素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

アナザー 「ポスト 『3.11』 」 前編


   
   今年を振り返る時、「3.11」は外せないわけで各メディアが「3.11」について
  特集している。
   ポスト「3.11」について論壇でも様々な論客が自説を展開しているが、私は読むど  
  ころか手にとる気にすらなれない。
   「3.11 人工地震説」をとる私にとって、根本的に歯車がかみ合わないことが明ら
  であるからです。私にとってポスト「3.11」とは、日頃アップしてきた記事の内容で 
  であり、「3.11」と「100年に1度の世界の大転換」と「政権交代」(⇒政界再編)
  がリンクするところに求められる。換言するなら、世間で語られるポスト「3.11」は
  私にとって、アナザー 「ポスト 『3.11』 」であります。

   そんなパラレルワールドに住む私にとって、ポスト「3.11」について書かれた日刊
  ゲンダイの記事は倒錯的に新鮮でありました。
   注目すべき発言者の気になるコメントをひろってみましょう。

    あれだけの大震災と原発事故を経て、日本人の意識が違う流れに変わるかな、
    と期待したが、変わらないな。何も変わらないと言っていいほど。

           ~ 日刊ゲンダイ 2012年1月1日号 菅原文太 ~


   東北の被災地に「経済特区」が出来ようと文太兄いは、変わったといわないだろう。
   そんな小さなことを言っているわけではない。詳細は割愛するが、文太兄いが言いたいの
  は相も変わらず「戦後」が続いているということだろう。

   兄いは、農業を安全な本来の姿にすることが自らの人生最後の仕事だとしている。
   彼は農薬と化学肥料とF1で成り立っているのが日本の農業だと看破する。

    【注】 F I ・・・1代限りで種を残せない一代交配種。

   兄いは続ける。
   日本の有機栽培率は、0.16%で中国以下であること。
   ヨーロッパの6倍、アメリカの7倍農薬を農地に投入してきたこと。
   さらにこう言い放つ。

    原発に農薬にと、日本はアメリカの実験場にされてきたんだ。

   これはズバリ核心を突いた発言だ。
   兄いがイルミナティーなど承知しているか定かでないが、おそらく話せばすんなりわ
  かってくれるだろう。


   次は五木寛之氏であります。
   既に何度も述べましたが、五木氏の「下山の思想」的世界はどうも私とは相入れないので
  ありますが、時代を捉える感性はさすがに現役作家だけあって鋭い。

    いまこの国は崖っぷちに立たされている、と識者は口をそろえていう。
             (中略)
    しかし、それでいながら、いま私たちの周囲に漂っている奇妙な脱力感はなんだ
    ろう。そこには絶体絶命の危機から、必死で逃げだそうとする切迫感がまるでな  
    いのである。
    無力感というか、あきらめというか、そんな投げやりな気配は沼のように広がって
    いる。

                ~ 引用前掲同書、五木寛之 ~


   これは前段の文太兄いの「何も変わらない」を受けての発現のように錯覚させられる。
   それならまだ救いがあるのだが、五木氏が指摘しているのはもっと根源にあるものの
   ように思われる。
   「草食系」というフレーズで象徴されるような、人間、いや生物としてエネルギーが
  感じられない人々が多いような気がする。このフレーズが呟かれる10年数前から私は
  ずっと特に若い男性に「草食系」の匂いを嗅ぎとっていた。
   私流に換言するなら、「ニヒリズムの濃霧」はますます深くなっている。
   別に若い男性に限ったことではなく、一見、元気に「消費」している女性も同様であ
  ると思える。
   さらに、日本だけの現象ではないように思えるが、やはり、平成日本に顕著であると
  言えよう。 だからこそ、「昭和」が称揚されるといったら言い過ぎか。

   このあたりは、畢竟、自らも消極的なニヒリストであった三島由紀夫の有名な一節、
  「果たし得てゐない約束」に煎じつめられる。
   何度も引用したので割愛するが、
   
    「無機質な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、
     或る経済的大国」


   とは切り口を変えれば、このような現代日本批判につながる。
  
    近頃は「清潔さ」ばかりを求め、政界でも異端者やアウトロー、変わり者を受け
    入れない風潮がある。けど、スネに傷を持たない人間なんていないんじゃないか。
    どこかで間違いのひとつやふたつ犯している。真っ白な無謬(むびゅう)な人間
    なんていない。アナタ方はシャツの裏側まで清潔だって、言い切れるかい。
  
                       ~ 菅原文太 ~

     
   マイルドでデオドラントで無菌な現代日本社会。 
   そんな日本を襲った「3.11」は、日本を変え得るのか?
   日本人を覚醒させ得るのか?

   私と同世代にも、もちろん見受けられるが、やはりマイルドでデオドラントな人々は
  私より若い世代に多いように思う。

   もっとも人がどうのこうの言ってもしょうがないのであって、次回は小島慶子女史に
  「中年の主張」を語ってもらいましょう。
   
   
                     (つづく)





スポンサーサイト

社会 | コメント:0 |
<<アナザー 「ポスト 『3.11』 」 後編  | ホーム | 「きゃりーぱみゅぱみゅ」だよん。 >>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |