素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

テレビも事業仕分け(その3)


TVについては以前書いたので繰り返さないと言っておきながら
つい書いてしまうね。

市場の要請ということはわからなくないが、永く続いているのは時節の流れ=市場性に
振り回されないものじゃないのかな?

「サラリーマンNEO」、「コマネチ大学数学科」どちらもシーズンを重ねているし、共に
エミー賞をノミネートされた。「サラリーマンNEO」はNHKだし、「コマネチ大学数学科」も
スポンサー、広告代理店の意向なぞ無視しているとしか思えないつくりだ。
そんなことを平気でやってのける「サムライ」な製作者がどんどん減っている
のだと思う。

俺ら世代から少し若いくらいは、TVの黄金時代知っているのでまだいいとして、今日の
つまらな過ぎるTV観て育った世代が製作者になる頃には、もっとつまらなくなって
いるような気がする。

つまらないだけなら、かわいいもだが当局が介入してきて・・・・・やめておこう。
この件書き始めると長くなる。

TVについては、とかく製作者の悪口ばかりになるが、本当は視聴者のレベルも
低下しているように思う。黒澤明監督が生前、確か90年代初頭、いみじくも述べていた。
「観客のレベルがどんどん劣化している」と。TVも例外じゃないでしょう。


ミツコ

                  吉田直哉演出「ミツコ~二つの世紀末」が
                  印象に残る。生前、吉田氏は大宅壮一
                  の「テレビ=1億総白痴化」と闘ってきた。
                  晩年、自らの敗北を自覚する。



そんな状況の中で「深夜食堂」みたいなドラマに出あうと、ちょっとうれしくなる。
私にとって、今年「墓場鬼太郎」以来のヒットです。今日、若い衆がこれをおもしろい
と思うかどうか心もとないけど、佐野史郎氏は「墓場鬼太郎」に大袈裟にいえば、
狂喜乱舞していたからね。その気持ちは実によくわかる。

「墓場鬼太郎」は企画も秀逸だが逆説的な技術の勝利だね。
「SFXやCG使って、こんなことも出来ます」なんてストレート、直角でお子ちゃまな
技術主義はもういいよ。

ハイビジョンカメラ使って、女優さんの毛穴とか普段映らないシワ撮ってもしょうがない
でしょ。通常の光量では映らない暗闇の中の表情をハイビジョンで捉えるのが
逆説的技術の勝利だろう。
この逆説的技術の勝利を深化させたのが「墓場鬼太郎」であって、一見、ローテク、
アナログのようで、あの番組はリアルタイム(昭和)では、無理でしょう。
昭和のローテクに21世紀のハイテクが融合して醸し出される「墓場鬼太郎」の画力は凄い。


「墓場鬼太郎」も「深夜食堂」も本来、“川上”のはずの電Tが直接、製作に絡んでいる。
日頃、電Tの批判ばかりしているけど、それは一部であって、やはり有能な人が多いの
も事実だ。

スポンサー(≒市場)の要請を押さえて、電Tが後押してくれれば、エンターテイメントと
してクオリティーの高いものが作れるのでしょう。(ドキュメンタリーはそうとも限らないけど)
でも、やっぱり市場の要請は決して忘れていない。
「深夜食堂」に出てくる料理がファミリーマートとコラボで売られるらしい(苦笑い)。


10数年前、代官山にあった同潤会アパートの学食みたいな料理屋が結構はやっていた。
「深夜食堂」の、時に料理とすら言えない料理は、ファミマに集う若い衆に案外、うけるのかな?

                                                   (了)
                                




   上野AP2  上野AP
   最後の同潤会アパート「上野下アパート」  前日、京都から見学に来たようだ。 







スポンサーサイト

メディア | コメント:0 |
<<高校生もがんばっております。 | ホーム | テレビも事業仕分け(その2)>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |