素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

「 原発事故は正常稼働だ! 」 にならない前に

   
   福島原発事故の原因なんて解明されないと思っていたことから、東京電力福島原子力発
  電所事故調査委員会(黒川清委員長、以下「事故調」と省略)が最終報告をあげたといって
  もさして関心なかった。
   端的にいえば、福島原発事故を「自然災害」ではなく「明らかに人災」と断じている。
   これは委員会全会一致だという。
   「人災」としたポイントは、何度も見直す機会があったのに、東電が地震・津波対策を先送
  りしたことだった。とくに、規制する側の保安院が、規制される側の東電に事実上支配され
  るという「逆転関係」を「虜」と表現、監視・監督機能が崩壊していたと指摘されている。

   黒川清委員長の「事故もあり天災もあることを知りながら、何もしなかった」が印象的だ
  が、それはわかり切ったことで、全641ページ、6か月間、延べ1167人、900時間
  に及ぶ聞き取り調査を敢行したのだから、もっと踏み込んでもらいと思った。
   この報告書で特筆すべきは、「官邸が果たすべき役割の認識」、「官邸、規制当局の危機
  管理意識の低さ」と共に、東電が否定している「地震による機器の損傷」を「ないとはいえ
  ない」としていることだ。
  それは「津波で電源喪失したわけではない」という可能性に言及することになる。

   そんな折、ご存知のように昨日、「報道ステーション」で東電が突如発表した津波襲来前
  の33枚の写真が報道された。


   これは事故調の報告書を裏付けるものであり、ネットでなく全国ネットでこの件を報道
  した意義は大きい。でも、まだ原因究明のスタートラインに立っただけと位置づけられる
  ことも忘れてはいけない。
   
   事故調の報告書すべてに目を通したわけではないが、日本の原発の保守管理を担ってい
  るイスラエルのマグナBSP社に踏み込んだ調査はしていまい。
   調査したとしても表面なぞっただけ?
   これに深く分け入ることは、「虎の尾を踏むこと」になるのかな。
   それでは「3号機 核爆発疑惑」は拭えない。
   国会に設置された委員会では無理な相談なのかもしれない。
   ただ、多くの人が指摘するように事故調によるこの報告書が国民の目をそらすための
  ガスぬきであってはならない。
   国会ではSPEEDI非公開による飯舘村の悲劇の責任を野党議員が政府に糺して
  いた。もう自明のことなのだ。官僚言葉のごまかしは通じない。
   当時の政府、東電、保安院等の責任を明らかにして、個人の責任を厳しく問わな
  い限り、原発事故は解決に至らない。


   日本人はよく「もう済んだことですから(水に流しましょ)」と口にする。
   私も仕事でこのフレーズを耳にするが、時と場合によっては断じて許さない。
   そうは言ってもハード路線でいけないこともあるのだが、その場合は皮肉まじりにネチ
  ネチ執拗に追いこむ。「水に流しましょ」とごまかす奴はまた同じこと繰り返すもの。
   原発事故も津波とともに水に流されちゃたまらんでしょ。
   さすがに政府も「水に流しましょ」とは言わないが、官僚言葉で逃げきろうとする。

   原発事故原因も消費税増税のいきさつもおかしいと
  みんなわかっている。


   以前参加した講演で原口一博氏も述べていたが、
   戦前の大政翼賛会から軍部の暴走に至る過程を当時の代議士はみんな
  「おかしい」とわかっていた。でも何もしなかった、できなかった。

   そういう意味で戦前のあの頃と今は実によく似ている。
   違いといえば、マスゴミの大衆誘導、世論操作がより巧みになったこととネット社会が存在
  すること、さらに野田程度の人物でも新種のファシストとして消費税増税出来ちゃうことだ。 

   J・オーウェルの「1984年」にこんなスローガンが登場する。

    「戦争は平和である」、「 自由は屈従である」、「 無知は力である 」
    
   そのうち、

    「原発事故は正常稼働だ!」

   になったり・・・・・しないか。
   でも、「(おかしいとはわかっていたが)とにかく決められる政治がいい」とかほざく
  橋の下の浪速商人が宰相となり、

    「戦争は平和のためだ!」

   とか言いだしかねない。

   そうさせないためには、次期総選挙での我々の投票行動が重要となります。


詳説 統帥綱領
原口氏の講演でも紹介された「統帥綱領」
の解説本。「3.11」を私は最初から
「これは戦争だ」と述べた。
戦争に「市民活動家」や「市民」政治家
は何の役にもたたないことが証明された。  







   
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