素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

朝生 「 橋下 徹 vs アンチ橋下 」 後編


 
 ◎ 不連続への挑戦

   橋下市長の政治手法を「独裁」とか「ハシズム」とか言って批判する面々が当日のアンチ
  橋下のメンバーだ。この点に関して橋下市長は、

    「民主主義は話あいが大事かもしれないが決められない。
     決める民主主義が必要だ。」

   という主旨の発言をした。
   前編の冒頭に戻るようだが、今のシステムより大きく転換するシステム ⇒ 未来像を描け
  ないからこそ、瑣末な事象にサヨク論客は拘泥する。昔から昭和元禄の頃からそうだったと
  述べたが、昔はイデオロギー的対立が明確だったことから今よりマシだったかもしれない。
   現在は、総論賛成各論反対の日本的因襲ですらない矮小な議論に終始している。
   別に彼らサヨク論客に限らず「政治とカネ」を鸚鵡(おうむ)返しに繰り返してきた
  連中も同類だ。期間がズレたとかテクニカルなことに拘泥しているのは何とも虚しい。
   (もっとも、この件は別の意図があることは承知している)
   何度も繰り返すが、日本の将来ビジョンを提示できずにチマチマした言説に終始
  することに日本政界の閉塞状況が如実に現れている。


   確かに「大阪都構想」は、“ 実験 ” に過ぎないことは否めないが、少なくても橋下氏
  は将来ビジョンを示している。いやいや、それもテクニカルなことに過ぎない?
   そうだろうか?彼はこう言い切っている。

    「不連続への挑戦です。明治以来のシステムを変える」 

   この明治以来のシステムとは「廃藩置県」に始まった都道府県を「道州制」にすること
  だけを指しているのだろうか?どうもそうではないようだ。
   橋下氏は続ける。

    「明治以来のシステムを変えようとすると(これらの利権を貪っている人から)
     物凄い抵抗を受ける。昔なら戦争ですよ。」

   この明治以来のシステムの利権に浴している人々を普通「保守」というのかもしれない。
   当日の橋下 vs サヨク論客という構図に隠れてしまったが、彼の本当の敵はこの
  明治以来の利権システムの中の人々であります。彼らは橋下攻撃に余念がない。

   例えばこんな感じだ。


新潮 橋下
   「変節」というが単に悪ガキだっただけではないか!
   文春には「橋下徹400人チルドレンに日本が牛耳られる!」とさらに彼らの焦りが露骨だ。


   もっとも事態はもっと複雑にねじれている。「保守」を自称する人々のうち、小泉改革
  の支持層(新自由主義者)は橋下氏を「よいしょ」する。典型はみんなの党、渡辺喜美
  氏だろう。でも彼ら新自由主義者は明治以来のシステムにメスを入れることはあって
  も戦後からのシステムにはメスを入れない。
   明治以来のシステムそのものにメスを入れなおかつ戦後からのシステムにもメスを
  入れるのは誰か?小沢一郎だ。彼も徹底的に攻撃されている。

   橋下氏は明治以来のシステムと共に戦後からのシステムにもメスを入れるだろうか?
   つまり、対米従属から脱却する気はあるのか?微妙なのではないだろうか?
   彼はケンカ上手だから勝ち目のないケンカはしないだろう。
   このあたりが橋下氏を諸手挙げて賛成するわけにはいかないところだ。
   
   そうは言うものの「不連続への挑戦」と言明した橋下氏あまたの政治家と一味違う。
   昨今のマジックワード「持続可能な社会」とは実のところ大枠をがっちり固めて
  変革そのものを封じ込めるものであります。環境問題に端的に現れているのであって
  「スマートシティー」などが典型だろう。
   橋下市長は環境、新エネルギーを大阪成長戦略の柱に掲げている。
   「不連続への挑戦」は「持続可能な社会」を凌駕できるのか、まずはお手並み拝見だ。
   これも橋下氏に留保がつく一因であります。


   前編、冒頭のもう一つの懸案事項 ―― 橋下市長の言説には別の政治意思があるので
  はないか ―― これについて検討してみよう。
   橋下擁護派の東氏は橋下氏が掲げるシステムについては賛同しつつ問う、

    「(橋本氏のシステムが成就したとして)それで今よりも自由でやさしく
     多様性のある社会になるのか?」と。
   
   このあたりどうも橋下氏は明確なビジョンを示しきれないようです。
   ただ「改憲」と「核武装」については明言した。
   「改憲」はともかく、何度も繰り返すが「核武装」については私は断固反対する。
   ん~ん、核武装にこだわるあたり新エネルギーに関しても私が望むような画期的な
  ものではないのかもしれない。

   彼がカリスマとして君臨することを憂慮して、マイケル・グリーンが橋下氏を手下
  にすべく触手を伸ばしているという情報が流れている。
   もちろん、朝生でこの点が質(ただ)されることはないのだが、

    「(大阪都構想をはじめてとする)システムが出来れば僕(橋下氏)は退きます。」 

   と番組の終盤に表明した。
   政治家として出世したい、首相になりたいという権力志向、上昇志向があるからこそ彼ら
  の恫喝が効を奏する。
   橋下氏の言説が額面どおりなら、彼らの目論見は失敗するだろう。
   
   橋下氏が自身の言葉どおりであることを期待しよう。

                           (了)






   
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