって、「知識人」ではなくて「イルミナティー」
  「フリーメイソン」といわなければいけない。
   そもそも批判してもしょうがないのであります。
   なぜなら、彼らは批判されるような事態を具現化するのが目的なのですから。
   もういちど、ロスチャイルドの行動計画に戻ろう。

    10.スローガンの使用については「古代において、我々は『自由』『平等』『博愛』
       という言葉を大衆に教え込んだ最初の民族であり・・・今日に至るまで、この
       言葉は愚かな人々によって繰り返されてきた。ゴイムは賢明であると自称する
       者さえ、難解さゆえにこの言葉を理解できず、それぞれの言葉の意味とその相互
       関係に気づくことさえない」と述べ、これは我々の旗を意気揚々と掲げる軍隊を
       我々の指示と統制のもとに置く言葉であるとした。
       さらに発言者は『自由』『平等』『博愛』のための場所など自然界に存在しない
       と論じ、「ゴイムの自然発生的で世襲的な貴族社会の廃墟の上に、我々は金によ
       る貴族社会をつくあげた。それは我々の拠り所、すなわち冨を参加資格とする
       貴族社会である」とした。



   この一節は、ほとんどそのまま「シオン(長老の)議定書」に受け継がれる。
   バーグのカッタるい言説より、私には「シオン(長老の)議定書」の方がずっと響く。
   最後の3行、「ゴイムの自然発生的 ~ 貴族社会である」を詳述したのが「アダム・スミ
  スの誤算」であります。
  
   いわゆる「保守」はこれらを「陰謀論」として退ける。
   そのような自称「保守」に私は問うてみたい。
   西欧の保守は「近代」を懐疑的に検証し、フランス革命を省察することから出発した。
   日本の自称「保守」は、本邦の近代化革命たる「明治維新」を再吟味し検証したか?
   軒並み司馬史観万歳!ではないのか!
   保守は「近代」を懐疑的に批判することから始まるとするなら、バーグ礼賛も
  結構だが、日本でも「明治維新についての省察」が書かれなければならない。

   もっとも、これらは我々には自明のことであって、今、書かれなければならないのは、
  「『21世紀の歴史』についての省察」であります。

   これこそ、保守の「現在」であると私は考える。

                             (了)
 
 
      



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