素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

安倍政権は意外と長持ちするかも!?

 


  
   自民党の支持率が伸びない。
   党首討論の際も、安倍総裁がNODAに押し込められ気味だったせいか、次の首相は
  誰がふさわしいかと言う問いに対して、

    NODA 20%

    安倍   27%

   という具合で、政権奪取が目前に迫った政党の総裁支持率とは思えないほどだ。 
   総裁戦後、自民の単独過半数はもちろん、200議席も危ないとかささやかれている。
   当然、自公と民主か維新の連立となるのだろうが、政権運営は難しくなると予測される。

   前回、争点がぼけていると言われるが、TPP、東北復興( ⇒ デフレ脱却)が一番の
  ポイントだと述べた。
   日銀がいくら金融緩和しても効果ないではないかと思っていたのだが・・・・。
   いや、そんなことはないぞと言わんばかりに安倍総裁が踏み込んだ金融緩和策を公言
  した途端、市場(株、円)が好感して即座に反応した。
   安倍氏曰く、

    日銀法を改正しても2~3%のインフレを目標に建設国債等の日銀引き受けを断行
   する。 
   
   10年ほど前から言われる「インフレターゲット論」でありますが、特に日銀の国債引き
  受けは禁じ手だ。異論はあるだろうが、政策とはこれくらい大胆にやらないといけない。
   NODAに求めてもできない相談だ。
   
   建設国債を日銀に引き受けさせて、国家強靭化法案に基づき公共事業の200兆円をぶっ
  こむつもりだ。「国家強靭化」の美名のもとにあちらこちらの公共事業をやるつもりだろう
  が、いくら何でも東北ぬきというわけにはいかないのであって、これでようやく東北復興が
  動きだすだろう。単なるインフレターゲットの金融政策ではなく、東北復興という財政政策
  が連動する。
   私は自民党支持ではないが、この政策は支持する。
   反論は承知しているが、このデフレ下で消費税増税すればどれほどGDPを押し下げるか
  考慮するに副作用がきつくても“ 特効薬 ”を打つべきだ。
   それに財政再建よりもむこう10年の需要が見込まれる東北に積極的に財政出動すべ
  きだ。

   ストレートに東北復興と言ってかどうか知らんが、争点に「東北復興」( ⇒ デフレ脱却)
  とした私もまんざらハズレでは無かったわけだ。
   何はともあれ、本家保守はなかなかポイントを心得ている。
   
   でも、もう一つの争点、TPPについて安倍氏はいただけない。
   「国益に沿わないTPPには参加しない」と総裁選の時、公言していたにもかかわらず、
  安倍氏は日本商工会議所執行部の会議で「関税撤廃の突破力を持っているのは自民党
  だけ」と早くもあっさりと前言を翻した。
   財界は敵にしたくないんだね、やっぱり安倍氏は古い政治家だ。
   一政治家としては好感持てるところもあるのだが、「戦後レジュームからの脱却」という
  本人が「戦後レジューム」の血統と権力構造のど真ん中にいるのだからウソくさい。
   
   
   世界的に金融緩和、日本もインフレターゲットでお金がじゃぶじゃぶ。
   こうなることを見越しているかのように約半年前、ゴールドマンサックスが日本への
  不動産投資を再開すると発表していた。

    米ゴールドマン・サックスはアセット・マネジメント部門を通じて日本で不動産投資
    を再開する。投資家から資金を募集し、その規模は今後3─4年で約4000億円を
    見込む。東京のオフィスビルを中心に投資を行う。

 
                         ~ ロイター ~             
   
   別にGSだけじゃなくて他の機関投資家、投資法人も都内の不動産投資を加速させる
  だろう。(業界の友人によると昨年末あたりから都内優良不動産への投資、証券化の
  動きは再開し始めたようだ。)
   私は3年程度で資産インフレが起こると繰り返してきたが、これで流れは決定的
  になると思う。
(もっとも上昇するのは優良物件だけでその他は横ばいか下落だろう。)
   エンドユーザーも2014年4月の消費税増税(8%)を見込んで既に住宅需要が
  動いている。都内優良物件の奪い会い、消費税増税前の駆け込み需要にお金じゃぶじゃ
  ぶが加わることから、どうしたって資産インフレだろう。
   駈込み需要は一服するだろうが、2015年には今の2倍、消費税が10%になるの
  だからこれまた駈込み需要。
   本当は今年のはずだが、どうも気配のない「100年に1度の大転換」がいくら遅く
  なろうとこの頃までには起こっているはずだ。
   すなわち、ペーパーマネー(intangible assets)から実物資産(tangible assets)への   
  シフト。言わずもがなだが、モノの時代はどうしたってインフレだね。
   いくら日本の財政が危うくても金利上昇は避けられない。
   と言う訳で、ビル1棟物の不動産投資を考えている方は今のうちだということです。
   (やや遅いかもしれんが、まだ間に合う)


