素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

敦賀原発から見える原発ムラの本性 中編



   活断層、または震源域に建っている原発は敦賀原発だけではない。
   浜岡原発は震源域の真上に建っているし、伊方原発に至ってはフォッサマグナ(中央構造
  線)のすぐそばに立地している。
   (フォッサマグナが動くということは日本列島真ッ二つになることだから現存する人間の人
  生スパンでは「ない」と言いきれるからだろうか?)

   浜岡原発の危険性は運転当初から指摘されてきたことだ。
   「3.11」で影が薄くなってしまったが、当時は日本地震学会の石橋克彦氏が「東海地震
  は明日起きてもおかしくない」と東海地震発生の危機感をつのらせていた時代だ。
   技術過信していたから、震源域に浜岡原発を立地させたのだろうか?
   そんなことはないのです。
   浜岡原発建設立地に携わった技術者も危険性を指摘していた。
   少なからざる人々が地震による危険性を承知していながら、浜岡原発は建設された。
   いよいよもって不可解であります。
   我々、一般庶民感覚からは理解不能なのでありますが、前回引用したように原発が「国民
  の犠牲を前提とした政策」とするなら、国民の生命、財産よりも優先する国策だとする人々
  が施行するなら、すなわち、「戦争政策の戦後バージョン」だと考えるなら、何故危険とわ
  かっている地域に原発を建設したか、手掛かりくらいは見えてきそうです。
   
   結論を急ぐ前に浜岡原発が営業運転を開始した1976年、日本はNPTを国会で承認し
  た。
   NPTとは第二次世界大戦の戦勝国、米、ソ、英、中の5ヶ国だけが核兵器を持てるという
  核拡散防止条約のことです。
   1960年代、日本政府は米国より自立すべく今よりもはるかに本気で核武装を画策して
  いた。
   NPTと日本核武装に日本の原子力発電がシンクロしてくるのであります。
   (ご存知と思うが念のため付言すると、保守派が原発推進する根拠の大きな一つは日本
  核武装に資するためです。)
   
   未見ではあるが、このあたりの事情はNHK「スクープドキュメント “ 核 ”を求めた日本」 
  (2010年)で詳らかになっているという。
   当時の佐藤内閣は東海村の原発で核爆弾用のプルトニウムを抽出し、中国への対抗
  上、核武装の大義名分と正当性をちらつかせながらアメリカと交渉した。
   アメリカとしては核保有による日本の軍事的自立は許さないが、日本の技術力は欲しいと
  いうスタンスだった。両国の思惑を調整したのが「核の平和利用」という原発推進だった。
   日本としては原発稼働を通して核技術を温存すれば、いつの日か核武装できる。
   米国としては日本に核武装させて日本に軍事的に独立、すなわち日米安保条約を破棄さ
  れては困るが日本の技術力は使いたい。この両者の妥協点が「原子力の平和利用」という
  美名のもとの原発推進だった。
   (「原子力の平和利用」のプロパガンダとして「鉄腕アトム」がまんまと利用されてしまった
    ことは言うまでもない。作者・手塚治虫は当初、アトムは原子力で動くことになっていた
    が、後に核融合をエネルギーにすると変更した。気づいたのだろう。)
  
   さて、それではいつか核武装できる日の「いつか」とは具体的な期限があってのことなのだ
  ろうか?この「いつか」がNPTと絡んでくる。NPTを条約批准 ⇒ 国会承認してしまったら、
  日本は核武装の機会を失ってしまう。そのため70年に条約批准してからも76年までNPT
  を国会承認しなかった。NPT国会承認した76年に浜岡原発が稼働するわけだが、条約批
  准した70年の外務省は今よりも骨があった。
   外務省は「国債関係の変化によって、日本が25年後にNPTを脱退することもあり
  得る」と主張した。

   25年後、日本で何が起きたか?
   1995年、オウムの地下鉄サリン事件で日本は「NPT脱退」どころか、ますます日米同盟
  を強化せざるをえない状況になった。
   小松壮彦氏は、こういうことは偶然でなく「多くの場合必然と考えた方がいい」と指摘する。
   因みに、阪神大震災も70年から25年後の95年に起きている。

                                 (づづく)
   







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