素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

「維新だ!政界再編だ!」と騒ぐ前に学習しなきゃ! (前編)

   



   国会は事実上閉会し、民主、自民ともに一挙に党首選モードに突入している。
   さらに11月?の総選挙を見据えた選挙モードも見え隠れし始め、「選挙後の政界再編だ」
  と息巻いている気の早い連中もいる。

   総選挙後、どの政党も単独過半数占めるのは困難だろうということで衆目は一致して
  いる。各党も、(今のところ)地域政党に過ぎない、橋下 徹率いる大阪維新の会に秋波を
  送っている。維新の御旗のもとにものども馳せ参じよ!という具合だね。選挙後、民主も
  自民もみんなの党もガラガラポンして政界再編だ!
   ナルホド、まことに結構なことでありますな。
   でも、チト待って欲しい。
   
   橋下の唱える「維新」の是非はひとまず置くしても、彼はあれ程「脱原発」に棹さしていた
  にもかかわらず、あっさり“ 転向 ”した。この件に限らず、彼は己が勝つことを第一義と
  しているだけで、そのためには何でもアリのカメレオン男だ。
   ケンカの仕方知っている、政治家の資質があると一時は期待もしたが、今や危うい人物以
  外の何ものでもない。何たって極端に走る豹変の人なのだから。
   
   そんなカメレオン橋下に近いことが売りの安倍氏はどうだろうか?
   最近、メディアに出まくって、さも安倍待望論があるが如くであります。
   彼が前回、総理になる際もたいへんな期待を持って向かえられた。
   小泉内閣の官房長官としての彼の言動は期待を抱かせるものだった。
   今回も尖閣、竹島ときて4年ぶりの日朝交渉とまるで安倍再登板のお膳立てが用意され
  ているかの如くだ。

   前回、安倍氏は大いに期待されて総理となった。
   その結果、どうだったろう・・・・・。
   何故、そんなことになったは次回に譲るとして、彼は就任早々、多くの保守層を裏切り
  変容、いや“ 転向 ”してしまった。

   「維新だ!政界再編だ!」と叫ぶ前に学習しなきゃいけない。
   いや、復習といった方が正確か。

   このあたりを小林よしのり氏に語ってもらいましょう。

    小林  わしは教科書運動をやっていたころに安倍晋三に合ったことがあるんです。
        安倍は、幹部だけが集まっている会合にわざわざ来てくれて、運動にもず
        いぶん関心を持ってくれた。
 
           (中略)
        
        その安倍が政権を取った。

           (中略)

        少なくても歴史認識においては、彼は完全にわかっている人間のはずだと
        思っていた。サンフランシスコ条約十一条のことも、A級戦犯が国内法的
        には犯罪者ではないということも、安倍の「美しい国へ」には書いてあ
        る。その安倍が「東京裁判を認める」などということは絶対に言うはずが
        ない、とわしは思っていた。
        ところが、国会で菅 直人の追求に遭った途端、安倍は村山談話を認め
        河野談話も認め、東京裁判を受け入れる、と言ってしまった。なおかつ
        東條(英機)内閣の開戦詔書に岸 信介が商工大臣として署名したこと自
        体を間違いだったと言い切ってしまった(2006年10月5日)。
        これは大変な問題だよ。よくそこまで言えるなあ、と驚いたよ。

            (中略)

        ひょっとすると、どんな自覚的な愛国者が総理大臣になっても、総理大臣
        になった途端に、外務省の人間からブリーフィングを受けて変節してしま
        うのかもしれません。
        外務省は安倍に、「失礼ながら、総理のご意見は日本国外では通用しません。
        北朝鮮問題もあるし、アメリカの意向もありますから、村山談話も河野談話
        も東京裁判も全部認めて、とにかく中国や韓国と関係を改善しないと。
        なにしろ北朝鮮は核開発しているんですから、六ヶ国協議に引き戻すために
        は中国から圧力かけてもらわないと」っていうようなブリーフィングをし
        たんじゃないか。
        「日本は自己主張できるような立場にはないのですよ」と言われたときに、
        安倍総理は初めて「アメリカをはじめとした戦勝国に屈した形の戦後体制
        を黙々と維持しつつ、なおかつアメリカに守ってもらうためには、アメリカ
        の要求を大筋において抵抗できない」と悟ったんじゃないの。
        そしてすっかり変節した。(後略)

             ~ 「アメリカの日本改造計画」 関岡英之 編 ~

 
       
   あまつさえ、天敵、朝日新聞にこう皮肉られる始末。

    「君子は豹変す、と申します。国政を担うことの責任感が安倍さんをわずかな期間に
     成長させたとすれば、大いに歓迎すべきことです。「これじゃ朝日新聞の主張と
     変わらないよ」旧来の安倍さんに期待した人たちからは不満も聞こえてきそうです」             
                ~ 朝日新聞 2006年10月12日 ~

           

  今日の自称保守は脱自虐史観をもって「保守」と任じている。
   (私にしてみれば、それは大事な幹ではあるが「御神木」の本体ではない。)
   この自称保守の根幹ともいうべき歴史認識をいとも簡単に宗旨替えしした安倍氏は、今回
  も同様ではないのか?いや、最初から“ 腫れもの ”にはさわないだろう、前回で懲りて
  いるだろうから。それでも、安倍氏は憲法改正には踏み込むだろう。
   確固たる歴史認識がありながら、それをいとも簡単に曖昧模糊と宙ぶらりんにさせられた
  経緯、現状を一切無視して憲法改正するなら、それは極めて危険なことだと考える。
   一見、彼らが批判する戦後憲法と真逆のベクトルのようでその実、米国の御注文
  どおりとなることは明白だからだ。


   少しは学習しましょうよ。
  
   それにしても何でいとも簡単に宗旨替えしするはめになってしょまったのだろうか?
   それについては次回です。

                (つづく)
   
   





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