   さて、本論に戻ると、安倍政権が発足してインフレターゲットをやるとしても1年で
  2~3%のインフレになるとは思えない。
   1年間目は東北復興が動き始めて景気に明るい兆しが見え始める頃だろう。
   (昨年、私は今頃には東北復興が始まっていると予測していた。ずいぶんと遅れた
    ものであります。)
   もっとも、世界金融機関の再編が強力な下げ圧力となるおそれがあることから、どう
  なるか定かでないとも言える。
   安倍政権はどんな手を使っても2~3%のインフレを実現するだろう。
   2014年4月に消費税増税の目標値となるGDP上昇(名目成長率3%、実質成長率
  2%)まで持っていくつもりだろうから。
   世間一般的には「100年に1度の大転換」などどうでもよくて、「景気よくしてくれ」
  だろうから、安倍内閣の支持率は発足時より景気回復の動きが見えるにつれて上昇
  するだろう。
  
   「みなさん、完全にデフレ脱却するにはあと1年は必要なんです。
    もう少し我々に任せて下さい。」

   安倍首相がそう言えば、「そうだね、少し景気も上向いたしやっぱり自民党だ。
  自民党に任せてみるか」という気持ちになるのがB層の大多数。
   かくして連立の枠組みを変えたり、内閣改造したりしながら、安倍政権は2~3年、
  いやそれ以上?案外長持ちするんじゃないか。

   「安倍内閣万歳!」

   でも、インフレターゲット、資産インフレ、復興需要でGDPが上向いたとしても
  恩恵受けるのは給料が上げられる職場の人だけだということをお忘れなく。
 
   何のかんの言ってインフレターゲットは制御できないと思っております。
   何だそれ!支持するとか言っておいて支離滅裂ではないか。
   景気回復(デフレ脱却)より先に増税すればインフレターゲットやろうが何やろ
  うが、結局、経済政策は失敗するという「前科」がはっきりすればいいのです。
   そんな消費税増税に賛成した民自公には再び下野してもらいましょう。

   何とも倒錯的ですが、どう考えても自民が第1党になるなら、この展開にかける
  しかないのです。
     
   その前に景気を軌道に乗せた時点で安倍内閣は宿願に着手するだろう。
   すなわち、9条を中心とした憲法改正だ。
   安倍、石原、橋下で憲法改正されたらどうなるかは今さら言うまでもあるまい。
   憲法改正には必ずしも反対ではないが、別に憲法改正は右翼の“ 専売特許 ”と
  いうわけでもないだろう。
   東 浩紀氏の「新日本国憲法ゲンロン草案」なんてのもあるのだからね。
   彼ら右翼が一気呵成に憲法改正したらロクでもないと思う。
   憲法改正の土台づくりだけやってもらって退場してもらおう。

   もうおわかりのように私は安倍政権の長期化を期待しているわけではない。
   冷静かつ客観的に情勢を分析すると、どうも安倍政権は長期化する可能性が否定でき
  ないというだけのことだ。
   いや、安倍から(石原飛ばして)一気に橋下政権になることだって考えられる。
   実に皮肉なことだが、自民にそこそこ(200議席くらい)勝ってもらい、維新には
  伸び悩んでもらわないと。
   逆に自民が200を割り込み、維新が大躍進したら尖閣限定日中戦争もいよいよ視野に
  入ってくる。

   
   それにしても村山トンちゃん内閣で阪神大震災、(ア)菅民主政権で「3.11」。
   貧乏くじはいつも非自民党首相の時。
   おいしいところは自民がもっていくということなんですかね。
   不思議だね~。
  

   





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