素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

朝鮮半島についてのお勉強 参 補足

 


  
   「 北朝鮮についてのお勉強 参 」 では拉致問題最優先、北朝鮮脅威論とは別の視点、
  すなわち地政学を重視した場合、果たして日朝国交正常化すべき否か検討してみた。
   日韓併合を目論む勢力がいることも考え合わせると結論は出ずじまいであった。

   うわさをすれば何とやらで、米朝関係が少し動き出した。
   北朝鮮がウラン濃縮の一時停止に同意し核問題で譲歩することを条件に米国の食糧支
  援をとりつけるというものだ。先軍政治を継承するかのようでも、さすがに国民が餓え
  ていてはどうしょうもないと金 正恩は悟っていると伝えられる。
   この度、米朝合意は中国が金 正恩にアドヴァイスするかたちで仲立ちしているようだ。
   つまり、中国はもとより米国も北朝鮮に接近し米中朝が手を組む可能性も指摘さ
   れる。

   (もっとも、ウソつき国家・北朝鮮が約束守ればの話だが)
 
   さて、日本はどうしてもんだろうか?
   「拉致問題解決が最優先だ!国交正常化はもちろん、食糧支援も論外だ!」といつまでも
  突っ張っていられるだろうか?これは「日朝外交論」ではなく、現実の「日朝外交問題」だ。
   いつまでも、対北朝鮮強硬論をとっていると、日本だけが「六ヶ国会議」で蚊帳の外とい
  うことにもなりかねない。
   安倍元首相らが「日本の経済制裁が北朝鮮を軟化させた」などと手柄にして、米朝接近
  を奇貨として「拉致問題解決のチャンス」などと主張するだろうとの見方もあります。
   
   菅沼 光弘氏の指摘のとおり、あくまで拉致問題を「入口」とすることは、米朝接近
  の現状を考慮するに、やはり不毛だと言わざるを得ない。



   現実問題から再び鳥瞰(ちょうかん)して、「果たして日朝国交正常化すべきか?」
  考察する。

   日韓併合が目論まれているから、日朝国交正常化すべきでない。

   仮にこの命題が正しいとしよう。
   そもそも日韓併合など無理であり反対だが、併合後も朝鮮半島に対して日本が優位
  の立場が維持できるのでなければ合併してもそもそも意味がない。
   単純な感情論、損得勘定の視点の延長線上に併合後の比較優位説があるといえる。
   M&Aでも市町村合併でもそうだが、日韓合併も当然、合併の時の北朝鮮、韓国
  に対する日本の力関係がものをいう。
   そのためには日本の国力(政治力、経済力、軍事力、科学・技術力、文化力、等々)
  がかの国より優越していなくてはならない。
   この中で政治力は現状、何ともこころもとないが、 政治の中で特に外交に焦点を
  合わせるなら、対米もさることながらこれからは北東アジアが重要であろう。
   対中、対露外交を考える時、どうやら朝鮮半島との関連抜きでは考えられないと
  いう結論に至る。これは国体、海外政権が変わろうと不変の地政学的帰結といえ
  よう。

   (百数十年前、朝鮮半島を支点とした対中、対露関係は、日清戦争、日露戦争と
  いう武力行使で雌雄を決することになった。)
   
   やや迂遠となったが、前掲の命題が正しいとするなら、北東アジアに対する日本の
  外交力強化にとって「日朝国交正常化」が阻害となり、政治力のさらなる低下、国力
  の弱体化につながるからやるべきでないということになろう。
   そんなはずがないことは、米国、韓国が「日朝国交正常化」を阻害していることから
  逆説的に判明する。かの国々が日本の政治(外交)力強化につながることをわざわざす
  るとは考えられないからだ。
   とすると、日韓併合抜きで考えるなら、日本の政治(外交)力強化のためには
  「日朝国交正常化」を実現し、韓国のみならず北朝鮮にもより影響力を行使すべし
  という結論になる。

   では、日韓併合を前提としたらどうだろうか?
   結論は変わらない。北東アジアに日本のプレゼンスを示すためには、朝鮮半島の半分
  より全域の方がいい。日韓併合の前、もしくは同時?南北朝鮮統一が行われるだろうか
  ら対立する双方に影響力を及ぼせる方が国益に敵うことは言うまでもない。
   南北朝鮮双方に影響力を及ぼせれば、仮に日韓併合となろうと韓国にのみ外交がある
  場合より日本は朝鮮半島に対して優位に立てる。
   
   それではそもそも迷う必要などないではないか?
   以上は一つの仮定に基づいて導かれた結論であります。
   その仮定とは、日本国内に南北朝鮮工作員、及びエージェントがいないという仮定
  であります。彼らが日本国中枢に工作しているなら全く別の結論になります。
   以上、まとめると、
   
   日韓併合があろうとなかろうと「日朝国交正常化」すべし。
   その前に国内にいるかの国の工作員及びエージェントを何とかしないといけない。


  という結論になります。


   以上は「日朝外交論」的に導かれたものですが、実際の「日朝外交問題」でも米中朝が
  接近しつつある現在、「拉致問題解決が最優先!」と声高に叫んでいるだけでは、日本だけ
  置いてけぼりくらいます。しいては北東アジアの中で日本が孤立する可能性もあります。
   菅沼氏のこの言葉をもう一度、噛みしめしょう。

    だが、朝鮮半島こそわが日本の生命線であることは昔も今も変わらない。
    朝鮮半島に対するわが国の影響力が皆無になれば、わが国は亡びざる
    を得ない。それが地政学的結論だ。
    わが国存亡の危機は目前に迫っているのだ。


                  ~ 「月刊 日本 編集部ブログ」 ~








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