素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

「メランコリア」 何だこりゃ!? 後編

   
   
 
   惑星メランコリアとは、当然、ネット上で騒がれている太陽系9番目の惑星
  ニビルがモデルでしょう。
(冥王星は惑星ではないらしいから9番目)
   クレア(シャルロットゲンズブール)がメランコリア接近をWEBで閲覧し恐れおののく
  様が描かれています。(以下ネタばれを含みます。)
   西欧人はギリシャ神話の時代から宇宙、惑星の運行に支配されており、占星術を日本人
  よりはるかに信じていることから、惑星接近、衝突が怖くてしょうがないのでしょうな。
    
   ニビル
   
 
   惑星ニビルは超楕円の軌道と3600年を周期としているとされている。
   1983年、NASAも冥王星の彼方にプラネットXの存在を仮説している。
   ニビルは今年12月、地球の最接近するらしいですが衝突はしない。
   でも、地球よりはるかに大きく木星くらいはあるらしいですな。
    (惑星メランコリアは地球より小さい。この点は違う)
   その影響で、

     ○ ポールシフト

     ○ 巨大地震

     ○ 巨大津波

     ○ 異常気象

     ○ 巨大噴火

   などが起こると囁かれています。
   それは「陰謀論」で実は・・・とも言われますが、実際に異常現象が観測されて
  いるようです。   
 
   惑星ニビルもいいのですが、今年は宇宙的にもっと大きな節目です。
   太陽系自体が銀河系宇宙を約2万6千年で1周するのだが、それが2012年12月22日。
   この事情を知り過ぎているが故に悪魔教の連中は本当に怖くて怖くてしょうがない。
   
    「あんまり死ぬの怖がっているとな、死にたくなっちゃうんだよ」 北野武監督 「ソナチネ」

   まさしくそのとおりで、彼らは人工的世紀末を自作自演しようとしていた。
   (いや、まだあきらめていないかも)
   約2万6千年で1周が終わると言っても、どこを起点にするかで変わってくるので
  あって別にどうってことないと考えるのが我々東洋人であります。

   彼ら悪魔教ほどではないが、トリアーもこの西欧人の終末観にとり憑かれている。
   この終末観を基調に「来~る♪きっと来る♪」の予定調和的作劇で本作は出来あがっ
  ている。予定調和でもいいのだが、それにしては結末を向かえるまでのプロットも作劇
  も随分と弛緩していると言わざるを得ない。
   トリアーにはベルイマンやタルコフスキーのような思索力が足りない。
   
   オープンニングのハイライトで見せすぎたのかもしれない。
   あれ程、予兆、予感させておきながら終盤のフラットな画面構成はどうしたもんだい、
  ガックシだよ。それならいっそのこと、黒沢 清監督 「 回路 」のような終始フラット
  で唐突な方がよほど怖いよ。
   「 回路 」がヨーロッパでうけるあたりに彼らの終末観がいかに深いか如実に現れて
  いる。

   
   また惹句(じゃっく)も思わせぶりだ。

    「人類史上、誰も観たことがないラスト」 
 
   はあ~、何ですか!という感じだね。
   私ならこの惹句に遜色ないラストを用意する。
   ジャスティンが実はメランコリア星人で、かぐや姫よろしくメランコリアに飛び立つ。
   いやいや、それじゃつまらない。
   ジャスティン、クレアとその子供がメランコリア衝突と共に死に絶えると思いきや
  直前になってジャスティンだけがアセンションして異次元に旅立つ。その様を二人が
  茫然として見つめている刹那、惑星衝突でホワイトアウト。
   ジャスティンが惑星メランコリアと感応しているショットや、アセンションを思わ
  せるショットが実際にあるのだがら、これくらいの芸を見せてくれないと・・・。
   思索力などなくても芸があれば映画は立つ。
   
   そのためには従前のストーリーを総とっかえだ。
   「ダンサーインザダーク」のビョークのようにジャスティンが徹底的に不幸でな
  いといけない。アセンションについてクレア、若しくは子供が文献かWEBで見つけ  
  るシーンも必要だ。軽く仄めかす程度にね。
   とことん不幸だったジャスティンだけが、最後のアセンションして救われる!
   それはいかにも東洋的、日本的因果応報論かしらん。

   いずれにせよ、シュペングラーの「西洋の没落」(1922年)から90年、
  いよいよ西欧は終末が色濃くなっている。
   でも、それは世界の終わりでなく彼らの時代の終わりだ。
   
   これからはいよいよ我々、アジアの時代であります。

                          (了)
   
2012
「2012 The war for Souls」はどうしちゃったんだ。
 アセンションを含むこの映画の日本公開は先送り?






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